ササニシキが「クラフ特区」の感想文を書いたよ。
4/24、25の二日間にわたって開催されていたバーチャル展示会「バーチャルクラフ特区」に参加していたササニシキです。
と〜〜っても楽しかったので、感想とか感謝とかもろもろをnoteにまとめました。
次回のクラフ特区が開催されることになった際には、参加を検討している方にとっての参考になればとも思います。
クラフ特区への参加ハードル
クラフ特区は参加のハードルがとても低く設計されています。モデリングソフトやゲームエンジンを使用しないで出展できるバーチャル展示会は他にはないのではないでしょうか。
わたしは出展するかどうかをギリギリまで悩んでいました。そもそも興味を持った理由は、大好きな東雲めぐちゃんがアンバサダーだったり、その所属企業のGugenkaさんが主催するイベントであるということでしたが、悩んでいた最大の理由は以前Vketに出展しようとして結果的に入稿しないでキャンセル扱いにしたことがあったので、やっぱり入稿したくなくなるかもしれないしなあ……と思ったからです。
Vketへの入稿をやめたのは個人的にはポジティブな理由で、そもそも応募したのが俗にいう「締め切りが欲しい」というアレで、Vket参加を通じてモデリングに親しみたいなあ〜という想いがあったのですが、触ってみて「あっわたし全然モデリング好きじゃないな」と感じたので、わたしの中で3Dモデルは作るより購入する方がいいなあと結論づけ、必要があればBlenderを触る感じでいいかなと割り切ることにしたのです。
話をクラフ特区に戻します。
クラフ特区はバーチャル空間上での展示会ですが、モデリングすることを前提としておらず、お店のデータもデフォルトのままでもよいことなどが予め提示されていたので「まあなんとかなるでしょ」と思えたことが最終的に申し込みをした理由でした。
そんなこんなで応募したのは、応募締め切りの30分前くらいだったと思います。
準備期間の楽しさ・お店編
応募締め切りから出展データの入稿まではおそらく2週間くらいあったと思うのですが、特にラスト3日くらいは作業ボイチャをつないでわちゃわちゃしたりして、と〜〜っても楽しかったです!
クラフ特区に応募した後は主催者側で参加者をブースごとに振り分けて、それぞれDiscordのチャンネルへの参加を促されます。それからは入稿(モデリングしたお店データや販売物のリンクなど)、取材などを経て開催まで同じブースの人たちと共にするわけですが、わたしが振り分けられたのが後に他の出展者をざわつかせるS04(SFジャンルの4つめのブース)でした。ここのメンバーはわたし以外みんな強い人だったのが、わたしにとっていい経験になりました。
わたしは前述した通りモデリングスキルの習得に対するモチベーションが低めだったのでお店のモデルそのものよりも「何をどう表現し、販売する形に持っていくか」を考えることを優先していました。
クラフ特区では無料配布はOKとされていましたが、単にブースを展示するとかそういう用途はNGとされていました。つまり、出展するからには何か売り物が必要というわけです。
そこはやはりバーチャル文化圏のイベントなので、販売されているのはVRChat想定のアバターや3Dモデルが多く、そうした人たちにとってはお店データを作ること自体に苦労はなさそうでしたし、以前Vketに入稿したデータを流用したという人も多く、なるほどと納得しました。
これは事前取材時にS04ブースのメンバーで話していたことなのですが「いろんなプラットフォームのバーチャル展示会イベントを通じて作家がアップデートされていくという側面もあって面白いね」という意見が出てきて、すでに他のイベントを経験しているモデリングつよつよ勢にとっては、流用ベースながらも強い制限の中で自分の表現について試せるし、こうした機会を重ねることで前回はできなかったことができるようになったり、本人のスキルがアップデートされていくという面白さがあるわけです。
一方わたしのようなモデリングよわよわ勢でも楽しめるtipsを公式が提示しており、デフォルトのお店にアイテムを置いていく方法や、テクスチャを書き換えるだけでも自分らしいお店を作成できるなど、参加者のレベルに合わせた楽しみが明示されているのがクラフ特区の良いところです。
しかし、入稿準備期間中に交流のあったS04の他メンバーのクリエイティブを見て「こういう表現があるのか」「隣にこんなすごいお店があるならもっと頑張りたい」という想いが沸き起こり、改変まではしなかったですがノーマルマップを使用したりして、生まれて初めてBlenderを触っていて楽しいと感じられました。
こんな感じで作家同士の横つながりが自然発生するところが楽しいポイントでした。学園祭の準備のような、何かの前夜のワクワク感が好きな方なら、この準備期間が楽しいと思います。
準備期間の楽しさ・商品編
わたしはゼロからのスタートだったので、生みの苦しみはありましたが締め切りが明確にあることと、準備期間の楽しさもあって「絶対に形にするんだ」という思いで、特に開催までの一週間くらいは楽しく創作活動できて楽しかったです!
