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The Prosperous Heart 第12週 The Prosperity Plan 本文要約

12週 The Prosperity Plan 豊かさの計画

12週間の取り組みが終わりに近付くにつれて、自分の時間、体力や気力(原本ではenergy)、才能、創造性、そしてお金といったリソースを良く見て、それらをどのように使いたいか決めるようになるだろう。

時間の過ごし方とは人生の送り方である。お金の使い方は自分の本質つまり豊かに最も繋がるビジョンとなる。

「人間が計画を立てると神が笑う」と良く言われるが、それは計画を立てるなの意味ではない。自分の計画が神や近しい人たちによって変化させられていく事に心を開きましょう、ということだ。柔軟に前向きな姿勢で行動しよう。真に金銭的ないし霊的な豊かさは手中に収まる。

12-1.Creating a Prosperity Plan 豊かさの計画を立てる

カウンティング(お小遣い帳)→支出パターンを知る。自分の習慣が良く分かるようになり、行動は本来の価値観をより反映したものになる。

豊かさの計画を立てる→自分の日々の過ごし方、そして人生の在り方そのものを決定して決意する。

豊かさの計画を立てる上で最も重要な事柄→お金を節約する計画を立てる。

支出より多く稼いでいるなら、未来永劫繁栄する。支出が収入を僅かでも超えると、経済的苦境に。

収入を超えた僅かな支出でも、借金のきっかけになり未来の自由を奪う。「ちょっとくらい」の感覚が危険。

「それは何の役に立つのか?」と考えるべき。借金は霊的にも経済的にも自己を喪失させる。

豊かさの計画を立てるには→まず生活費(家賃、食費、娯楽費など)やその他支出を書き出してグラフにする。次にどこで幾ら使ってるか明らかにする。

カウンティングは自分のお金がどこに向かってるか(使われているか)を明らかにする。

支出項目それぞれを精査して、自分のニーズを満たしているか、削減できないか検討する。

例えば、昼食の外食に週50ドル使ってるなら、deli(惣菜屋)を利用して週30ドルに抑えて、週20ドル節約するなど。

豊かさの計画を立てる→お金を使う場所を計画すること。

お金を使わないように計画するのは現実的ではない。お金は使われるべき。自分の預金口座に「投資」して、自分自身に使う。

12-2.Volunterismボランティア活動 

神がもたらす豊かさ(abundance)と慈悲深さの感覚を持つ時、人はそれをみんなに分かち合いたくなる。

AA(依存症から立ち直る自助グループ)のメンバー チャック・チェンバレンの言葉
「我々の仕事は、神の子どもたちが物事を成し遂げられるよう支援して導くことだ。」

私たちはみんな、時間や才能を他者の為に捧げる方法を持っている。ボランティア活動にお金は必要ない。必要なのは寛大さのエネルギーと努力だけ。そのリターン(見返り)は金銭的投資よりもはるかに大きい。感謝と達成感で報われます。

→訳注:あくまでも自分で志願したボランティア活動のお話です。日本企業にある、正当な賃金を支払わずに遣り甲斐という言葉で誤魔化すのとはちがいます。

豊かさの心は献身的だ。そのことが変化を生み出すと信じられている。豊かさの心は何ができるかにフォーカスしている。積み上げられた過去のオッズ(実績)ではなく。

しかし多くの人、経済的に苦しさを感じている人は、ボランティアとは裕福な人や現役引退した人のすることだと信じている。

それは真実ではない。誰でも小さな事でボランティアを出来る。

シングルマザーのサラは息子の学校でボランティアしたいと考えていたが、PTAとか図書館でのボランティアとか、息子やクラスメートとの郊外活動に参加できなかった為に疎外感を覚えていた。

生活の為に働くので精一杯だった。しかし昼間の時間を使わない別の方法を見つけた。仕事の昼休みに募金の呼びかけを電話で行ったり、夕方に月刊ニュースレター編集を始めたりした。

学校の予算と発行部数が増えるにつれて、貢献する能力に深い満足感を覚えた。

どのような立場や仕事に居ても、自分が信じる大義のために時間とエネルギーをボランティアに捧げる時、豊かさの心の本質を体感する。

12-3.Valuable Gifts 価値ある贈り物

12ステップのグループの言い回し

You have to give it away to keep it.
(それを保持する為には、それを手放す必要がある)

この手放すべきit(それ)とは大抵本質的には霊的なものである。

お金をどれくらい持ってるかに関係なく、お金よりも価値あるギフトが常に存在する。

キャリアウーマンのケイトの事例。
「お金は道具だ」
「教育よりも重要なものは無いと強く信じている」

ケイトは熱心な庭師や料理人としての能力があり、その能力を友人や家族に自由に(無償で)提供している。

「夫婦で働きに出るようになった時、最初にやったのは台所を子どもたちも入れる空間として開放したことだ。」

その子どもたちが大人になって...

