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日本語要約 Finding Water 第8週 Uncovering a Sense of Truth

8.真実の感覚を発見する

人はみんな自分の中に内なる羅針盤と霊的なダウジング棒を持っている。自分のしている事が自分の価値観と合致している状態の時、羅針盤は真北を指していると言える。

 →補足 羅針盤は原書ではcompassとなっている。登山等で使用するコンパス、方位磁石のことである。羅針盤という訳は些か古いように感じたが、既刊の日本語の書籍で羅針盤と訳されて居るため、本稿もこれに倣うものとする。

今週は自分のグラウンディング(現実的な行動)に着目する。

自分を落ち着かせて活気づけるため日々繰り返して行う行動が定着していくにつれて、自分の羅針盤はより安定していくだろう。他者に手を差し伸べることは、自分の立ち位置を測定することでもある。友人に共感することで自分自身を大きくしていく時、自分自身が寛大で思いやりのある存在として認識するだろう。

8-1.Change 変化

ジュリアの愛犬タイガーリリーを獣医に診てもらった時のエピソード。他所の犬が診察台で取り乱したり吠えたりしている中、タイガーリリーは怯えてうずくまっていた。口に噛みつき防止器具を取り付けられて、観念したようだ。

獣医曰く、「何度か治療を受けた犬が、ご褒美をもらえると期待して通り過ぎる時におねだりしてくることがあります。」「そしてタイガーリリーのように一度の処置で懲りて2度と来るものかと思ってる犬もいます」

獣医はどの犬の態度も可愛いという。震える子もいれば怒る子も居る。アーティストとして、変化に出会った時、獣医に診てもらう犬のように反応することがある。

その変化が自分自身のためになると分かっていても、変化は依然として変化(現状維持が出来なくなる)であり、受け入れるのが難しいものである。

私たちが創造性のパートナーシップを結ぼうと努力する時、二の足を踏みがちだ。将来出会うだろうパートナーに合わせて自分をレベルアップ出来るかと疑問をもってしまう。もちろんこれは自分自身のコントロールの問題である。

パートナーが居ない時は心理的ブロックがある時だ。その事にイライラするかも知れないが、コントロール出来てないと感じる必要はない。自分は安全な状態だと感じ取ってよい。

周囲の期待が変わり始めた時や、物事がドミノ倒しように然るべき方向に動き出した時、コントロール不能になったように感じる。

以前はイライラを感じる程度だったことも、もっと悪く自分を傷つけるように感じるようになる。自分が脆弱だとは感じたくないだろう。再び夢から覚めたくなるだろう。あるいは夢が負担になって自分のハートを壊すように感じるだろう。

経験している変化が肯定的な方向性であるにも関わらず、現実には動物病院の犬のように震えたり噛みついたりする。前進するにつれて今までいた安全な場所にしがみつきたくなる。

「良い知らせをどのように受け取ってますか?」

家事など日常的に行ってる事を淡々と行おう。モーニング・ページもその一つだ。モーニング・ページは心に安定感を与えてくれる。前進していく時に発生する恐怖感を小さくしてくれる。

「今日確実に行える行動は何だろう?」

日々小さく行動していけば、どんなに劇的な変化であっても新陳代謝として自然に受け取れるようになる。

モーニング・ページは変化に慣れるための時間と場所を与えてくれる。「私は恐れている」と書いてみよう。そして「猫用トイレの敷物を忘れずに購入する必要があると続ける。

このように日々のするべき事を思い出す時、自分が現実に生きている感覚を取り戻す。例え突然100万ドルの現金を動かしたとしても、猫用トイレ用品は買いに行く必要がある。2階のトイレを修理する必要があるなら、モーニング・ページには「修理業者を手配しなければ」と出てくるだろう。

差し迫った変化に直面しても日々の生活を続けて行く事こそ自分の役割だ。

モーニング・ページを書いていると、長い視点で物事を見られるようになる。バランスを取る為に必要な物事を示唆してくれる。ウォーキングと組み合わせると、物事を分けて考えられるようになる。

モーニング・ページが問題提起をすると、ウォーキングはその解決策を導いてくれる。

課題 安全に拡大する

ペンを手に取ろう。自分に安全の感覚と拡大の感覚を感覚的にもたらしてくれる儀式を5個書き出そう。

例えば棒状の香を焚いてみる。香りのするキャンドルを灯してみる。生花を買って飾ってみる。

ストレスに苛まれている時、少しばかり自分を小さくしてみる必要がある。それは素敵なディナーを食べに出かけることかも知れない。バスソルトや新しいヘアブラシ、シーツを新調するなど、贅沢な感触を楽しもう。精神はシンボルを通じて語りかける。素晴らしい感触などで、自分は大丈夫だと言い聞かせてみよう。

8-2.The Eyes Have It この目で捉える

ヘンリー・ミラー曰く、アーティストは生き様に興味を持つべきだ。彼は4月の春の始まりの時期のように前向きで新鮮な人生を送り、新しい人々に会い、新しい経験をする生涯を終えた。

アーティストとして、日常的に新鮮な経験をし続けることで、自分が陳腐化することを避けられるようになる。日々が探索に満ちた遠征であり続けるべきである。慣れた地元であっても、まるで観光客のように新鮮に捉えなければならない。常に冒険の心を持ち続けよう。

その為には好奇心を大切に育てる必要がある。ウォーキングは自分の手に負える速度で世界を捉えることが出来る。

ウォーキングすると広い都市も近所という単位の距離が連なっているよう感じられて、自分の手に負えるサイズになる。その単位ごとに完結している小さな世界がある。

課題 名前も知らない顔馴染み

私たちはアクセクした生活を送りがちだ。自分の生活に関わっている人たちの存在を味わう暇もない。顔を良く知っていても、その人の名前が何であるかを気にかけたことすら無いかも知れない。日々忙しすぎて関心をもつことが出来ないのだ。

