誕生日の珍事件

高校時代の誕生日にはあまりいい思い出がない。その理由は他の人に比べて祝われる機会が極端に少なく、それにより劣等感を感じてしまうからである。矛盾しているように思われるかもしれないが、何か自分から「明日誕生日だよ」とか言って誕生日アピールするのが傲慢なように思えて、言わないようにしてきたが、そのツケが回ってきたのであろう。

そんな中、同じ寮生活をしてる同級生の部員からプレゼントを貰ったがアンパンマンチョコだった。その頃自分は身長が小さいのをとてもコンプレックスに感じており、バカにされたと勘違いしてキレてしまったのは今でも後悔してる。

更に言うと、ちょうどこの時期に遠征と重なることから仲間にとっても誕生日祝いどころでは無かったから、多少仕方なかったような気もしている。そんな状況で遠征中に祝ってくれた人がいる、それはまさかの顧問の先生であった。空港で中部国際空港に着いてからロビーを歩いている間に、「誕生日おめでとう」とキットカットを貰った。とても驚いたが本当に生徒思いな先生だなととてもありがたく思った。
ありがたかったのは事実なんだけど、中身がドロドロになっていて何とも言えない気持ちになったのはここだけの話。

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