さて、わたしは出展を決めた後で何を表現してどのように販売するかについて考えはじめました。
人によってはかつて販売したことのあるものだったり、それに手を加えたものだったり、デジタルだったりフィジカルだったりするわけですが、わたしはそう言ったものがなにひとつないゼロベースのスタートとなりました。
わたしが申し込んだのはSFジャンルなのですが、なぜそこにしたかというと「SFが好きだから」というだけで、特別作りたいものがあるわけではなかったのですが、販売するものがなんでもいいならSF小説を書いてみたいと考えました。SFマガジンを毎号買うくらいにはSF好きです。
それから、バーチャル空間で販売するならバーチャルであることは活かしたいので、現実の本屋さんには難しい表現方法を模索し、小説に出てくるアイテムの3Dモデルと、小説を販売したら面白いかもと思い、制作を始めました。
ですが、はじめてのことだったのと甘すぎるスケジュール設定をしてしまったことから結局開催当日の朝までかかって1章しか書けず(全4章笑) アイテムの3Dモデルはお店の装飾として作ったモックしか用意できず(笑笑) と、準備不足感が否めなかったです。
ですがそんな手探り状態でも、完成として形にしてしまえたこと自体がいい経験になったと思っています!
(もちろん、完成を目指してぼちぼち執筆していきますね!)
開催中も楽しい!
開催期間中は、個人の考えを表現として出すこと自体が個人的にははじめての試みだったことともあり、販売物の準備だけで力尽きた感はありますが、友達がふらっと遊びにきてくれたりする気軽さが良かったです!
開催は二日間、両日ともに時間が11時〜17時までとされていて、基本的に在店を求められているのが面白いポイントです。とはいえ両日とも15時からの2時間がコアタイムとして設けられており、それ以外はいなくても良いとされていました。
わたしは基本的に午前中やお昼は別のこと(家事とか仕事とか)をしていたのでコアタイムくらいしか参加できなかったですが、知り合いのお店に行ったり、知り合いが遊びにきてくれることで生まれるコミュニケーションが心地いいと感じました。
また、期間中の暇な時間に出展者同士で雑談したりするのも楽しかったです。これも、出展者同士の横つながりという感じで、準備期間中からの地続きで仲良くなれたのかなという気がしています。
応募した瞬間は、ちゃんと入稿できるかとか不安な方もいると思いますが、入稿が済んだ後でも全然いいと思うので、開催前にコミュニケーション計って仲良くなると楽しみが増えるなあと感じました。
もちろん、どうしても知らない人と話したりするのが苦手な人もいると思うので、そういう場合はちょっと離れたところからエモート投げるとか、人それぞれでいいと思います。
ただ、わたしはつよつよなS04のメンバーと他愛のない話をしたりした時間がと〜〜っても楽しかったので、準備期間中からチャンネルが暖まっていると楽しみが増えるんじゃないかなと思いました。
S04のダーダダ氏、ないぎ氏、tack氏!
素敵な時間をありがとうございます!
そして楽しいイベントを開催してくださったGugenka様へ大きな感謝を👏
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