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日本語要約 Finding Water 第12週 Uncovering a Sense of Perseverance

12 粘り強さの感覚を発見する

私たちは自分で思ってるよりも強い。持続可能な創造的行動をする能力は、まるで深い井戸のように満たされている。見失っていた夢は本来あるべき場所に戻ってくる。ここまで来れば創造性を伸ばすツールにも慣れ親しんでいることだろう。

今週は、継続的な自己啓発を行うことを改めて決意する。創造性は安全かつ受け入れてもらえる場所で大きくなれることを覚えておいて欲しい。今週は貴方の内なるアーティストの為に健全な環境を作り出すことにフォーカスしよう。

12-1.Dreams 夢を諦めない

自分の運を信じる行為は、後天的に身につけた習慣(learned behavior)である。シャーロット(エマの飼い犬)のように、私たちは自分より大きな力に直面すると揺さぶられる。恐れの感情は自分の状況を良くすることには寄与しない。神々は私たちが生き延びる為の賄賂として恐れを要求することはない。恐れは不必要な苦しみに過ぎない。信仰や信念を持つのは良い選択だろう。あるいは楽観主義者になることである。嵐を生き延びるために、嵐に対して「これは通り過ぎるだろう」と自分に言い聞かせることが出来る。

アーティストとして、楽観主義者は大きなアドバンテージ(自分を有利にする条件)である。悲観主義を選択し、自分に降り積もった否定的な感情に沿ってネガティブな思い込みに囚われるのは容易いことだ。諦めるのも簡単だ。自分は人にとっちめられたと思い込み、「もし〜でさえあれば」と人生を投げてしまうのも簡単だ。

しかし自分の夢を殺すのは本当に簡単なのだろうか?夢は頑丈である。夢を根こそぎ取り払ってしまったと思ったとしても、夢は再び上向きに押し上げられ、もう一度信じる心を持つくらい大胆になる。夢を持ち続けている限り、その実現可能性もまた消えることはない。私たちは夢と共に進むことも、敵対することも可能だ。私たちの夢は粘り強い。ただ消え去るということは無い。

私たちは創作や製作をする度に成熟期が来るのを夢見ている。本は出版されることを期待して、絵は目に留まることを期待して。ジュリアは最近小説を書いたが、なかなか出版に辿り着かなかった。エージェントはついに原稿を返却した。

その小説を殺さないためには、その為に必要な仕事や製作が発生する。私のエゴはその小説を諦めて他の仕事に進みたがっていた。しかし、それは私に求められている事ではない。求められているのは信念である。

さらに手を動かす、もっと投資する、改めてリスクを取る、夢は私たちにそのようなことを行う信念を要求する。

ジュリアは突き返された小説を見直す時に「これといって大きく修正するべき事柄が見当たらない」と文句を言った。

もしかしたら大きな物事は何も無いかもしれない。見えているのは一連の小さな調整のみである。

大きく書き直すべき派手な場面は一つも無いかもしれない。しかしほんの少しだけ手直しするべき箇所が沢山ある。トーン(雰囲気とか文体とか)を小さく変化されるのが、今回の答えかと知れない。

“Oh,no.I hate that!”(冗談じゃない!そういうのは大嫌いだ!)。作家として難しい事柄だ。

ジュリアの友人は電話越しに尋ねる。
「私はただ、それがどうなっているのか知りたいだけです。」「貴方は変えられるものを何か見つけたのか、それともまだ探しているのかを知りたいのです。」

私(ジュリア)はまだ探している事を友人に伝えた。私は犬のシャーロットに似ている。どうすれば良いのか分からない変化に直面して震えている。この一連の仕事は私を襲う嵐になると思っている。私の選択肢は何だろう?

