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写真絵はがき探偵ファイル

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写真絵葉書には、撮影された当時の情報がぎっしり詰まっています。 知っている場所の絵葉書は「何時撮られたんだろう?」と推理したり、「○○が写ってる!」と喜びながら鑑賞しています。 …
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#古写真

#004 石場の呼次松

 「大津市名勝」シリーズの絵葉書で、タイトルは「石場の名木 呼次松」。撮影年代は昭和初期と推定しています。 石場のこと 呼次松(よびつぎのまつ)とは、石場にあった松の名前。現在の大津警察署の西側あたりにありました。  説明が必要な写真なので、少しずつ。まずはこの場所についてですが、石場の地は、江戸時代は東海道を行き来する旅人が、琵琶湖を船でショートカットする場所、いわゆる「矢橋の渡し」の大津側の乗り場でした。ちょうど、大津宿から東(江戸方向)へ向かって歩くと、このあたりでよ

#003 昭和初期の琵琶湖疏水

 #001から調べている「大津市名勝」と題されたシリーズの絵葉書セットから琵琶湖疏水を題材にした絵葉書をひも解きます。疏水を題材にした絵葉書は「京への水路疏水」と「疏水閘門」の2枚が作られています。セットものの絵葉書のセオリーとして、1つのシリーズで同じ題材を2枚いれるのは珍しい気がします。 京への水路疏水 まずは1枚目。撮影場所は第1疏水、鹿関橋からみた第1トンネル方向の様子です。大津で琵琶湖疏水を撮るとすればここしかないという構図で、縦の構図ですが、三井寺観音堂が上にチ

#002 昭和初期の菱屋町商店街

 #001とセットで手に入れた写真絵葉書です。 タイトルは「大津の銀座 菱屋町(大津市名勝)」  「大津の銀座」というフレーズが、なんとも昭和的ですが、当時は銀座という言葉に負けない、県下を代表する商店街でした。 お店の様子 お店の名前を拾ってみると、右手前から「辻久文具店」、「今堀時計店」、「西澤洋品店」。その次がおそらく「かねよ」。いくつか置いて「シマダ」のかばん屋さんが見えます。左側は「丹後屋洋品店」、「石本時計店」。向こうは靴屋さんだと思いますが、店名は見えません。

#001 昭和初期の浜大津駅前

 写真絵葉書には、撮影された当時の情報がぎっしり詰まっています。  知っている場所の絵葉書は、何時撮られたんだろう?とか、○○が写ってる!とか、様々なことを考えながら鑑賞しています。、  普段はひと通り見終わると、スッと忘れてしまうのですが、備忘録がわりに絵葉書の情報を整理しておこうというのがこの文の趣旨です。  写真絵葉書には、どの場所で撮ったかがわかるように、たいていタイトルがついています。「京都へのスタートライン浜大津」というのが、この絵葉書のタイトルで、( )にくく