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【三章】求刑死刑、無期などの少年事件

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求刑死刑や無期懲役、その他気になる少年事件をまとめています。
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2022年7月の記事一覧

三人殺めても死刑にならない

少年の死刑と無期懲役の境界線はどこだろうか? 実は戦後75年の歴史の中で少年死刑囚の70%は殺害人数が1~2名というデータがある。 直近でも千葉祐太郎、その前の大月孝行(旧姓福田)は死者2名で営利目的の殺害ではない。一方では強盗殺人では死者が1名でも犯行時17歳にも無期懲役が確定している。 今後も判断が難しくなっていくだろうが、過去に三人殺害で死刑を求刑されながら回避した二つの少年事件を今回は記事にした。 粟野町住職夫妻殺害のH山(18) 昭和25年5月20日栃木県上都賀

【親子の分断】大宮両親殺害事件I.J(19)

I家 埼玉県大宮市に住むIさん方はお金には困っておらず、主人は左官職人で高度経済成長の中でバリバリに働き町内でも一番にカラーテレビや電気掃除機を買い、子供は7人育てたきっちりとした職人。Jはこの家の末っ子で父、母と長男とその妻と生活していた。この兄も左官業を生業にしよく働いた。 何でも器用にこなす父や兄を見ながら育ったJ(19)はとても甘えん坊で中学では剣道をしていたが、不器用で友人も少なく学校も「つまらない」と休みがちで卒業後に機械関係の仕事に就いたが1年で辞めて、その後