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本当に儲かるの?その実効性を考えてみる→みろ!だ。

昔ホイチョイプロダクションの漫画で、牛丼特盛=並盛2杯分だけど並盛2杯分より10円安いので、特盛を並盛2杯に分けて売ってぼろ儲け!というギャグがあった。コロナ不況で来月の家賃どころか明日の米もない人からすれば、儲かる話なら飛びついてみたい。溺れる者は藁をも掴む。こんな市況なのでYoutubeもブログもNotesのコンテンツも儲け話であふれているし、実際そういうコンテンツが人気なんだそうな。儲け話を考察してみたい。

メルカリで買ってヤフオクで売る

ヤフオクは玄人向けで面倒だったりリスキーだったりというイメージでメルカリのほうが簡単で安全そうな分だけ高い価格付けになっており、その差額で儲けが出る可能性もないではない。米櫃の底が見える状況なら自分でもトライしたかもしれない。

楽天で買ってメルカリで売る

こういう商売をセドリ(正確には海上で船から船に荷物を移動させる行為を指す)と呼ぶらしいが、ポイントバックやらでメルカリの情弱ユーザーが買う価格より安く仕入れられるそうな。これをSPAとかの雑誌で紹介している。

様々な儲け話をリサーチし実践し失敗した経験からでなく、相手を思いやる気持ちで考察したい。ちょっと調べれば、メルカリと同価格帯(ポイントバックとかの差はあるだろうが)で楽天でも販売されているのに、それをわざわざメルカリで購入する非常に稀な購入者に対して、どれだけの人がセドリでメシが食えるんだろう?ちょっと考えればわかるはず。低利益率と在庫リスク、儲け10%でも10コのうち1個が売れ残れば儲けはチャラ。

儲け話が降り落ちるタワーのお話

ピサの斜塔のようなタワーに多くの人が住んでいる。最上階には数千億の投資ができるスーパーリッチ、その下の階には数十億規模のリッチ、その下の階には数千万、最下層には数十万の投資余力がある。1円も投資できない乞食はタワーの外で暮らしている。としよう。

たまに儲け話がひらひらと落ちてくる。『10年間で6倍のファンド、一口100億円から』、こういうのは最上階の人が掴んでしまい、下層には落ちてこない。『セドリで10%儲かるぞ』『磁気治療器オーナーになってレンタルすると儲かるぞ』はタワーのどの階の住人も手に取って読む間もなく投げ捨てる。その下の階の住人も、さらにその下の階の住人も手に取らない。儲け話はタワーの外の地面に落ちる。そこに乞食が群がる。わーいセドリで儲かるぞ!と。

つまり、タワーの外に落ちているのははずれ馬券。広く拡散された儲け話は既に賞味切れ。セドリ儲け話に群がるのは競馬場ではずれ馬券を拾い集めるがごとし。SPA最新号にセドリでこれだけ損をしたって事例が掲載されてて、もうマッチポンプ全開。

儲け話の本質と唯一の例外

儲け話は、まだ多くが知らないレアなものだから価値がある。「あそこの山のあの辺に行けばマツタケがごろごろ生えているぞ」なんてそれが事実であったとしても、既にだれかが収穫しているわけで、実効性があるわけない。たまに連絡が来るマンション投資話も「そんな儲かるならあたなが投資すれば?」である。逆にあなたがまだ生息しているマツタケを見つけたときに身内以外の誰かにそれを伝えるだろうか?人はそういう風にはできていない。痩身エステで痩せたお客様に紹介されたお客さまが来店した事例はないのだから。これが思いやりってもの。

ではすべての儲け話は賞味期限切れのウソ話だけなんだろうか?そんなことはない一縷の望みはある。たとえば株。自分が買った株を後追いで買ってほしい。そういう輩はネットに『この株が絶対に上がる!』って情報を拡散する。それに多くのフォロワーが後追いするのであれば、株価は上がるかもしれない。が、これもしょせん根拠のない投機にすぎない。これが例外ではない。

そういうオマエはどうなのか?そう、そういう私はあるエネルギー会社創業時に発行価額で出資した創業オーナーの一人である。この儲け話もしょせんタワー外に落ちたはずれ馬券。一介の労働者が手にできるものだった。私も騙された口の一つかもしれない。んが、このはずれ馬券のレースに物言いがつき、写真判定となり、判定が覆り万馬券と化かしたわけ。発行価額から東証一部上場だと1万倍になる可能性があるので賞味万馬券だ。うしし。

ではどうやって儲けたらいいのか?答えはひとつ。

溺れた者に藁を売れ!

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