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日本語要約 Finding Water 第5週 Uncovering a Sense of Autonomy

5.自律の感覚を発見する

創造的な展開に不可欠なのは、自ら方向性を決める感覚である。人は皆本来の自分(original)に原点(origin)を持つ。

今週の内容は自分が何者でどこに存在するのかを正確に特定する。そして自分の人生を辿る強力な流れを見つけ出すことに繋がる。

自分が本当に好きなものを列挙すると、その事柄がより身近になる。自分が恐れているものを列挙すると、好きな物事から自分が遠ざかる。

神は細部、そして具体的でかつ知り得る事実の中に宿っている。自分の精神性そして自分を取り巻く環境がどんな場所かを探求していくと、自分のコンパスはより正確に真北(進むべき方向)を示してくれるようになる。

5-1.The Doctor’s Advice 医師の助言

医師の診察を受ける予定があって慌ただしく感じていた日のエピソード。医師に「貴方は追われている」と言われた。田舎に行ってのんびりしてみてはと言われたが、そうしたいとは思わなかった。

自分が置かれた場所で花を咲かせたかった(つまりマンハッタンで)。精神的に冷静になるには、自分のために穏やかなペース設定する必要がある。

ドラマに押しつぶされない為には、物事をシンプルに保つ必要がある。モーニングページで自分に言い聞かせた。

もし夜寝て居る時に目が覚めたなら、恐れではなく祝福に目を向け用。絶望感を飲み込まないこと。

課題 感謝を数える

絶望感に陥り始めるのは、グラウンディングの感覚を失った時である。この課題は、穏やかに幸福感を取り戻すツールとなる。つまり、祝福を数えるのである。感謝は誰にでも出来ることだか、絶望感に対する効果的な解毒剤である。

ペンを手に取ろう。1〜25の番号を振ろう。祝福されていると感じること、感謝していることを書こう。大まかな事から始めよう。

例えば「今日は冷静です」から書き始める。そして「私は健康です」「安全に暮らせる場所があります」「家賃を払えてます」

そして小さな事にも目を向けよう。「自分のベッドが好きだ。とても心地よい。」「フランネルのシーツが大好きだ。寝心地が良い。」

様々な人物が登場するかも知れない。「ソニアとの友情に感謝しています。」「娘との良好な関係に感謝しています」

生活を精査して肯定的な物事が膨大にあることに気付こう。執筆した作品の不採用通知があったが、一方で新しい文章を書き始められた。モーニングページを書いた。

悲しみと喪失は誰にもやってくるが、この祝福のリストは物事をポジティブに捉えるのに役に立つ。半分しか残ってないコップは、実際には半分も入っている。全ては自分がどう認知するかの問題である。

5-2.The Abyss 深淵

不眠症の夜のエピソード。全てうまく行ってると自分に言い聞かせるが、自分の心はこれを信じない。疲れを重ねて、心配の感情が重なっていく。ネガティブな未来を勝手に想像する。トラブルが発生してるかのように妄想する。

つまるところ、回復力に長けておらず、信念も強くない。大きな亀裂の端に立っている。その亀裂をアビス(深淵)と呼んでいる。悪魔はその亀裂に住んでいて、引き摺り込もうとする。私は恐怖と不安に苛まれた。

絶望の感情を伴って悪魔は襲いかかってくる。不安を直せないものとして振りかけてくる。悪魔は、何もかもダメだと思わせようとする。

友人のバーニス、ユング派セラピストと会話する。感情の回復の言葉。

「One day at a time. 一日にひとつ」
「Live and let live. 自分も生き、他人も生かそう」
「Let go and let God. 手放して、神に委ねよう」
「Easy does it. 簡単に気楽にやる」

課題 コメディを観て気晴らししよう

大きな恐怖に苛まれる時、小さくてもそれを覆すような行動に目を向ける必要がある。怖くても幸せな曲を口ずさむ(原本では口笛を吹く)必要がある。

時には少し想像的な気晴らしが必要になる。ここに課題を提示する。気持ちが落ち着いたらコメディ(お笑い)のビデオを借りて見よう。
→補足:現代ならYouTubeでもNetflixでも良いだろう。

さらに落ち着いたら、5本借りよう。自分のためにミニ映画祭を開催しよう。12ステップの用語ではacting as if(まるで、そのように振る舞う)と言う。ちょっとした笑い声は心を明るくするために大いに役に立つ。

苦しく振る舞うは美徳ではない。笑いが自分の道を拓くことを許可しよう。

5-3.Going Back to Basics 基本に立ち返る

(前の項目の)深淵から離れようとしている。恐怖の感情に苛まれるのを終わらせるために、とっつきやすいルーチンを設定する。

one day at a time.(一度に一個)

ネガティブな深淵に取り込まれないよう、自分自身に対して明晰さと優しさを保つ。物事を極めて基本的・単純化する。

創造性は習慣。モーニング・ページを書く。アーティスト・デートをする。ウォーキングをする。これらが日々のルーチンである。

ジュリアは執筆にタイプライターを使用している。時代遅れかもしれないが、ガチャンと押すと少しずつ紙が進んでいくことに心地よさを感じている。

今風にパソコンを使ってみたこともある。簡単に拡大縮小できるし、複数の文章ファイルを簡単に行き来できる。しかしそれが気持ちを複雑にしたり混乱させたりする。
→一度に一個、の考え方の対極

一度に一個少しずつが気持ちに安定感をもたらす。安定感のためには、小さくて実行可能なことをやるだけだ。

課題 小さな事に目を向ける

継続性と一貫性こそが暗い状態から抜け出す鍵である。小さなポジティブな行動は大きな結果をもたらす。ゆえに、大きくて手をつけられない物よりも、小さな物や実行可能な物を目を向ける必要がある。

