映画「山歌」へのコメント、続々到着

この映画と縁がある方々からコメントを頂きました。ご一読くださいませ。

この映画の舞台と同じ1965年、僕は倉本聰と山の放浪民・サンカの映画を作ろうとしていた。サンカの生きるエネルギーを再現したかったのだ。監督デビュー作のつもりでシナリオを書いたが、撮影寸前でボツになった。僕はサンカへの執念を燃やし続け、20年後にサンカの映画を作ることができた。そして2022年、昭和末期生まれの青年が、まさに這いつくばりながらサンカに迫った。強烈な疑問と誠実さで作られたこの映画に、若い頃の僕たちを見た。
中島貞夫(映画監督)
少年がいっぱしの大人になるためにはある種の通過儀礼が必要だ。だが、AI社会になればなるほどその機会は失われる。笹谷監督は今日殆ど神話と化した山の民サンカの父と娘を主人公の少年に出会わせることによって、青年への成長の奇跡を見事に実現した。瑞々しい映像の中の少年少女は、観客の胸に珠玉の残像を結ぶだろう。
伊藤俊也(映画監督)
今ある差別や排除の根源に向かって一石を投じる渾身の作品だと思う!
山の民の生活が麗しく迫力に満ちていて、少年少女たちの息づかいが儚くも美しい。
笹谷監督が長年温めてきたテーマを伊参のシナリオ大賞が掬いあげた、ということも重要だと感じた。
篠原哲雄(映画監督・伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞審査員)
すべてが清々しい映画でした。自分も山の空気を存分に吸えたように思えるほどです。
元々サンカと呼ばれた方たちにとても興味があるのですが、彼らの感じている〝山の断片〟を受けとれたように感じました。笹谷監督と撮影の上野彰吾さんは長い時間をかけて山を駆け回ったと聞いています。役者とスタッフのみなさまが山の一部となって描いた、新鮮で力強い〝山の断片〟を是非受けとめてください。
三島有紀子(映画監督)
この映画が映し出すサンカの世界は無の世界だ。ここには生きる意味をみつけだそうという意志も、自己実現といった近代人が陥った精神の呪縛も存在しない。ただただ自然のなかに、自然とともに存在しているのである。動物と同じように。森の木々と同じように。流れ落ちる川の水と同じように、である。
内山節(哲学者)    
※映画『山歌』劇場用パンフレット寄稿文より抜粋
「山歌」を観賞すれば、観たことを後悔する人はいないだろう。多くの人に観てもらい、多くの人に人間と自然との関係を根本的に、継続的に考えてもらいたい。
関野吉晴(探検家・人類学者・医師)
※映画『山歌』劇場用パンフレット寄稿文より抜粋


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?