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三角折り 股関節脱臼の原因になるって本当?

母から教えてもらった、三角折りなのですが、股関節脱臼になるという噂をちらほら聞きます。

実際どうなんでしょう?

ちょっと調べてみました。

そもそも股関節脱臼って何?

股関節脱臼というのは、普通は骨盤におさまっているはずの大腿骨が、抜けてしまって脱臼してしまうことです。

女の子に比較的多いそうで、これは女の子の方が身体が柔らかい作りになっているからです。

それでは、もう少し詳しく股関節脱臼についてみてみましょう。

股関節脱臼とは?

一般的に先天性股関節脱臼と言うのですが、実際には生まれる前から股関節が脱臼しているわけではないそうです。

元々赤ちゃんの関節は不完全で、抜けやすいこともあり、少しずつ脱臼していきます。(ちなみに、抜けやすさに関しては、遺伝的要因もあるようです。)

これがやっかいなことに、脱臼しても痛みも動きの制限もそこまでないとのこと!

右と左で足の長さが違うなど、見た目でわかることもあるのですが、素人が判断して良い事とは言えません。

この脱臼に気づかずにいると、軟骨がすり減って変形性関節症になってしまいます。

健診のときに股関節の動きを見るのは、このためなんですね。

股関節脱臼の原因と対策

脱臼と言うと、引っ張って抜けてしまうような印象があるのですが、赤ちゃんの場合は少しずつ脱臼するので、日々の生活の癖や行動から脱臼していきます。

主原因
・抱っこの姿勢
・オムツの締め付け

抱っこの姿勢はM字を意識

赤ちゃんって眠っているとき、足をM字にしている事ってないですか?

あれは赤ちゃんにとって、とても自然でやさしいポーズになります。

足をM字にして抱っこしてあげる事で、脱臼の原因を防ぐことができます。

逆に足をまっすぐにしていると脱臼しやすくなってしまうので、気を付けるようにしましょう。

現在売られている抱っこ紐のほとんどは、M字になるように作られているので、使い方を間違えなければ問題ないですよ!

オムツは足を動きやすいように

オムツに限らずなのですが、服を厚着させたりも含めて足回りの動きが制限されると脱臼しやすいです。

オムツで締め付けてしまうと足回りの動きが悪くなってしまうので、十分気を付けましょう!

三角折りと股関節脱臼

股関節脱臼が何なのかわかったところで、三角折りと股関節脱臼の関係性ついてお話ししましょう。

三角折りが原因と言われる理由

紙オムツが日本でメジャーになってきたのは、実は割と最近の話。1980年代頃からです。

つまり、私たちの世代は布オムツで育ってきた人も結構多いのです。

実際のところ、私も旦那も布オムツで育っています。

ちなみに5歳下の弟は紙オムツを履いていたのを覚えています。それくらい最近のことなんですね。

それまでは布オムツが主流。

三角折りをして安全ピンで留めるというスタイルが流行っていた時期もありました。この頃に脱臼した赤ちゃんが多かったんです。

そのため、三角折りをしないようにということを国が指導したそうです。

三角折りが股関節脱臼に繋がるというのは、このときの名残だと言えるでしょう。

紙オムツでも脱臼する!?

結論から言うと、紙オムツでも脱臼の可能性はあります

対策の部分で、「足回りの動きが制限されると脱臼しやすい」と言いました。

紙オムツのテープの部分をキツく締めすぎて、足回りの動きを制限してしまうと、脱臼に繋がるのです。

つまり、紙オムツだろうが、布オムツの三角折りだろうが、動きを制限するようなことをするのは、赤ちゃんにとって良くないと言うことです!

まとめ

・股関節脱臼は生後から少しずつ起こる
・赤ちゃんの動きを制限する体勢に気を付けよう
・紙オムツでも脱臼する可能性はある

三角折りであっても、違う当て方であっても、脱臼する可能性があるという事がわかったと思います。

大事なのは、赤ちゃんの足回りの動きを制限しないようにすること!

厚着でも抱っこでも制限することに繋がることはあります。

幸いなことに、0歳の赤ちゃんは予防接種の本数が多いですよね。心配な方はそのタイミングで相談すると良いですよ!

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