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OroraTech がギリシャの山火事対応に衛星技術を活用

ドイツの衛星データ会社であるOroraTechは、ギリシャで大きな問題となっている山火事と戦うために、ギリシャの緊急サービスや政府を支援する上で重要な役割を果たすことになります。 同社は、欧州宇宙機関(ESA)から、ヘレニック宇宙センターが主導するギリシャ国家衛星宇宙プログラムを支援する契約を獲得しました。OroraTech は7月2日、契約獲得を発表しました。

OroraTechのデータサービスは、ギリシャの緊急サービスに直接接続され、ギリシャの大学や産業界の専門知識を活用します。同社は、データ製品アルゴリズムの開発でアテネ国立工科大学、宇宙センサーの開発と校正イニシアチブでアテネ国立カポディストリア大学、製品の相互運用性でSatways Ltd.、ギリシャベースの地上局の構築でAttisat S.A.と提携しています。

OroraTechは、アテネに宇宙センサーの運用ハブを開設し、高度な赤外線センシング技術に特化した開発チームを設置することで、今後数年間でギリシャに多大な投資を行う予定です。

このプロジェクトは、ギリシャで広がる山火事の脅威を伴う今年も暑い夏を迎える準備を進めている最中に実施されます。近年、ギリシャでは山火事が多発しており、国土の約2%が被害を受けています。ギリシャは山岳地帯が多く、6,000以上の島があるため、山火事対策は困難となっています。

OroraTechのCEO兼CTOであるマーティン・ランガー氏は声明で、「ギリシャのパートナーが持つサーマルセンシングに関する世界トップクラスのノウハウは、この国に最適なソリューションを提供する上で大いに役立っています。ギリシャは、衛星を利用した全国的な山火事システムを導入する世界初の国になるでしょう。」と述べました。

【原文へ】OroraTech to Use Satellite Tech to Help Greek Wildfire Response

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