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アーカイブス「復興五輪」ー五輪競技を被災県で開催することが「復興五輪」ではない。被災した現場でやるのならまだ分かる➠被災地にとっては、「復興妨害五輪」でしかなかった現実を知ってほしい フクシマだけではない、五輪で被った復興の遅れ

【アーカイブス「復興五輪」ー五輪競技を被災県で開催することが「復興五輪」ではない。被災した現場でやるのならまだ分かる➠被災地にとっては、「復興妨害五輪」でしかなかった現実を知ってほしい フクシマだけではない、五輪で被った復興の遅れ】
 招致した時は、「復興五輪」といっておきながら、コロナが発生してから「人類がコロナにうち勝った証」➠「安心安全の五輪」と東日本大震災の復興の影は薄くなり、今では忘れられている感じさえする。
 忘れた方もいるかも知れないが、東日本大震災が発生したのは2011年3月11日である。マグニチュード9.0の最大規模の地震が宮城県沖で発生した。そして、28mを超える津波が観測され、太平洋沿岸は大きな罹災をし、直接死が16,000人 行方不明者2626人、 震災関連死(認定)3775人。
今も、避難者はフクシマを中心に4万人以上がいる(2021/07/01現在)
 発生した時は民主党政権であった。それが、2012年12月の末に自公政権で安倍総理になり、当時はコロナもなかったから、招致でも東日本大震災をクローズアップして「復興五輪」と名付けた。

▼岩手県・田野畑村島越漁港(2011年3月20日撮影 筆者)

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【これで、政策がガラリと変わったり、実際はフクイチ原発事故を忘れさせる“復興妨害五輪”だったのだ】
 五輪招致であるが、そもそも、自公安倍政権や小池都政は16年の五輪開催に落選しても、20年開催に再び手を挙げ、ものすごく無理をして東京五輪招致にこぎつけた。
 あろうことか、“復興五輪”と銘打っている。何故か? 実際はフクイチ原発事故を忘れさせる“復興妨害五輪”だったのだ。
 これは、当然ながら太平洋沿岸の被害が大きかった、岩手、宮城、福島県が被災3県とされ「復興庁」が創設されて「復興税」まで創設された。
2020年まで「集中復興期間」とされて、予算も投入された。

私のブログ【「山と土と樹を好きな漁師」ー19年目のブログ】では、震災発生から2017年末まで、「被災者の現実の生の声」「神話の果てにー被災地から問う原発」で記事を書いてきている。毎日更新した。
Twitter、Facebookにも同じ投稿をして、テレビやマスコミに何度も取り上げてられて取材されブログが報道されてきました。
 私は、安倍氏のウソ発言で招致が決まった時から、被災現場に住んでいて、これは『復興妨害五輪』だと強く感じました。それは、被災市町村に復興予算がつく「集中復興期間」だったのに、東京のゼネコン、作業員などが移動して、被災地の復興工事は止まったのです。入札しても、業者が来ない「入札不調」がほとんどで、完全に工事は止まりました。
 この予算が余るので、国に変換しなけばならず、その時です。各省庁のシロアリ軍団が復興とは関係のないところに予算を付けて復興税を目的以外に使ったのです。

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何が「復興五輪」なのか?の思いで、何度も投稿してきているのです。
そこで過去の投稿記事を一つ・・。
アーカイブス東日本大震災 2017-01-24の記事ーー
【被災地は利用された「原発復興五輪」 放射線量が高い「帰還困難区域」を解除して、住民に帰還を強制 これでは『復興妨害五輪』だ!】

https://ameblo.jp/kin322000/entry-12513668729.html
 五輪開催が決まり、既に建設会社などは東京五輪のために、被災地から東京に移動して、人手不足が深刻で、工事が完全に4年間はストップしました。
 誘致のときは、「復興五輪」と位置づけ「被災地」や特に「原発復興五輪」を訴えて、被災地利用されたのです。

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しかし、政府は東日本大震災の復興期間を20年度までと定めています。福島県も含まれて20年度までに「県外避難者ゼロ」とする計画。だから「放射線量が高い「帰還困難区域」を解除して、住民に帰還を強制しているのです。まるで、地元の人の健康はどうなっても良いと言ってるのと同じです。
拒絶すると避難のための支援は打ち切るという理不尽なやり方です。
 要するに政府の構想のなかでは、現状はさておき、五輪開催の20年度には「復興」が“自動的”に完了する事になっているのです。
現場はまったく復興も生活再建も進んでいないのに、酷い話です。

