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絵をかく人とわたし

急に書きたくなったので、徒然なるままに書く。

彼女は、イラストレーターだ。5万人近くインスタのフォロワーがいて、絵を描いて生きている。

そんな異世界とも取れる場所で輝く彼女と、今私は、友達だ。(若干自信はないけど彼女も友達と言ってくれる)
あったことこそないけれど、何かあったらDMをする。弱音も言うし、相談も聞くし、思ったことを送り合って、とても心地よい。
幸せなことだけど、私にとっては未だ信じがたい事実だ。どうしてこんなことに?(いい意味で)

出会ったのは私がインスタを始めた2016年(見つけて一方的に見ていただけだけど)、そして2017年に生まれて初めて似顔絵を描いてもらった。
いつも見ていた憧れの暖かい絵に、自分と夫(当時の彼)が描かれていることが嬉しかった。詩を詠む彼女からの“こんなに人を幸せにする笑顔見たことなかった”の言葉で、私は自信がなかった自分の笑顔が、大好きになった。

インスタライブを見たり投稿にコメントしたりはしていたけど、2度目にはっきりコンタクトをとったのは結婚式の後だ。
絵を描いてもらった彼と結婚したことと、あのときの言葉で自分の笑顔が大好きになったこと、その頃からみんなに笑顔をほめられるようになったことを伝えたくて、DMを送った。
いち顧客である私を覚えてはいないだろうと思ったけれど、覚えてるよと言ってすごく喜んでくれた。投稿にもあげてくれて、(投稿で夫に心の内がバレる恥ずかしいハプニングもあったけど笑)そこに書かれた言葉もコメントも私の大切な思い出になった。

そして今回、2回目のイラストをお願いした。カップルではなく家族の絵を描いてもらいたいとずっと思っていたから、お願いをしてみた。彼女は快く受けてくれて、私の持つ語彙では説明できない素敵で暖かい絵を送ってくださった。私の宝物だ。

そして気づいたら、友達になっていた。(はしょりすぎか?)こんな現状が私は確かに嬉しいのだけど、今はファンとして憧れていた時と少し違う気持ちだ。連絡をとって舞い上がるんじゃなく、今どんな気持ちかなと見守るような、もう1人の自分を見ているような、そんな感覚。
彼女と私、違うところの方が多いけど、必要なものや大切なものが似ていると思う。彼女にかける言葉はいつも、自分にも必要な言葉だ。

昨日彼女に言われた言葉がある。“妹みたいなんよ。ほっとけない。”
ほっとけないなんて、生まれて初めて言われた。1人で生きていけそう、〇〇はなんでもできるよね、〇〇は強いから。そう言われて、いつも相談の聞き役で、私の悩みは多少蔑ろにされてきた。
そうか、ほっとけないのか。
きっと私が彼女をほっとけないのと同じ気持ち。そう思うからこそ嬉しかった。

私には、彼女から見る世界はわからない。自分の言葉や絵が5万人に届いて、少なからず影響を与える世界。そして発信した先からリアクションが届く世界。
でも、私から見た彼女は1人の大切な友達にすぎない。たとえイラストをかくことをやめても、フォロワーが1桁になっても、きっともう何も変わらないと思う。

でもやっぱり、存在を感じられるのがインスタだけなのは少し寂しいな(この時代そんな友達関係五万とあると思うけど)。

わたしは、彼女に会いに行きたい。

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