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TV版『タッチ』で使用された昭和歌謡曲が作品にリアリティを与える

どうも、夏といえば高校野球
高校野球といえば『タッチ』と感じるSATAトミオです

てなわけで最近『タッチ(1985)』のTV版を観ているわけですけど、世界観がすごくリアリティに溢れていて80年代に活躍したツールも多く登場するので観ていて楽しいんですよね

喫茶店のテーブルゲーム機が出てくるアニメなんて『タッチ』ぐらいではないでしょうか?

そのことについては最近ブログの方で書きましたので、見ていただけると嬉しいです

80年代のレトロな世界、アニメ『タッチ』を大分析☎️
https://80sanime.hatenablog.com/entry/2020/08/09/210116


今回はその延長戦という感じで書いていきます

TV版『タッチ』は80年代のツール以外にも、音楽にこだわった作品であります
・作品と同タイトルの曲を岩崎良美が歌い、高校野球の応援歌の定番になった「タッチ」
・音楽を担当している芹澤廣明が作曲して自ら歌う挿入歌(「星のシルエット(和也のテーマ)」など)

そして、作品内にはアニメと関係のない曲(昭和歌謡曲やアイドルソング)が喫茶店やテレビ・ラジオから環境音として流れてきます

例えば第53話「達也の課外授業…思い過ごしも恋の内!」では、新田明男の妹・由加(cv.冨永みーな)が上杉家に上がり込み、達也(cv.三ツ矢雄二)に家庭教師をお願いして勉強するシーンでおニャン子クラブの「およしになってねTEACHER」が流れます
選曲の良さもありますし、〈清純路線なんです〉という歌詞も好きな達也の前でブリっ子する由加のキャラクターとリンクしているのが面白いですよね
またおニャン子クラブは、『タッチ』が放送されていたフジテレビ系列の番組「夕やけニャンニャン」でデビューしたアイドルグループでもありますので、その関係性から起用されたのかと感じます
他にも斉藤由貴の「卒業」「初戀」「青春」やチェッカーズの「涙のリクエスト」「哀しくてジェラシー」「星屑のステージ」のカラオケヴァージョンが流れています
チェッカーズの曲に関しては、全て芹澤さんが作曲されたことも関係してそうですね

また、同じくフジテレビ系列で放送された高橋留美子原作の『めぞん一刻(1986)』でも「セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子」などの歌謡曲が環境音として使われています

このように80年代のアニメでは、アニメとは全く関係ない歌謡曲が度々使われるシーンがあります
今の楽曲で例えると、深夜アニメに米津玄師の「Lemon」やOfficial髭男dismの「Pretender」が使われるような感じでしょうね
まぁ、様々な制約がある今の時代ではありえないことです
しかし、80年代ではそれができた…

いかに80年代が寛容的な時代であり、当時の流行歌がアニメの中で使用されることでアニメの世界にリアリティを与える要因となるのです
特に『タッチ』や『めぞん一刻』のような80年代のツールを多く取り入れた作品では、大きな力を発揮することになります

80年代アニメにはたくさんの魅力がありますので、これからも様々な角度から80年代アニメを取り上げていきたいと思います

↓「80年代アニメを知りたい!伝えたい!」
https://80sanime.hatenablog.com/

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