姪のLeah曰く
「私は台所で成長した」
美術学校で教鞭をとりつつ、ケイトのしてくれた教育に感謝している。

「おばさん(ケイト)は料理の仕方、そして、夢の描き方を教えてくれた。おばさんは私たち全員に教えてくれた。私たちの持ってる能力も自覚するよりも前に見出してくれた。それは千里眼のようだった。」

「おばさんは私を信じてくれたことに加えて、責任や役割を与えてくれた。そして今は私が他の人をそうやって支援したいと思うようになった。」

ケイトは自分の家族に、
教育の機会を贈り物した。誰かが目標を達成し、その可能性を満たすのを助けることは、他にも方法がある。

冒頭のit(それ)は自分の周りに居る人たちを大きく成長させる精神だ。

→役割を与える、任せてみる、やらせてみる。

12-4.Asking for Guidance 導きを求める

神に叡智と実行する力を求めて祈るのは単純だが過激(radical)だ。時には新しい方向に導かれ、思いもよらない経路を辿る。

ジュリアの協力者、エマ(この本の共同執筆者です)が新しい執筆パートナーを見つけた時、ジュリアは嫉妬し、追いやられたと感じた。

神に祈って導きを求めた。そこで降りてきたのは、ニューヨークを離れてサンタフェに行くという過激なアイデアだった。

サンタフェの自然豊かさに心を動かされて引越しを計画。ジュリアの心が冒険心で満たされると、loss(以前の章で出てきた失ったものの事)にフォーカスするのを辞められた。

神への祈りが届いたのを実感した。

ソフィー・バーナム(スピリチュアル書の著者)曰く、「神への祈りから得られる答えが自分の期待する内容とあまりにかけ離れている為に、祈りが届いてないと感じることが多い」

ジュリア:エマへの嫉妬について神に祈った→サンタフェへ行け

それがジュリアの弱った心を満たした回答だった。ジュリアの自我はエマとの新しいコラボレーションによって打ち砕かれたが、自分の祈りによる回答は傷ついた自我を無視した。

心が満たされている時に些細な不満を抱くヒマがあるでしょうか?

ジュリアはサンタフェへ行って自分の喜びに気付いた。壮大な冒険(サンタフェでの体験)によってジュリアは寛大になった。

そしてジュリアとエマは10年間コラボレーションを楽しんだ。

ジュリアはニューヨークの都市景観にあまり美しさを見つけられなかった。しかしエマは対照的にニューヨークのあちこちに美しさを見出した。

ジュリアがゴチャゴチャした感覚になってる時、エマは奇跡のような多様性を見つけた。

ジュリアは神に導きを求め、その降りてきたことに耳を傾けた。

新しい人生に向かって一歩踏み出す時、神の伴侶が居ると感じていた。ジュリアは神に付き添われてサンタフェに向かった。エマは神の付添いによってニューヨークに残った。

神へ導きを求めて祈り、自分に降りてくる直感に耳を傾ける。導きに従って行動すると、さらに多くの導きが降りてくる。

すると心の中の小さく些細な声を信頼するようになる。恐れよりも自発的に動きたい気持ちが強くなる。神を信じて自分自身を信じる。

【本文中の課題】
ペンを手に取り、神の導きが必要なことを質問しよう。自分が「聴いた」「降りてきた」ことに耳を傾けて書き留めよう。

私たちは皆、より壮大でより賢明な自己にアクセス出来る。

既知の誰かのペルソナ(人物像)で降りてくる時もそのまま受け取ってください。オビ=ワン・ケノービ、スピリチュアルガイド、良き魔女グリンダや妖精のゴッドマザーに目を向けるかも知れません。

