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日本語要約 Finding Water 第4週 Uncovering a Sense of Balance

4.バランスの感覚を発見する

創造性の旅に欠かせないのはドラマに陥りそうな時に抵抗する能力だ。私たちは皆、ついネガティブな思考に引き込まれるように囚われがちだ。楽観主義を慎重に育てることこそ、私たちは生産的な前進を可能にする。

今週の霊的な課題一式は、創造性の井戸に毒を投げ込む恐怖や不信感という名のボブゴブリン(西洋のファンタジーに登場する怪物)をやっつけることを目的とする。

大いなる高次の力に自分自身を同調させることにより、より慈悲深い手段にて自分自身を拡大することでしょう。探求していくうちに、自分がバランスの感覚を安全に体感出来る場所に居ると気付くだろう。

4-1.The Rim of the Glass グラスのふち

アーティストとして、未来を見通すような視点が必要である。自分のアイデアを前進させ、肉付けし、それ自体が形になっていくようにする必要がある。

作家として本は誰もが手に取れる本物になる前に、自分自身にとって「本物」でなければならない。自分が本を「本物」として持っているならば、他の人にもまた本物として見せられるようになる。

骨組みだけの段階の創造的なプロジェクトを
、完全に肉付けされているように心の目で見られるようになるには、建設的な想像力が必要だ。

課題 就寝時の祈りを書く

ペンを手に取ろう。就寝時の簡単な祈りの言葉を自分のために書こう。自分の怯えた魂にどんな優しい幸福な言葉を伝えるだろう?

例:親愛なる神よ、私はこれから眠りにつくつもりです。私は貴方の助けが必要です。厄介だった一日を良かった内容に書き換えて下さい。どうか私に安らな眠りと、貴方からの祝福を授けて下さい。私が眠っている間、私を守り導いて下さい。貴方の明確な意志により、私が目を覚ませるようにして下さい。私はいつでも貴方の御心に沿うことが出来ますように。

4-2.Faith 強い信念

自分のネガティブさに警戒して、楽観主義を死守しようとする。差し迫った不幸を選ぶことも、差し迫った幸福を選ぶことも出来る。幸福に一票投じたい。

楽観主義とは、自分で選んで振る舞える態度である。感情的な勇気の一つだ。それはアーティストとして生き続ける為に身につけるべき習慣だ。

物事は荒んで見える。著書は売れず、演劇は製作されず。オーディションを受けても他の人に決まる。そのような失望状態を生き延びるためには楽観主義が必要だ。

但し、否定の一形態(楽観的でなければダメ、のような考え方)ではなく、目に見えない何かの存在と繋がって連携しているという強い信念として楽観主義を身につける必要がある。

希望の兆しが常にあると気付きつつ、希望の兆しを探す必要がある。

アーティストとして、信仰や信念を身につけなければならない。上っ面の外見だけでなく、その先の本質を見られるようになるべきだ。

自分に寄せられた周りの期待以上に、より慈悲深く大きな存在が有ると信じなければならない。

世間が受け入れようと拒否しようと、自分の仕事や作品とその価値に動かしようのない信念を持てるようになるべきだ。

アーティストとして、誰にでも天職がある。何かの存在からの「呼びかけ」によって創作が始まる。呼びかけによって創作することで、自分の受け取る量が決まってくる。努力は報われるだろうが、思っていたような報われ方では無いかも知れない。

アーティストとして過ごすのは、上手くいってる時期だけではない。受容のサイクルがある。冬の季節もあれば、実り豊かな季節もある。成功もあれば失敗もある。

報われ方は思い通りにはならかい。しかし、自分のしている事に尊厳を見いだすべきだ。例え誰にも賞賛されてなくても、自分のやってる事は何かの為に重要になっていることに気付くべきだ。

創作という行為には、それがどう受け取られようとも尊厳がある。今までに製作した作品の多くが日の目を見ないとしても、信念があれば、まだ預かり知らぬ何かがあると気付くことが出来る。

信念はアーティストとしての活動が回り道しても受容できるようにしてくれる。活動が停止しているように見える時すら受容できる。

信念は長い目で捉えることを可能にしてくれる。創造の実践を、現実にどう扱われているかと切り離してくれる。

アーティストとして、立ち直る力を身につけなければならない。例えるなら、季節を追うごとに強固に育っていく多年生の花のようになる、という事である。

小さく進める、大きくではなく。

私たちはcreation(天地創造によって創られた存在)であり、今度は自分自身が創造主になる番である。

果物の樹のように、花を咲かせることが出来る。木々は賞賛されようとされまいが、開花し果実をつける。同じように、創作物が称賛されなくても、創作の花を咲かせることが出来る。創作するという純粋な目的によって、創作が行われるべきてある。