ペンを手に取ろう。日常的に接している名前も知らない人物を5名リストアップしよう。

例えばニューヨークの街角には新聞販売店や果物販売店があり、店員の名前を知らなくても日々買い物が出来る。日々利用している洗車場も然り。かかりつけの歯科医で働く歯科衛生士はいつも良くしてくれるが名前を知らないだろう。スターバックスで接客してくれる店員は毎朝同一かもしれない。

日常的に出かける場所を見渡して、良く目にする人のリストを作成する。ただし、名前を調べようとはしない。

8-3.Connecting つながる

ニューヨークを散歩している時のエピソード。

「Do not compare.Enjoy.(比較しないで楽しもう。)」ジュリアは自分に言い聞かせる。自分が慣れ親しんだ自然環境程でないが、セントラルパークにも素晴らしい美しさがある。例えばLondon plane trees(ロンドンの飛行機の木?)があり、茂みでくつろぐ市民が居ます。

Bloom where you are planted.(植えられた所で花咲かせなさい)。

自分で自分に講義する。自分の周囲にある美しいものに対して自分の目が開くように働きかける。

Beauty is everywhere(美しさはどこにでもある)。この原則を胸に、コンクリートに囲まれた谷間に隠された輝くものを見つけ出す。

アーティストとして警戒するべきことがある。一瞬一瞬の過ぎ去る輝くものを味わう必要がある。自分の前を通り過ぎるパレードに気付くべきである。

街角の新聞売り場の店員は、その日のニューヨーク・ポストを買い求めようと立ち寄る女性たちに、きらきら輝く笑顔とウィンクを振り撒いている。

ニューヨークの群衆と喧騒に溢れるその下には、優しさと思いやりが潜んでいる。それらに繋がるのに十分な時間がある。

アーティストとして、そして人として繋がるべきものがある。

課題 絵葉書を送る

写真入りの絵葉書は「私はここに居て貴方のことを考えていた」を伝えるのに最適な昔ながらの通信手段である。

絵葉書または写真を添付したメールやメッセージで、遠く離れた大好きな人に連絡しよう。Seeing is believing(見ることは信じること)を忘れないように。

8-4.Keeping On やり続ける

アーティストとして活動し続けるのに必要な魔法は、単に続けることへの勇気だ。

例えオファーがなくても、歌手は自分のフレーズを歌う必要がある。俳優は一人芝居をする必要がある。ジュリアのような作家は部屋に篭って書き物をする必要がある。

少し休みたくなるかも知れない。活動から離れて休息する期間があるとしても、今日ではない。今日は行動し続ける日である。

課題 自分の功績を称えよう

自分に賞賛を与えてくれる人が近くに居なくても、これまでにやり遂げた事柄を讃える必要がある。自分自身を褒め称えること、前進し続ける能力に誇りを持てるようになろう。

ペンを手に取ろう。これまでに耐え忍んできた事を5個書き出そう。

8-5.Fear of Success 成功に対する恐れ

私たちは兵士のように立ち向かって抗うような状況に慣れている。見込みが無いと思われている状態や潮流に逆らって創作や仕事をしていくことに慣れている。

ところが潮流が良い方向になったり、急に見込みがあると思われたりすると、安定して立っていられなくなる。上手くいくことに対して恐れがあるから。そして傍観者になって批判ばかりするようになる。

傍観者ではなく当事者になるには、日々のルーチンを行うことが役に立つ。モーニング・ページは特に役に立つ。

上手くいくことへの恐れをモーニング・ページで扱ってみよう。この恐れで特に重要なのは「もしも自分のやってることが何の役にも立たなかったらどうしよう」というものである。「みんなを騙してるのではないか?欺こうとしてないか?」

モーニング・ページはこちらの言うことに対して返答はしてくれないが、頭の中のモヤモヤを吐き出す装置になってくれる。モーニング・ページは現実的な行動をし続けるための方法を示唆してくれる。自分を悩ませているものを吐き出させてくれる。

被害妄想から抜け出し、より長い目や広い視野で物事を見られるようになる。

恐怖感に苛まれている時、アーティスト・デートをするのは難しいかも知れない。しかしアーティスト・デートこそ必要な妙薬である。

アーティスト・デートをすると自分が大きな世界の一部であると感じられるようになる。この大きな世界には自分の夢や野望の置き場所があると気付く。

課題 友人の話を聴く

改めて自分の友人関係を見渡してみよう。その中で現在困難な時期を送ってるのは誰だろう?その人こそ今自分が会話するべき人です。それは自分が話すというよりは聞き役に回る会話です。

自分に必要なのは生活に規則正しさを取り戻す事であり、それは現在困難な状況になっている友人がきっかけを与えてくれるものです。友人と会話する時は、自分の成功体験や「なにくそ!」と乗り越えた話を語るのではなく、友人の話すことに共感しよう。

「いまどんな感じですか?」と単純に尋ねてみよう。あとは友人の話に耳を傾けよう。友人に手を差し伸べる時、自分自身に手を差し伸べることにもなる。自分の抱える恐怖感は薄れ、お互いに同じ世界に居る感覚を取り戻していくだろう。

8-6.第8週チェックイン

1.今週は何日モーニング・ページをしましたか?
2.今週はアーティスト・デートをしましたか?
3.ウィークリー・ウォークに出かけましたか?
4.今週、自己発見に関して重要だと感じることが他に何かあれば、ノートに書き出してください。

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