マシュマロのお返事 No.4


確かに日本よりは都会の人でもきのこめっちゃ採りにいくし、ベリー採りまくるし、加工するし、ダーチャで家庭菜園やってる人も多いとは思います。

ただそもそも冬が厳しく長い地域が多いので、たとえ畑で作物をこしらえてもきのこやベリー類をこれでもかというほど集めても、さすがに一年分の糧にはさすがにならない気がします。

ベリーのコンポートやヴァレニエ、トマトやきゅうりのピクルス、干したキノコやマリネなどに限れば一年分用意はできるかもですが、さすがにそれだけ食べて生きていくのは厳しいと思われます。

マロの中にも書いてくださっていますが、それこそ都会の若い世代でしたら成長とともにロシアの食品事情はよくなってきたようなもんですし、家庭菜園なんか全然やらない人もいるだろうし、微妙なところです。

どこでも何でも買える時代に生まれ育っていれば、そんなことしなくても暮らしていけるという刷り込みが自然とあってもおかしくないんじゃないかと思うのです。

だから都会の人でそこに仕事も娯楽も食べ物もあれば、ダーチャはあってもせいぜいくつろぎ&シャシリクしに行くか?ぐらいだったかも。

因みに私の実家はかなりの田舎で、農家ではありませんでしたが年間通して多くの野菜が家で作られていて常に消費に追われ、実はほとんどの野菜を自分で買った経験がありません。

なので、野菜だけであれば殆ど家庭菜園で賄えていたと思います。

でもあくまでこれは冬でも野菜が育つ地域だからであって、ずっと雪に覆われて土が凍てつくような場所だったらそうはいかなかっただろうなと思います。

ロシアに話を戻しますが、都会の人が持ってるダーチャは基本的には日本の家庭菜園のそれと同じくらいの生産性なんじゃないかと思っています。田舎の戸建てとかの庭の生産性については果てしない未知の世界なのでまったくわかりません。すみません。

ペテルブルクあたりだと夏だけしか稼働せんといえどまともな家庭菜園があれば結構助かるとは思います。

ただ、私の知り合いのダーチャはりんごの木はあるけども畑がないし寝床とかもないパターンで、必ずしもダーチャ=畑!ちょっとした別荘!というわけではないようで、ダーチャのクオリティにかなりバラつきがありそうです。

以前もどっかで書いたかもしれませんが、ロシアは食べ物があまり豊かじゃなかった時代を知ってる世代が日本に比べて幅広いのと、根本的に作物が育ちにくい地域・期間が多いので元々国内で流通してる物の質がなんかイマイチということもあり、日本人より文句はいいつつも長めに辛抱できそうな気はしています。

(ただこの我慢強さって、いいのか悪いのか微妙なところだなと思ったりもします。何故なら、国民が困って国に対して怒らないと、制裁としての二次的な効果はないようなものだからです。)

制裁の生活への影響はゆっくりじわじわ出てくるのだと思いますが、ロシア人も私も、どうなってしまうのか正直なところイマイチわかりません。

備えられるのは経験者のみです。私も、周りのロシア人も所詮物のある時代と地域に生まれ育っていますので、ピンとこないのです。

あったものがなくなるって、どんな感じなのか。

ダーチャでどこまでできるのか、蓄えられるのか。

今年の夏はきっと多くの人が本腰を入れてチャレンジするんちゃうかな、とぼんやりと考えています。

本当にこれから、どうなっていくのでしょうね。

どうなのでしょうね。


※私調べ=知ってる範囲のアレコレに基づいて書いていることをご了承くださいませ🙏🏻いつもに増して"〜気がします"の連発で申し訳ありません…厳しい時代も経験したロシア人の先生に話を聞ける機会がもう少ししたらあるので、その時に追記させていただこうと思います。

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