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PG wasn't built in a day in HIROSHIMAの日記

座席が…アリーナの…3列目だった…

ながーーーーーーいことポルノグラフィティのファンをやらせてもらっていますが、こんなでっかい規模のライヴで、アリーナ一桁台などというのは人生初でした。

これまでだって、いつもそれはそれは楽しくて、ステージはぴかぴかきらきら煌いていて「これがスターのライヴなんだ!」「なんて楽しいんだ!!」と毎度感動しては胸を熱くしたものですが、今日、眼前いっぱいのステージをみて、

昭仁さんが本当に全身全霊で身を削って歌っているということ、晴一さんが輝く笑顔で愛おしそうに会場を見渡しながら一音一音を届けてくれていることを、初めて知りました。

これまでもカメラ越しにだったり、何百人、何千人、何万人というオーディエンスの肩越しに見て知っていたつもりだったけど、なんかそういうのではなくて。

カープの話をしているときとか、オーラがなくて街で気づかれない話とか、おなか周りが気になる話とか、キュートで人間味のあるところとも、また別の話で。

曲間の暗転中、楽器の転換にかかる無駄のない動き
照明の当たっていないところで音響についてスタッフさんに伝達し、調整をかける後ろ姿
歌の合間を縫っての細かな給水
花道でバチバチにキメたあとダッシュでステージに戻ってくる姿
ステージの端から端まで入れ替わり立ち替わりきてくれて、丁寧に配られる目線
指先、足先の隅々までみなぎるエネルギー、隙間なく身体を埋め尽くすプロフェッショナルのプライド

ステージが緻密な計算の上に成り立っていること、そのステージに立っているメンバーはプロのエンターテイナーで、本物のスターであることが、えげつない情報量で伝わってきて、「かっこいい」とか「すごい」とかの言葉では言い尽くせないほどの、強烈な感情が芽生えました。

上述したようなこと以上に、見えない多くの時間と、人と、労力が積み重なって、まさにbuiltされてあの素晴らしい空間が生まれるのだということは言わずもがな、
25年間プロとしてバンドで第一線を走っている人たちの矜持が、全身を撃ち抜いてくる感覚。

もはやモンスターとか怨霊とか、そういう類ですらあるかもしれない…なんといえばよいのか…得体の知れないエネルギーが巨大な壁となって押し寄せてくるみたいな…

「みんながここまでやらせたみたいなとこ、あるからね!後戻りはできないのよ!!頼むよ?!!もう戻れないのっ!」
「25年をあえていうなら、順風満帆。もちろん、うまくいかないときもあったと思う。一歩足を出したら奈落の底に落ちてしまうんじゃないかと思うときもあったけど、みんなが背中を押してくれたから、ここまでこれました」

カジュアルな言い回しでしたけど(奈落のくだりは全然カジュアルではないが)、こんなこと言われたらうちらも覚悟決めるしかなくない…?
一緒に落ちるなら奈落の底だって…とか、重ーいこと考えちゃうくない…?
なんつーか…相思相愛ってこういうやつなんじゃない…?

夢みたいな時間はあっという間で、アドレナリンが出まくっているのか、疲れてもいなければこんな時間なのに目も冴えてしまっているわけなんですが、そしてそしてまた忌々しい日常に戻ってゆくわけなんですが。
忌々しすぎて自信を持つこと、胸を張ること、うっかり忘れてしまうときも正直あるけれど、それでもしにたいくらい嫌んなったとき、お守りみたいに「自信持っていけ!胸張っていけ!」を心の奥から引っ張り出してきて、ふっ、と前を向く。

今日、ほんの一瞬、昭仁さんの声がつらそうだったとき、すごく強い眼差しで前を見ていて、その姿があまりにも眩しかったんです。あの瞬間も、きっとこの先自分がつらくなったとき、心の奥からたびたび引っ張り出すお守りになることでしょう。

ポルノグラフィティのファンでよかったなあ。同じ時代を生きて、同じ不安や喜びを共有できて、なんて特別なことだろう、と思います。だいすきだなあ。


とまあ殊勝なことを書き綴りましたが。
20メートル先くらいで晴一さんがギュイーーンとギターかき鳴らしていたんですけど、襟元からすんごいオーラ?フェロモン?が放出されていて、頭がおかしくなりそうでした。
いやもうかっこよすぎるて…勘弁してくれ…