私はもう一度やってみようと思う。1ページ1ページ進めていく。そして私の小説はより良くなっていくだろう。この外科手術のような時期を生き延びてより強く成長する。

いずれにせよ、アーティストとして、もういちど自分の夢に賭けてみる意欲、そしてその意欲から来る自尊心をもってより強く成長していく。

課題 もう一度夢を思い出そう

アーティストとしての人生には迂回や遅延が付きものだ。場合によっては取り組んでいることを脇に置いて、他の事柄に取り組まざるを得ない時もある。日常生活で忙しい私たちは、何かしらの夢を放置するのは良くあることだ。しかし放置された夢は決して死なない。それらは何年も強く生き延びて、私たちが再び目を向けるのを待っている。

今こそ、忘れ去られた夢を発達する時だ。自分の夢が目覚めるにつれて火がついていくのに期待しよう。夢が再び活性化する時にショックを感じるかもしれない。

ペンを手に取ろう。以下の質問に答えよう。
・文章執筆に関連して何か夢を諦めたとこはありますか?
・ヴィジュアルアートに関連して〜(以下同様)
・音楽に関連して〜
・演説や舞台に関連して〜
・映画やTVに関連して〜
・ダンスや身体表現に関連して〜
・料理(原本はcurinary arts、単なるクッキングではなく料理研究家のようなニュアンス)に関連して〜
・手工芸に関連して〜
・写真表現に関連して〜

これらの質問に答えていくと、質問以外の夢を思い出すかも知れない。

ここて自問自答しよう。自分の夢を脇に追いやったのは何故だろう?もう一度この夢を追い求める準備は出来てるだろうか?どのような小さな行動を出来るだろうか?

例えば以前多くの詩を書いていたが何年も手をつけていないならば、シンプルな詩を書いてみよう。あるいはオープンマイクに参加して他人の朗読に触れてみよう。新しい詩集を買って読んでも良い。有名な詩人の朗読を聴きに行っても良い。

自分で「doable(これなら出来る)」と感じる最初の一歩を選択しよう。最初は控えめに。再びフィールドに出ていく時はハードルを高く設定しすぎないようにしよう。そこで自分自身に恐れを抱かせては元も子もない。貴方は初心者です。初心者であるが故の恵を享受しよう。
→補足 第1週目の項目Being a Beginner(初心者になる)を思い出してみよう

12-2.Company 創造性と共に過ごす

私たちの創造性は子供のようなものだ。子供だから欲しいものや必要なものを強引に手に入れたがる。もしそれを無視すれば、彼らも無視してくる。時々こちらの注意を引くまでぐずったり駄々をこねたりする。結局、彼らの望んでることをせざるを得ない。それが彼らと和解する唯一の方法だ。

アーティストとして創造性と共に平和にやっていくことは主要なタスクである。創造性が子供なら私たちはその親かもしれない。何よりも私たちはアーティストであり、その創造性に対して忠誠心を負っている。それが無ければ反抗される。

ティム・ファリントン曰く。「私を本当に幸せでい続けるのに必要なのは、数時間の邪魔されない執筆時間だけだった。早起きして時間を確保すれば、自由な時間だった。私はそれ以上のものを求めなかった。」

私(ジュリア)の日々は執筆を中心にしている。私は1日2回のセッションに参加している。セッションに参加出来ないと、創造性が子供のように癇癪を起こすのを感じる。

日々がゴタゴタしていると、あらゆる物事が敵になりかねない。ニューヨークのような環境はアーティストにとって難しい場所になるかもしれない。自分の気を散らしたり逸らしたりするものが多い中で、創造的な過ごし方をいかにするかを学習する必要がある。

自分のペースを定める必要がある。そのペースを街のゴタゴタに合わせる必要はない。落ち着いてウォーキングをして、静かで穏やかなひと時をする。電話をオフにして通知が来ないようにする。

課題 友人との繋がりギャラリー

友人との協力関係を維持するのは良い事だ。人脈を意識的大切にしていこう。

小さなフォトアルバムやスクラップブックを入手しよう。そして自分の友人たちを収録するギャラリーを作ろう。
→補足 この本の出版当時の写真はフィルムカメラであり、友人を撮影する為に出かけるという趣旨の課題になってます。