それこそが本来の在り方に従う、ということである。そして本来進むべき道に沿っている、ということである。

課題 成し遂げた事リスト

人間は、自分が行った事や成し遂げた事よりも、まだやってない事に目を向けがちだ。まだ現実になってない夢のリストは簡単に書けるだろう。同時に、沢山のやり遂げたこともある。本物の自尊心を保つには、これまで行ってきた事柄に価値を見出して大切にする必要がある。

ペンを手に取ろう。1から10までの番号を書こう。いままでに成し遂げたことの中から自分で誇りに思ってることを書き出そう。

ジュリア・キャメロンの例示
娘に乗馬を教えたこと
ピアノを弾けるようになったこと
フランス語を勉強したこと
イタリア語を勉強したこと
子供の写真アルバムを完成させたこと

この書き出したリストは、自分自身の価値観を反映する。10語以上書き出したくなるかもしれない。ジュリア・キャメロンのクラスでは時々50個書き出すように指示することがある。

4-3.Keep it Simple 単純にする

文章を書く時、「悪い」文章の中には「良い」文章の種が潜んでいる。完璧にやろうとするのをやめよう。その秘訣は自意識を手放すことにある。奉仕の精神で行動する。

私(ジュリア・キャメロン)は辛い経験を通して、創造性のためには赤ちゃんのように純粋になる必要があると学んだ。

必要なのは安心感である。創造性は傷つきやすい存在だ。物事を非常にシンプルに保つ必要性がある。

自分の外側のことをコントロールすることは出来ない。しかし自分の内側で創りだされる世界はコントロールできる。内側の世界は単純であればユートピアになる。ルールは幼稚園児にもわかるくらいに穏やかで公正であるべきだ。

無邪気さは自分の生産性を保ってくれる。

アーティストとして、謙虚に手を差し伸べる時に最良の状態になる。つまり、沢山の労働者の中のただの1人の労働者になり、沢山のアーティストの中のただの1人のアーティストになる。そこに競い合いは無い。競い合いはストレスを生む。ストレスは歪みを生み、歪みはメンタルブロックを作り出す。

自分の創造性を感情に溢れた少年のように考えよう。その少年にとって、注目を浴びるとは恐怖になる。スポットライトに照らされたような状態は、メンタルブロックを作り出す可能性がある。

アーティストとして自由に振る舞うには、勝とうとするのをやめて、聡明で最高であるべきという考え方を手放すべきである。

魅惑的とか光輝いているとか、エゴに突き動かされる概念を如何にして手放すか。このような概念は内なる批判家によって作り出されるものであり、昔からの価値観ではない。

創作を行うためには批判家の居ない安全な場所が必要だ。そして基本ルール(シンプルにすること)を整えて慎重に前進する。

簡単そうに思えるかも知れないが、執筆なら一度に一語、一度に一文、一度に一段落、そして一ページ、ゆっくり進める必要がある。自分が一度に進める分量は、日々実行可能な量であるべきだ。日々行えば、チリも積もれば山となる、である。

Easy dies it.(簡単に簡単に進めよう)という単純なスローガンは、質よりも量に気を配るという意味でもあり、創作活動を可能にする。

世の中にはコントロール出来ない物事が沢山あるが、自分の創作はコントロール出来る物事である。

報酬云々を抜きにすれば、創造性に向けた小さな実行可能な事柄は常に存在する。自分が期待しているような成果にはならないかも知れないが、いつでも何かしら行動することが出来る。

出版社の担当者が良い評価をする保証が無くても、日々執筆することは出来る。俳優はオーディションに通る保証が無くても、将来行う新しいモノローグに取り組むことは出来る。

