教室10

思ったより経験出来ない世界

教室の個別面談が約半分終了しました。

結局毎回同じ事をお伝えしている様に思えてなりません。

「計算は出来るのですが、長さや重さ 時計などがなかなか出来ません。」と言う相談が本当に多いです。
毎回練習している計算はできるもののあまり触れていない長さ・重さ・時間などが苦手なのだという事です。

 それは、普段の生活での経験が本当に大切で、感覚として身につけて頂く必要があります。自分の身長の130㎝とはどのくらいなのか? 自分の体重の30kgとはどのくらいなのか? 毎日メジャーを使って測ってみたり、毎日体重計を使って測ってみたりする。お肉を買う度に300gはどんな感じなのか持ってみる、子犬を抱く度に3kgはどんな感じなのか感じる事が大事です。

 現在は、思うより経験出来ない世界です。
キャッスレスが増え、おつりを計算する間もありません。自分でも交通費などはPASMOで月にどのくらい使っているのか解らなくなっています。スパーのレジはお札を入れるとお釣りの出て来る仕組みになり、計算の必要はありません。

 お肉を買うのに「100g下さい」とは言わないので、100gがどのくらいなのかが解りにくい。何かを測って買うという事が少ないのです。いちいち努力して長さを意識して口にする必要があります。そこのところは、少し前の保護者の方より努力が必要です。便利になれば解らない事が増えていくわけです。

 何でもかんでも長さを測ってみる!何でもかんでも重さを測ってみる!みたいな事を一定の期間してみても良いと思います。

 エンピツの長さは17.78㎝と決まっています。それを知っているだけでも約20cmの感覚が身につきます。

 教えてもらえないから出来ないのではなく、圧倒的に減ってしまっている体験を何とか補う努力が必要です。もちろん全てを家庭でしなくても良いのです。少しの意識で少しの努力で身につくはずです。

 この夏出かける場所は、自宅からどのくらい離れた場所なのでしょう?
どちらの方角へ向かった場所なのでしょう?
地図ではどの位置にあるのでしょう?
どのくらいの時間がかかるのでしょう?   少しだけの時間を使って話して欲しいです。

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