まず写真を手に入れよう。そしてアルバムなどに貼り付けよう。追加の写真や情報を貼り付ける余地も確保しておこう。

雑誌を沢山集めてきて、その友人を思い出させる画像を探そう。その画像の切り抜きに友人の名前でラベルをしてアルバムなどに貼り付けよう。受け取った手紙などがあるならそれを含めても良い。一緒にいったコンサートのチケットなどを含めても良い。

ここで作成しているのは、自分と友人との精神的な繋がりを感じるスナップショットである。これまでに友人と過ごしてきた時間を思い出させてくれるものになるだろう。

12-3.Staying Green 緑の中で過ごす

I need to set my own pace.
私は自分のペースを定める必要がある。

そのペースには緑豊かな公園で過ごす時間とジムで身体を動かす時間が含まれる。そして自慢話ばかりの飲み会のような集まりを避けること、電話をオフにして通知が来ないようにさることも含まれる。そうすることによって執筆の準備が出来る。

私はあまりに多くの外交的なことに振り回されることはできない。作家として1人で過ごす時間が必要だ。正しくは自分自身というキャラクターと共に。執筆を独りでするのではやく、自分自身のキャラクターと過ごすと考えることにしている。私は自分自身のキャラクターが大好きだ。

作家のファンにとっては、そのキャラクターは本物だ。ファンは専門的な返事を期待してファンレターを送る。著書のサイン会でファンは涙を流すこともある。キャラクターは実在し、ファンにとってはリアルなものである。

「私は自分の全ての恐れに対して思いやりを見出す方法を見つけ出さなければならないと思っている。」とある作家は言う。

「ニューヨークは悪い場所ではない。落ち着いて過ごせる公園に辿り着けるならね。」

課題 内なるアーティストを甘やかしてみよう

私たちの内なるアーティストは求愛されるのが好きだ。作品がどれほど成熟しても、内なるアーティストは未熟な若者のような存在で、脆弱で簡単に落胆することを忘れないで欲しい。内なるアーティストを見守る大人のトレーナーとして、内なるアーティストが「何か変だなあ」と感じている兆しに敏感になる必要がある。そのメッセージが発せられている時に、内なるアーティストを大切に扱えるかどうかは自分次第である。

ペンを手に取ろう。1から10までの番号を振ろう。内なるアーティストを大切に扱ってると感じられる10個の小さな行動ないし購入出来るものを書き出そう。

その内容は高価でも贅沢でもなくてよい。単に思慮深さがあれば良い。この課題では少しだけ何か自分のために買ってあげたり行動してあげたりしよう。

例えば
自分のために良い文房具を買い与える
暖かいお風呂にゆっくり入る(→シャワーが主流の米国では、湯船に浸かるのは日本よりも特別な行為になる)
ラズベリーを手に入れる
ペットショップに行って鳥を眺める
友人のローラと電話で話す

12-4.Working とにかく手を動かそう

どんよりした天気の日。感情的にネガティブになりがちである。しかし家で本を読んだり絵を描いたりすることが出来る。アーティストとして、何かしら創作する時間を過ごす事ほど自分をハッピーにする物事はない。

ソニアのエピソード。「医師の診察を受けるのに1時間半も待たされた。退屈したりイライラしたりする代わりに文章を書き始めた。20ページ近く書き進められた。」 

私(ジュリア)は気分がスッキリしている時だけ執筆をしていたが、どんな事があっても書く事を学習した。モーニング・ページで自分と向き合う時間を過ごした。新鮮なイメージが湧いてくるように新たなアーティスト・デートを行った。

アーティストとして、物事が進んでいる感覚ほど良い気分にさせてくれるものは殆ど無い。アートにおける前進の感覚は、私たちに深く永続的な幸福をもたらし、自尊心を伴う。

先延ばしにしている時、つまり物事がもっとラクになるのを待ってる時、必然的に自分自身を悪く感じるようになる。実際に手を動かして、1日の終わりに「私はこれをやり遂げた」と言える事に取って代われるものはない。

アーティストとして存在し続けることはJust do it(とにかくやる)に帰着する。自分の抵抗感を分析して出来ない理由を考えることには殆ど意味がない。

それならば友人に電話して「やらなきないけないのに出来ない。今から15分間やってみるつもりだ」と言う方がまだマシだろう。些細な15分ないし20分を行うと、たいてい内なる検閲官を回避出来る。