ペンを手に取ろう。神に助けを求める手紙を書く。自分が普段やっている小さなことに合わせて書くようにしよう。

「親愛なる神よ。私は洗髪してパジャマを脱ぐのに助けが必要です。片付けや着替え、ベッドメイキングを手伝って下さい。」

神へのそのような正直な手紙は、神との親密な繋がりをつくる。自分を大きく見せる必要はない。自分が今いる場所で、ありのままの自分のままで神に助けを願うことにより、自分自身への思いやりを実践することになる。

慈悲は(前の課題の)ユーモアのように癒しをもたらす。

5-4.Focusing on the Positive ポジティブにフォーカスする

絶望している時は、自分自身を神から切り離している時。神は小さなポジティブな行動を通して手を差し伸べてくれる。

もし神と繋がりたいならば、何か具体的かつ肯定的な行動をしてみるべきだ。もしかしたら、犬をブラッシングしている時、流し台を掃除している時、洗濯機を回している時などに神の存在を感じるかも知れない。ジュリアの場合は文章をタイピングしている時。

神は抽象的な物事には宿っていない。作家として、タイプライターのキーを操作する時、行末まで入力すると鳴る小さなベルの中に神が宿っていると信じている。

ある人は、掃除用具に神が宿ると言う。信じる事が出来なくなりそうな時は掃除をする。ジュリアが信仰の危機に瀕した時はモーニングページを書く。

課題 大好きなものリスト

喜び事が見つけられない時こそ、積極的に喜びを探すべきだ。自分に喜びをもたらす人や物と一緒に過ごす必要がある。

ペンを手に取ろう。1〜50の数字を書こう。今の自分が心から好きなものを列挙しよう。

例:ラズベリー、仔猫、赤い翼の鳥、茶色い目の友達スーザン、ヘーゼルナッツのラテ、オリーブ、油絵、The New Yorker(地元の雑誌)、紅葉、ブラックベリー、ウェストハイランドテリア(犬)、大きな尾の金魚、スコッチ織の衣服、インコ、スミレの花、地元のピザ、本物の生クリーム、キャリコ(猫)、出窓、ガーゴイル(西洋建築の屋根を装飾する怪物の彫刻)、ステンドグラスの窓、

50個の大好きな物リストを元に、この1週間は自分自身を好きな物に近付けるようにしよう。

金魚が好きなら水族館や熱帯魚屋に行ってみる。ラズベリーやヘーゼルナッツラテを買いに行く。ウォーキングする時に出窓や猫を探してみる。

小さな行動により、生活を幸せで満たすことが出来る。

5-5.The Bagel Scrap ベーグルの欠片

飼い犬を公園で散歩させた時、ベーグルの欠片を拾い食いした。ベーグルを決して離そうとしなかった。ただベーグルのみに集中していて、他の全てがぼやけていたように見えた。

人が強迫観念的な恐怖を持っている時、ベーグルに食いついた犬のようにその感情に執着している。

それは以下のようなマントラを自分自身に唱えているようなものだ。

「私は◯◯が起こることを恐れている。◯◯を恐れて、□□の存在に気付かない。私は固執している。その固執の中に閉じ込められていると感じる。」

決して一つに閉じ込められるということはない。常に選択肢がある。意識と行動の自由がある。一歩進んで閉じ込めようとしている物をこじ開けることが出来る。

しかしベーグルの欠片に食いついている時はそれができない。手放して神に委ねることを学ぶ必要がある。どのようにするか?

例えばウォーキングの課題。色々なものが目に映ることにより、強迫観念があっても他の考えが浮かんできて緩んでいく。

窓際のネコ、ペアの犬、食料品店の店先の猫柳、リサイクルショップの窓の飾り付けが変わったのに気付く。

小さな事が注意を引き、小さな変化が頭の中で発生し始める。気晴らしの瞬間に食いついていたものが手離れする。

ウォーキングすることにより、他のことを注意を引かれる→ネガティブな執着から注意が逸れる。

ウォーキングしていると、自分に何が足りないか分かってくる。都会に住んでいるならば「自然」かも知れない。公園に行くことで、その欠乏感が和らぐ。外に出ることで、何が足りないかが見えてくる。

正気で幸せに過ごすには。物事を大きく考えるのではなく、小さく考える訓練が必要だ。恐怖心を抱くのは、しなければならない「大きな決断」があるからだ。

しかし大きな決断は、穏やかなスモールステップに分解することが出来る。ステップには一歩の意味もある。

ウォーキングは、一歩一歩突き進んで行くことを教えてくれる。歩くことは強力な祈りだ。

「私を導き、示して下さい」

そしてベーグルに食いついた犬はというと、公園で他の犬と出会って友達になった。その時、もうベーグルは手放していた。

課題 普段と違うウォーキング

この課題は少しばかり計画性と労力を必要とする。普段しない、自分にとって珍しい時間帯にウォーキングしてみよう。普段のルーチンから離れて、冒険心を楽しもう。少なくとも1時間半は楽しもう。

早朝とか深夜とか、奇妙な時間帯の冒険は、より鮮やかな視点を体験できる。いつもの地元で、真新しく興味深い時感じた事は何でしょうか?

5-6.第5週目 チェックイン

1.今週は何日モーニング・ページをしましたか?
2.今週はアーティスト・デートをしましたか?
3.ウィークリー・ウォークに出かけましたか?
4.今週、自己発見に関して重要だと感じることが他に何かあれば、ノートに書き出してください。

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