「デッサン」ってなんだっけ
さて、まずは体験入会として訪れた絵画教室。
コースは3種あり、
・デッサン
・水彩
・油絵
が選べる仕様。
私はともかく鉛筆画に前のめりすぎたため後者2コースのことをほぼ聞いていませんでしたが、
デッサンについては
・紙(B4〜A1好きなサイズのワトソン紙)
・鉛筆(4H〜6B)
・練り消しゴム
を好きに使ってよいと与えられ、静物テーマの前にキャンバスを立てて座ることになりました。
まずは好きに描いてよいと言われるままに鉛筆を走らせ…
走らせ…
…、
…
アタリをとり、
ざっとパースをとって、
輪郭をつくり…
…
んん?
そろそろ20分が過ぎ、
1時間が過ぎ…
ずーっと描いている。。
たまに先生が巡回してきて、丁寧に指導を入れてくれます。
「物を描くときは、静物によって空間がどんな形に切り取られているかに目を向けるといいわよ。」
ふおお!な、なるほど…!!
貴重な指導を心底有難がりながらも
「あれ…!1枚の絵を数分で描く訓練をするという私の野望はどこへ…!!?!」と動揺を隠しきれない私であります。
うん。
お気づきかと思いますが、
私がやりたかったのは、そもそも「デッサン」ではなかったのです。
ど素人ゆえ、私はそれを知らなかった。
帰宅して調べて青天の霹靂が直撃しました。
どうやら私がやりたかったのは、
「クロッキー」だったらしい…!!!
さて。私の同胞、美術素人の諸君。
・デッサン
・スケッチ
・クロッキー
この違いをご存知か。
心配ない。私はすでにいい大人になって久しいのであるが、当然のように全部一緒くたに考えていた。
・デッサン「素描」
対象を丁寧に写しとり、光と影でかたちや質感を表現していく。
・スケッチ「写生」
対象を数十分〜数時間程度の短い時間で大まかに写しとる。下絵。
・クロッキー「速写」
対象の動きを的確に捉え、少ない線により数分程度の短時間で描く。
…というわけで、同じ鉛筆画とはいえ、かくも別物なのである。
私は当然デッサンすらもちゃんと取り組んだことがなかったので、対象を紙面に写しとる技術についてもそれなりに興味を引かれ、その後何回かは教室に通っていたのですが…
転職を機に通うのをやめてしまいました。
純粋に平日まとまった時間を確保するのが難しくなったこともあるのですが、本当に学びたかったクロッキーを学べないということが、足が遠のくいちばんの理由ではあったと思います。
(もちろん、絵画教室はなにひとつ悪くありません。)
で、気を取り直してクロッキー教室なるものを探してみたのですが…
まあ、ないですね。
そもそもそんなのは、公園に居を構えて通り過ぎるヒトやらネコやら雲やらなんやらを一瞥して筆を走らせていくもので、
教えを受けつつじっくり描く部類のものではない。
で、ですよね〜〜 (知ってた〜〜)
そんなこんながあり、時はコロナ禍に戻ります。絵画教室事件からは1年ちょっとくらいが経ちました。
時は今!再び、クロッキー計画が蘇ろうとしています…!