重要性が低いなどやらなくて良い理由を突きつける検閲官も、僅かな時間だけやると言うと騙される。もし私たちが検閲官に「これから1時間ないし2時間やるつもりだ」と言おうものなら、凄まじい抵抗や闘いになるだろう。

内なる検閲官は自尊心が高い。私たちが自分のする事を小さくして謙虚に振る舞い、些細なアクションにすると検閲官は反発しない。

良いアーティストになりたいなら、悪いアーティストになるのを厭わない姿勢も必要だ。例えば執筆に行き詰まってる時は何でも書いてやるという姿勢が必要だ。上手く行かなくてもいい、酷い書き方をしても良いと思ってる分、自由に書くことが出来る。

リビーはイーゼルの前で新しい技法の練習を脇に置いて、まるで鬼に取り憑かれたようになってみた。酷い絵を描いてやろうと思うや否や、筆がするする良く動くようになった。率直になることは達人に繋がるドアを開く。

アーティストとして覚えておくべきことは、製作はthe play of ideas(アイデア遊び)であるということである。製作に必死になり過ぎる時、完璧さを要求する時、創造性は反発する。少しでも遊び心を持てるようになった時、創作や製作は活気としなやかさを持つようになる。

「アーティストの心(our artist)はいたずら好きで反応的だ。ロープで雁字搦めにすると元気な動物のように大暴れする。ロープを緩めると、上手くやっていけるようになる。」ジュリアの友人の作家は言う。

言い換えると、私たちのアーティストの心はイタズラされやすいということでもある。

アーティストとして、私たちは何も無い所から何かを創り出す。私たちは想像力をくまなく駆使して新しいものを創造する。自分自身の存在を受け入れられた時に魔法のようなものを感じる。そして自分というアーティストとほんの少しだけ恋に落ちる感覚がある。

課題 進歩に気付こう


多くの場合、私たちの進歩は自分で気付かないくらい小さな度合いで発生している。「すべきこと」や、まだやってないことばかりに気を取られて、自分自身の成果に目をつぶってしまう。

ペンを手に取ろう。1〜5の番号を振ろう。以下の形式の文章を5個書こう。

I am doing better at ◯◯.(私は◯◯をより上手くやるようになっている)
→good ではなく比較級のbetterなので、以前と比べたら上手くいってる、上手く出来てる、というニュアンスになる。

肯定的なものに対する自分の変化は非常に些細な度合いである。しかしそれは時間の経過とともに大きな違いを生む。

もう一度ペンを手に取ろう。次の質問に答えよう。
・モーニング・ページを書いてますか?
・アーティスト・デートをしてますか?
・ウォーキングしてますか?
・自分自身をチェックインする時間を取ってますか?
・友達と接する時に以前より上手く出来るようになってますか?
・スピリチュアルなツールを用いることによる快適さの度合いは向上してますかる
・楽観的になるために、より意識的に努力している自分に気付いてますか?
・自分にはより多くの選択肢があると気付いてますか?
・自分が何かの犠牲者になるような場面が減ってると気付いてますか?

12-5.Consistency 一貫性

世の中には創造性でブレイクスルー(突き抜ける)する話が余りにも多いので、自分の創造性が劇的なものになると期待している。

実際には滅多に起こらない。非常に稀であるが、洞察や直感に於いて突然の閃きを得ることもあるが、多くの場合はよりゆっくりで静かに進んで行くのを経験する。私たちの創造性は突然光る強い稲妻よりも、優しく照らす日光に似ている。これは暗黒の時期であっても同じである。

私(ジュリア)自身の暗黒の時期に於いて、感情が乱れている時でも、モーニング・ページには一貫性があった。楽観的になれなくても、日々は安定したランプに照らされているようだった。

One day at a time.(一度に一個)
Easy does it.(簡単にすれば出来るようになる)、これらを実行しながら混乱を何とか乗り切った。そしてトンネルの出口を告げる光が見えてきた。話は着実に成長している。日々の眠りと執筆で、深淵はますます取り除かれていくのを感じる。

