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自発的な質問はお互いをハッピーにする

「先生!質問いいですか?」

教育者を経験したことのある人は(塾講師のアルバイトとかでも良いし、そうでなくても良い)、この言葉を言われたことがあるだろう。

この言葉はお互いをハッピーにする不思議な魔法を持っている。

ポイントとなるのは、質問者が“自発的”であること。

質問には大きく2種類ある。質問せざるを得ない状況で質問する“受動的質問”と、
自ら質問の機会を作って質問する“能動的質問”である。

今日はこの違いについて議論していく。

実は質問されたい先生達

これまで通った小・中・高、そして予備校・大学で先生に自ら質問に行った時に感じることがある。それは、ほとんどの先生が授業内よりも真摯に私に向き合ってくださることである。

授業外の質問なんて、教師側からしたら業務時間外の仕事とも解釈できる。本当は休憩したいはずなのに授業よりも分かりやすく教えてくださる。

少し言い方を変えれば、実は先生方は“嬉しい”、“質問されたい”と思っているのではないか。

「自分が教えたことに関して興味を持ってくれているんだな」
「この子は熱意のある子なんだな、だからなんとしてでも理解してほしい」

先生方の心の声を想像してみたが、こんな感じだろうか。

ちなみに、この章で言う質問とは、“能動的質問”のことである。

私は勝手に、受動的質問と能動的質問を以下のように定義している。

受動的質問・・・先生や講演者の「質問ありませんか?」という問いかけに対してする質問のこと。“質疑応答”という環境下でする質問は、「何か質問しなきゃ!」という感情に陥ることや、自ら聞くという行動に出ていないことから受動的であると言える。
能動的質問・・・授業時間外、講演後、想定外の場所で質問することを言う。質問する側は、質問ができる環境が与えられていない中で自ら行動を起こしに行っているので能動的であると言える。

まさに今日、大学のとある演習形式の授業で学んだことに関して、質問してみた。HTMLやCSSの基礎を学ぶ授業である。

授業内で学んだことに加えて、プログラミングやWebサイト作成の膨大な知識をお持ちである教授の過去の話も聞いてみた。

聞いている私としては、全て新鮮な情報で非常に面白くてたまらない。プログラミングスクールに通わないと聞けないような情報まで。冒頭に書いた通り、授業で質問したことよりもさらに実用的な知識を教えてくださった。

質問後、私が「面白い話聞けてよかったです!ありがとうございました!」と言うと、「お役に立てて良かったです。こちらとしても嬉しいばかりです。」と。

この時に感じた。

質問されることは嬉しいことなんだな 

聞く側も聞かれる側もハッピー

確かに私も、質問されて嬉しくなった経験がある。
塾講師としてアルバイトしていたときだ。

授業時間外に生徒から

「さっさ先生、今質問しても大丈夫ですか?分からない問題教えてほしくて・・・」

確かに、休み時間は授業時間外でお給料は発生していない。ただ、なぜか嬉しい。勉強を頑張っている生徒が自分を必要としてくれている。自分の持っている知識を相手にOne More精神で提供することで、相手がハッピーになる。

それに加えて、生徒が自分に質問をしにくるということは、自分を選んでくれている。つまり認められているということ。自分は必要とされている人なんだなと実感する瞬間でもある。

生徒の自発的な質問によって、生徒側も先生側もハッピーになる。この現象に何か名前をつけたいくらいだ。

分かりやすい先生は質問される回数も多い

浪人時代に通っていた予備校での経験だと、確かにそうである。分かりやすい先生は質問される回数も多い。

「え?質問されるってことは、授業内での質問が不十分だったってことじゃないの?」

と思った方もいるとは思うが、私は違うと考える。

説明が分かりやすい先生は、聞いている側を

「もっと聞いてみたい!もっと知りたい!」

という気持ちにさせる。

分かりにくい先生には、そもそもそんな感情は湧かない。

「どうせこの人に聞きに言っても大したことは得られないだろう。」

そんなことまで思わさせる。

ということは、

能動的な質問は質問する人もされる人も、お互いをハッピーにさせる効果があるもの

だと言える。この不思議な効果に名前をつけたい。何か名前があれば教えてほしい。そして募集中だ。

今日は以上!



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