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この頃には、既に都市部でも「五輪反対」の声は上がっていることを、日刊ゲンダイが報じていますーー。
【反対派がお断りデモ このままでは「復興妨害五輪」になる 日刊ゲンダイ  2017/01/23】

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/198062/2
JR原宿駅から建設中の新国立競技場周辺を行進した。
 主催した市民団体は集会で東京五輪自体を「大きな災害」だと断言。「社会矛盾を隠す装置として機能するメガイベント」と指弾したが、最も隠蔽したい矛盾こそ福島の原発事故だ。
 政府は福島原発事故以降の状況を深刻な危機だと感じていた。そこで五輪開催で、危機を突破しようと考えた。あろうことか、“復興五輪”と銘打っている。実際は事故を忘れさせる“復興妨害五輪”だ。

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政府は東日本大震災の復興期間を20年度までと定めている。福島県も20年度までに「県外避難者ゼロ」とする計画で、帰還を強制し、拒絶すると避難のための支援は打ち切るという。つまり、五輪開催の20年度には「復興」が“自動的”に完了する仕組みになっている。
 これでは、“原発復興五輪”ではないか。
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「復興妨害五輪」の
Twitterの反応ーー。

ーー以下略ーー
そして、コロナウイルス感染症が出てきて 2020-09-06 ー。
【「やめろ五輪!」 東京五輪の開催経費が史上最大約1兆6800億円!延期でさらに数十億ドル オックスフォード大の研究➠猪瀬知事は「世界一カネのかからない五輪」言った。今では「復興五輪」は影も形もない】
https://ameblo.jp/kin322000/entry-12622853044.html
東京五輪の招致の時は、「開催経費は史上最低」行うと言っていた、 そして「(3.11東日本大震災)「復興五輪」キャッチコピーになっていた。    いつの間に、開催経費が史上最大となり「復興五輪」というのが消えたのか? 津波被災地も東京五輪関連工事で作業員がいなくなり工事も止まったままだし、福島では汚染水を地下水と共に一緒に流して有様だ。
 これも、東京都民だけではなく、国民を欺いた結果だ。以下のように、英オックスフォード大の研究結果で判明した。

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【東京五輪、開催経費は史上最大 英オックスフォード大の研究 共同通信 2020/9/4 18:04】
https://this.kiji.is/674540980603274337
AP通信は4日、東京五輪の開催経費が大会史上最大だとする英オックスフォード大の研究結果を伝えた。都市インフラ整備を含まない大会経費だけで158億4千万ドル(約1兆6800億円)に達し、過去最大だった2012年ロンドン五輪の149億5千万ドルを既に上回ったという。1年延期となったことで、さらに数十億ドルが加わるだろうと推測している。
 研究チームは五輪経費が膨らみ続ける要因として、国際オリンピック委員会(IOC)の負担が抑えられている構造的問題を指摘。警備費の増大や、開催地が前回大会から遠く離れることでノウハウを生かせないことも理由に挙げている。
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Twitterの反応ーー。

ーー以下略ーー

【フクイチ事故の収束もすすまず、現地は除染土のフレコンバッグだらけ、岩手、宮城も未だにチンタラと防波堤の工事をヤッてる現実】
 五輪の大会会場はどこも立派に作られて、復興税の予算が五輪に廻ったのではないか? と言う疑念を抱くような被災地の現場である。
▼フクシマは除染土のフレコンバッグだらけで、今では汚染水を海に垂れ流すと言っている政府である

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▼被災地の現場は空き地だらけであり、かつての商店街などはまったくない。

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▼メルトダウンしたフクイチの現場はほとんど収束作業はすんでいない、汚染水だけが溜まっている

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 従って、生業再生や経済再生などまったく進んでいない。元に商店街などは空き地だらけなのだ。 10年経過して高齢化率も凄く高い。
 あれだけ、復興を妨げておきながら最初は「被災地を利用」した。
今では、「コロナにうち勝った証」となり、感染者が増えたら「安心安全な五輪」と名前を変えている。

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