The key is consistency(鍵は一貫性である)と、導きが降りてきた。何をすれば正しいのかのメッセージを得ようとする時も、その内容は同じだった。「一貫性を持ち続けなさい」

従順に、モーニング・ページを書き、ウォーキングをする。そしてさらなる導き受け取る。

私(ジュリア)は従順にモーニング・ページを書いている。洞察を求めて心の声に耳を傾けて、聞き出したことを書き留める。それは何かを考え出すというよりは、聞き取って書き留める作業に近い。

メッセージを降ろすのは簡単なプロセスになる。しかし自分で考えるのは、自分では手の届かない所にあるかも知れない何かを取ろうと努力しているようなものだ。

モーニング・ページは、書いているというよりは聞き取っていると言うべきかも知れない。

私たちが一貫して創造性にコミットすると、アーティストについての古い考え方を壊し始める。

アーティストとして定期的に活動していると精神的に自分が主役になっている。芸術を作るとは精神的な行為である。この領域に毎日自分自身を曝け出すことは人格に影響する。アートは私たち自身よりも大きな力との接触をもたらせる。この意識的な接触は楽観主義と優雅さの感覚をもたらせる

私たちは独りではない。

課題 アーティスト・ウェイを続けることへの決意表明

この本に費やした期間を通じて、様々なツールや課題をこなしてきた。既に慣れ親しんでいるツールもあれば、新しいツールもある。自分自身の創造性に関する感覚が高まるのを体感してもらえれば幸いである。その感覚は興奮や動きたくてウズウズすること、楽観主義、過剰な反応として現れるかも知れない。

貴方は沢山の創造性のエネルギーを解放した。それを生産性に導けるかは貴方次第である。貴方が今後も一貫して使い続ける事が出来ると信じているツールや課題を選択しよう。


ペンを手に取ろう。本書で紹介したツールを使い続ける旨、決意表明を紙に書こう。例えば「私はモーニング・ページを書き続けます。」「私はアーティスト・デートを今後も行います。」「私はウォーキングを継続的に行うと誓います。」

→原本はcommit。これは絶対に行うと周囲に約束するニュアンスがある。「書き続けたいと思います。」のような書き方はcommitではない。「書き続けます。」と言い切るのがcommit(決意表明)。

これら大きなツールを通じて、小さく家庭的な恩恵を受けたかも知れない。もしそうならば基本ツールの継続使用を誓おう。

「私はは今後も神聖な空間で静かな時間を過ごします。」「私は日常的にに修繕を実行します。」「私はこれからも友人に電話して祈りや励ましを求めます。」「私はこれからも友人に電話して、友人の夢や希望の話に耳を傾けます。」

継続して行う決意表明のリストが完成したら、自分のビリービング・ミラーの1人に連絡しよう。自分が責任を持つと決めた事柄について友人の助けを借りよう。創造性を探求するさらなるコースを、友人と共に始めたくなるかも知れない。

少し調べてみると、(米国では)大抵地元にアーティスト・ウェイのグループが存在するのが分かるだろう。ネットで検索してみると、The Artist’s Way(ずっとやりたかったことを、やりなさい)、The Vein of Gold (日本語版未刊)、Walking in This World(ずっとやりたかったこたを、やりなさい2)、The Right to Write(あなたも作家になろう)のコミュニティが見つかる。

皆さんがこれらのツールを活用し、ツールを他の人々と分かち合ってくれることを願っている。アーティスト・ウェイは部族のように脈々と続いていくものであり、世界に貢献出来るものである。

12-6.Just Do It とにかくやろう

アーティストとして、天候に左右されず乗り越えていくことを学習する必要がある。快晴の日があれば、しぶしぶ仕事する曇の日もある。私たちの最高の仕事の中には悪天候の下で行われるものもある。

