見えないもの

私の左耳は健康な人と比べると聴力が弱い

完全に聞こえないわけではないけれど

左側から小さな声で話されたり

居酒屋のような周りがざわついている場所で

普通の声で話されても

殆ど何を言っているのか聞き取れない

これはずいぶん前

まだ「突発性難聴」という病気が

今ほど一般的ではなく

情報を得る方法も限られてていた時

単に疲れからくる耳の不調だろう

くらいに思っていて

対処が遅れたための結果だ

だけど普通の生活をするには支障もなく

補聴器なども必要なく

何だったらカラオケにも行けるし

あまり好みはしないけど

イヤホンで音楽を聴くことだってできる

なので見た目には私が

左耳にほんの少し不自由を持っていることは

事情を知っている人でない限りわからない

見た目にわからない体の不調や不具合は

耳意外にもきっとたくさんあるのだろう

そのせいでちょっぴり切ない思いをしている人たちも

たくさんいるのだろうな

目には見えない

見ることのできない

身体だけじゃない

気持ちや心にも

気付けるようになるといいな

とは言え

心の方は気付きすぎると

生きづらくなってしまうのも確か・・・

バランスって

やっぱり難しいよね