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【三章】求刑死刑、無期などの少年事件

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求刑死刑や無期懲役、その他気になる少年事件をまとめています。
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2022年5月の記事一覧

裁判長を殴った少年T川(19)

少年の死刑、無期懲役判決の記事を見ていると大体の少年が判決時に『意気消沈して青ざめる』『心ここにあらずで無表情』のどちらかに分かれて、まれに『強がって平然を装う』『ニヤリとする』といった感じの少年がいるだろうか。 今回はそうじゃない少年の話を記事にした。 凶悪な連続ピストル強盗犯 昭和34年12月21日深夜1時ころ、和歌山県東牟婁郡熊野川町の農協の事務所にピストルを持った男が押し入り宿直していたOさんを脅してサルグツワを咬まして電気コードで縛りつけて現金約1万4千円とカメ

殺人前科 二度目の無期 更正しない男

少年時の最初の犯行 昭和31年11月15日、山梨県南巨摩郡身延町で映画館帰りの道で自転車に乗った若い男女が覆面を被った何者かに襲われた。 被害者の少年(14)は殴られて気絶していたと同日夜12時過ぎに傷だらけで帰宅し、姿が見えなくなった一緒にいた少女(16)は家に帰っておらずに捜索願いが出されていた。 この少年(14)が映画館で若い男が隣にきて少女(16)と言い争いになっていたと証言したことが手がかりになり、少女の家族などの話から同じ身延町に住む自動車運転助手の河西清高(1