スト日記③ 野生初スト

僕は割と病的な嘘つきで、ぶっちゃけそれで幼少期からかなり苦しんできた自覚があるのだが、30代になって少しずつ改善の兆しが見え始めている。遅すぎる発達段階だが、それでも僕のようなアレな人にとっては大きな進歩である。特に界隈では嘘をつかないようにしており、だいたいにおいては成功している自覚がある。というか周りの人が強すぎたりオリジナリティがありすぎたりして、あまり詐称する意味がないというか(一方でエアプはすぐ分かる、気がする)。ほとんどの人には理解できないと思うが、ある種の人格障害を持つ人にとって、「嘘をつかない」というコントロールにはかなりの自制が必要で、コツとしては「できない自分を認める」「それをさらけ出す」「フィードバックについては素直に受け容れ、次に活かすこと(努力を忘れない)」「クソみたいなマウントを取らない(※)」あたりが鉄則となる。なおこれは綺麗事であり、最も効果的なやり方は「取り返しのつかない嘘をついた結果としてガチ目の痛い目を見る」である。僕で言うと人生の要所要所でこの辺のイタタを味わっているものの、あまり外部に出ていかないコミュ障のためにこの辺の学びを得るまで30年以上掛かっているのはさすがに滑稽だなと自分でも思う。とはいえ嘘つきにもそれなりのアドバンテージがあり、僕は生来おしゃべりクソ野郎なので嘘つきとしての性能をかなり引き出しやすいという適性を持っている。そういう僕が女遊びするとどうなるか。いくらでも嘘がつけるので、その分得られるものが多い、という状況になる。もちろんスト値的な制限によって大した釣果ではないのだが、それでもリアルでの僕のスト値やノンバを知っている人なら分かると思うけど、「さちで3桁直ホできるとか草」という感じには(悪い意味で)評価できると思う。何事もやり方です(どや)。ただし、直ホとかではコミュ障は治りません。僕の嘘つき性能は、女遊びで言うと直ホに端を発し、その後withでのノースク口説きでもそれなりに効果を発揮した。どちらも飽きてしまったが、with攻略の後半ではある程度本来の自分を出すことができるようになり、勢い余って本名や勤務先の会社名を話してしまってマズいことになりかけたんだけど、まぁそういうのってやっぱりコントロールが必要なんだなと考えている次第です。2023年の9月後半、ストがやってみたくなった僕は会社帰りに恵比寿駅前に立っていた。本当に初ソロストで、僕は駅前のファミマで立っているブスな女の子の連れ出しに成功した。駆け出しのスト師にとって、「連れ出し」はかなりの難易度なんだけど(今でもそんなにやれてない)、これはやり方がまずかった。連れ出しの際、当時話題となっていたとあるニュースの内容にかこつけて、くだらない嘘をついて連れ出しに成功したのだけれど、内容は伏せるが目的が「インタビュー」になってしまっていて、彼女を即る雰囲気では全く無かった。それまで僕が酒アポしたどの案件よりもブスで、かつ連れ出しの目的がくだらない嘘のためのに、まったくなっていない連れ出しだった。この時僕は「これまで僕が有効活用してきたタイプの嘘は、ストでは全く通用しない、というか即という観点からすると逆効果」ということに気が付いた。以降のストでは「(即から遠のく)無駄な設定は付与しない」というムーブが身に付いている。失敗すると学びになりますね。※これは自分のキャラクターや実績で相手を楽しませることと相反する属性なので、割と取り扱いが難しいのだけれど。リスクを取ったコミュニケーションって実態としてはワークするので。

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