誰を選んでも、受け取ったメッセージを信頼して下さい。多くの場合、予想していたよりも単純で直接的です。豊かさの心はオープンマインド。それは普通の世界を超えた多くのことを経験する。

12-5.The Prosperous Heart 豊かさの心

何が私たちを幸せな人にするのだろう?もしそれがお金ならば、単純だ。しかし実際にはもっと複雑だ。幸福(happiness)真の霊的な繁栄や豊かさ(spiritual prosperity)とは態度の在り方で、瞬間瞬間で自分が何を選択しているかだ。

7歳のテガン君は25セント硬貨を手にしてお金持ちになったと感じるかもしれない。一方で別の人は自分の不運を憂いて25セントしかないと惨めになるかも知れない。

お金に関するストレス(いかに不足しているか、足りなくて困ったか、今後足りなくなるかもしれない)に対する手軽な気晴らしに逃げるのをやめて、私たちはこのコースを完了した。

時には傷付きやすくなり、時には確信が持てず、時には高揚したり退屈したり、これが人間として経験することだが、常に自分は自分。これで十分満たされている。

過去の自分に先祖返りして、昔の支出習慣に戻ってしまったとしても、落胆しないで欲しい。基本ツールを使えばいつでも回復出来る。そうすることで、自分の明快さを取り戻す道を見つけるだろう。

もし自分が外れる(古い支出習慣に戻るなど)のに気づいたら、なぜか自問自答しよう。自分の人生や生活に、自分を怒らせているものはあるだろうか?何が自分に恐怖や悲しみを引き起こしているだろうか?

浪費する行為は、他の中毒性や依存性
のある行為と同様に自分の感覚を麻痺させる可能性がある。それによる過度な支出が自分の本当の感情や欲望から目を背けさせる可能性がある。

そのことを知りながら、浪費という「麻薬」を使うのだろうか?それはストレスを理由にタバコ、お酒、クレジットカードに手を伸ばすのと同様だ。

自分を悩ませているものに対する答えは「もっとお金があれば良い」程単純ではない。

作曲家兼プロデューサーのリチャード・ロジャース氏曰く、「お金で解決出来るなら、それは本当は問題ではない」

我々はお金の事を心配するのに慣れているので、これを自分の本当の気持ちや欲望を覆い隠すのに利用している。

我々は、お金のない世界に存在するとか、お金より上位にいるとか、お金のことを気にしないふりをする必要はない。ただ、お金は道具であり、生活をより良くすることに役にたつ道具だ。

我々は自分自身を見直すことが出来る。改めてカウンティング(お小遣い帳)をやってみることが出来る。タイムアウトの課題も出来る。自分に発生するだろう変化を反映して支出計画を立て直すことが出来る。

その秘訣は、どんな経済的な心配事もその根底に別の何かが潜んでいると考えて掘り下げて観察することだ。

アインシュタイン曰く、逆境の真っ只中には好機がある。それを信じて、我々も好奇心をもって困難な時期に立ち向かうことが出来る。

「ここに宿る神は何だろうか?」尋ねる。その答えは大抵は我々に幸福をもたらす何かである。

お金、認識、愛に関して、「それらは必要な時にもたらされる」と聞くと、その発言に無慈悲さを感じて不満に思うことがある。それに対してジュリア・キャメロン曰く

Be open to surprise 
(突然発生することを歓迎しよう)

経済的状況の回復は多くの人々にとって継続的な課題だが、そこから得られる物事にはそれだけの価値がある。

自分自身の経済的そして霊的な明晰さを維持して、日々自分自身をあるべき状態に正す時、我々は世界に対しても自分自身を正している。

あらゆる方向からのサポートに注意しよう。手助けや幸福は、一番期待していない所から来るかも知れない。貴方は繁栄するように意図されている。

Live long and Prosper.
人生を謳歌して繁栄して下さい。

12-6.第12週 チェックイン

モーニングページ:今週はモニペ書きましたか?何日書きましたか?

お小遣い帳:今週は記録をしましたか?何を学びましたか?

借金しない:今週はカードなど借金を避けましたか?もし借金してしまったなら、何の為にしたか?どのように感じたか?

ウォーキング:今週はウォーキングしましたか?どんな閃きがありましたか?

タイムアウト:今週はタイムアウトを実行しましたか?何を学びましたか?

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