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【三章】求刑死刑、無期などの少年事件

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求刑死刑や無期懲役、その他気になる少年事件をまとめています。
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#事件

数十年後に告白した少年時代の殺人

未解決事件、事故として処理されたがモヤモヤ感が拭えないなどネット上では様々な事件、事故が取り上げられていて一つのカテゴリーとして関心を集めている。 ここでは第三者の『憶測』は置いておいて実際に数十年後に「過去に自分が殺した」と詳細を告白した二人の男の事例を取り上げる。 ネットなどない時代である。解決済み(とされたり)、時効が成立して捜査は打ちきり、真実は不明だが二人の男の話が事実なら共に中学生の時の殺人という事になる。 告白時の新聞記事から過去の新聞を調査し、判明した分を記事

少年時代に殺人前科前歴がある死刑囚

ネット上の意見として「人を殺すような少年は更正せずに出所後にまた繰り返すからもっと厳罰化しろ」というのが散見されるが、戦後約880人の確認されている確定死刑囚の中にどれくらい少年時代に殺人の前科前歴がある者がいるのか気になり調査を進めて記事にまとめた。番号は死刑の確定順とした。 ①浅田三次 浅田は昭和22年2月3日夕方、福岡県嘉穂郡山田町にてKさん宅に侵入し炊飯場で主人を絞殺して女性物の衣類十数点を奪い逃走。帰宅したKさんの妻が発見し大隈署に届けた。 被害にあった主人は2

2005年以降に確定した少年無期懲役囚 【後編】

少年無期懲役囚前編の続き 今回の企画は漂泊旦那様の『犯罪の世界を漂う』を参考にさせていただいた。 企画の趣旨を伝えたら快くOKしてくださり感謝。 では続きをどうぞ。 ⑬寝屋川万引き強殺 2007年10月6日大阪府寝屋川で工員の19歳少年がアルバイトの15歳の少年を誘い「酒が飲みたいから万引きしよう」とコンビニで6400円相当の商品を万引きし、目撃していて追いかけてきた店員ともみ合いになり工員19歳がナイフで胸を刺して一度は通行人に取り押さえられたが逃走。店員はまもなく死亡

2005年以降に確定した少年無期懲役囚 【前編】

2001年4月に少年法が改正されて18歳未満でも、重大性、処罰感情、社会秩序維持などを勘案しやむをえない場合には無期刑を宣告できるようになり2005年2月に船橋明大生強殺事件で法改正後にはじめて刑の緩和なし(少年法51条)の犯行時17歳の少年に無期が確定した節目の年。 これ以降で少年の無期確定事件が何件あるのか気になり、漂泊旦那様の『犯罪の世界を漂う』の無期懲役リストを参考にさせていただき確定順に簡素にまとめた。 数が多いので前編と後編に分けて記す (一次情報の新聞は一審判決