取り敢えず20分執筆したが、こんなことやっても意味が無いと感じて放り出す。イーゼルに向かって筆を動かそうとするが重苦しくなって止まってしまう。

アーティストとしての活動はNIKEのスローガン、Just do it (とにかくやれ)そのものである。

アーティストという存在は一貫性と継続性である。それはあまり華やかではない。日々の作業の積み重ねである。本は一度に1ページのみ執筆される。交響曲は1フレーズ毎に作曲される。Just do it(とにかくやる)は如何なる分野にも当てはまる。

アートは謙虚さの中に存在する。作ろうとする試みにこそ作品が存在する。

アーティストとして、私(ジュリア)は毎日モーニング・ページを書いている。書き終えたら導きのメッセージを求める。様々なメッセージが降りてくる。

友人のナタリー・ゴールドバーグは言う。「大切なのは放り出さないこと。」「取り組んでる事がどんなに難しくても、どんなに困難に感じても、ただ仕事を続けることだ。」

アート(作品)はアーティストのコミットメント(創造することの決意表明)の副産物である。私たちのスキルは行動によって磨かれる。私たちは量の面倒を見て、質の面倒を見るのは偉大なる創造主に任せよう。謙虚に創作する時、偉大な作品が生まれる。後から振り返って傑作だと思われる作品は、多くの場合沢山の苦労の末に勝ち取られるものである。

I just work.(ただ作り続ける)はアーティストにとって一番役に立つ真理である。芸術的なキャリアは長い積み重ねの期間である。この点でアーティストはアスリートと非常に良く似ている。

自分の気分とか条件とかに左右されずに
日々創作することを学習するべきである。なぜならばそれこそがアーティストとしてのコミットメントだからである。

ランナーが毎日溜池の周回コースを走るように私はタイプライターに向かう。書きたい気分で満たされるのは贅沢なことである。単純に書く事さえ出来れば御の字である。

私は40年間執筆を行なってきた。書く事は私の習慣であり、その習慣は鬱病やアルコール依存症と戦う時には救いの恵みとなった。1日にひとつ、私はモーニング・ページを書く事が出来た。いつも上手く書けるとは限らないが、忠実に書いた。暗黒の時期にはモーニング・ページすら困難になり、悲しくなった。

とにかく、ただ書き続けていれば何か良いものが生まれるだろうと信じて書き続けた。

Just show up(とにかく形にしよう)と私は学習した。あらゆる感情的な天候の中で実践した。モーニング・ページをちらっと読み返して自分が奈落の底に近付いていると感じで気が遠くなったこともある。しかし私はモーニング・ページ、アーティスト・デート、ウォーキングに注意を払い、執筆とピアノに辿り着いた。毎日手を動かして人生を上手くいかせることが出来た。私は自分自身をとてもタフで繊細な存在だと気付いた。

私たちは一人で製作を行うこともあるが、私たちは一緒に存在している。それこそがアーティストとしての生き方である。


課題 アーティストとしてのシンボル


私は右手の中指に銀の指輪をつけている。何年も前にニューメキシコ州で購入したものだが、これは私のアーティストとしての人生をコミットする象徴として購入したものである。

to thine own self be true(汝自身の存在が真実であれ)と指輪は意味する。指輪は常に自分自身の価値観で生きることを思い出させるリマインダーである。

アートとは象徴の言語である。アーティストとしての自分のアイデンティティを象徴する何かを自分にプレゼントしよう。

自分にあったシンボル(象徴)を選ぼう。指輪、ペンダント、ブレスレットなど。ドラゴンは中国では創造性のシンボルである。ドラゴンシャツ、ローブ、文鎮を求めても良い。

あるいはドングリを創造性の象徴として、サティーニ川の岩や貝殻を選ぶ事も出来る。
→日本国には国立公園に関する法律など、自然の岩や貝殻などを持ち出す事を厳しく規制する規程があるので良く調べて注意して下さい。

創造性のシンボルは非常に多くない種類がある。自分の心に響くシンボルを選ぼう。

12-7.第12週チェックイン

1.今週は何日モーニング・ページをしましたか?
2.今週はアーティスト・デートをしましたか?
3.ウィークリー・ウォークに出かけましたか?
4.今週、自己発見に関して重要だと感じることが他に何かあれば、ノートに書き出してください

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