歌い手は楽譜を読んで研究出来るし、作曲家はレコード会社と契約できなくても、作曲そのものは続けられる。

言い換えれば、他人の評価とは関係無しに、心から突き動かされて創作活動をすることは可能だ。自分の創作に愛情を注ぐことは、尊厳の感覚を生む。

売れる売れないに振り回されず、とにかく創作する事に意義があると自ら認める時、創造の喜びを経験出来るようになる。

課題 自分の魂と会話する

私たちは皆、美しさや平穏さについて自問自答できる静かな場所が必要である。人によってそれは、自然に包まれた場所、たとえば松の木立や曲がりくねった小川かも知れない。

都市に住んでいる者にとっては、都市の喧騒から逃れられる場所は教会とかシナゴーグなど人口の場所かもしれない。

自分の魂と対話出来そうな場所を見つけて移動しよう。30分時間を確保しよう。ノートに書き留めるなり、ただ静かに座って降りてくるメッセージに目を向けるなりしよう。

聳え立つ樹木は尊厳と知恵の感覚を呼び起こすかも知れない。ステンドグラスの窓は畏敬の念を呼び起こすかも知れない。

降りかかる超越的な感覚を自分自身で感じよう。自分よりも大きな何かの存在との交流を感じよう。

自分の人生について、もっと自分が主役の生き方をするにはどうすれば良いかの豊かな洞察をしている自分に気づくだろう。

このワークを終える時、楽観主義と可能性に関する感覚がアップデートされているのに気づくだろう。

4-4.No Regrets 後悔しない

自分が熱意を持っている事柄を潰そうとする者は全て敵である。アーティストとして、自分にチャンスがあると信じる必要がある。

偉大なる創造主が自分以外の人を活躍させているのは、自分に休息を授けている時からだと信じている。
 →楽観主義

自分自身と他人を比較すると、常に「優位な人」と「劣位な人」が発生する。「彼ら」に会うと落胆する。落胆を感じた時、自分を閉ざしてしまう。そうなると創造出来る物事も縮んでしまう。

比較しながら生きることは危険行為である。

アーティストとしてするべき最善の行動は、物事を単純明快に捉え続けることである。比較は自分自身の内側に留めておくのが良い。

自問自答してみよう。
「自分はアーティストとしてどのように成長しているか?」
「自分は自身が成熟していくのに必要な行動をしているか?」

さて、今日は仕事や創作を行っただろうか?もしイエスなら素晴らしいことだ。働いた一日は自分に現金と自尊心をもたらしてくれる。それは不可避の事だ。

仕事には尊厳がある。しっかり働いていないとアーティストは狂ってしまう。無職のアーティストは、色々なゴタゴタを発生させる。
→つまり生活の為の仕事も無駄じゃない

働かない事についても常に理由がある。そしてとても都合の良い考え方がある。それは、今働いてなくても、そのうち何とかなるさと思う事である。そして上手く行くように祝福されたかのような「気分」になる。

しかし「そのうち」は決してやってこない。労働は然るべき理由があってもたらされると考えている。労働はやりがいがあって報酬を得られる一方で、シンドイ時もある。

それでもやはり「上手く行きそうな気分」は魅力的でも危険な存在だ。

ジュリア・キャメロンのエピソード。執筆活動が辛い時は自分が最高の状態にいる時で、簡単に進む時は何かしら不具合が発生していると気付いた。

では過去に上手く行かなかった事柄や間違った方向に進んでしまっていた事柄は、どうするべきか?

いずれにせよ過去を変えることはできない。今日はもっと上手くやれるかもしれないが、過去を取り消すことは出来ない。

前に進むためには今を生きる必要がある。これからの日々で出来ることを探さなければならない。過去を変えることは出来ない。過去に対して後悔し続ければ楽観主義も薄れていく。

パッとしない同僚と話していると、つい昔話をしたくなる。過去の話は魅力的だ。過去を金メッキするように美化しないための警戒が必要だ。そのためには、今現在の自分の目の前の美しい何かを見つけて目を向ける必要がある。

課題 現在を輝かせるスケッチ

現在生きてる世界の美しい物事に目を向けると、過去の後悔を手放すことが出来る。日々過ぎて行く中で体験する事柄が祝福されていると感じる時、自分が正しい時代に生き、正しい場所にいるという感覚が強化される。

言い換えると、過去を金メッキするのではなく、現在を金メッキするのである。スケッチ程それを効果的に行える方法はない。

新しいノートブックを一冊買おう。
→スケッチブックを指していると思われるが、原本の表記はnotebook

ジュリア・キャメロンのお勧めは5インチ×7インチ(12.7cm×17.78cm)のサイズだ。

日々の生活でこのノートブックを持ち歩こう。例えば医院の待合室で待たされている時は、その待合室をスケッチしよう。カプチーノを飲みたくて出かけたならば、カフェを描こう。友達と飲みに行く時は簡単なデッサンをさせてもらっても良い。

プロの芸術家でなくても、愛好者として振る舞うには充分な才能があると気付くだろう。ノートブックを持ち歩いてスケッチしよう。そうすることで、自分自身の魅力を発見していくだろう。

そして思っていたよりも、多くの興味を引くものがあることも気付くだろう。

4-5.第4週チェックイン

1.今週は何日モーニング・ページをしましたか?
2.今週はアーティスト・デートをしましたか?
3.ウィークリー・ウォークに出かけましたか?
4.今週、自己発見に関して重要だと感じることが他に何かあれば、ノートに書き出してください。

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