読書記録6 麦を求めて

 六冊目。ジブリの宮崎駿監督による漫画。フルカラーです。風の谷のナウシカが好きだった人なら嵌まるタイプの世界観。でもどっちかって言うと漫画版風の谷のナウシカ寄りですが。

 チベット民話の「犬になった王子」というお話から着想を得て作られたそうです。あらすじとしては、雑穀しか存在しない、痩せた小さな国の王子のシュナが、死にかけの旅人から、この世の何処か、月人の住む土地には、どんな痩せた土地でもよく生えて、大きく実る黄金の作物(麦)があると聞かされ、それを探すために旅に出るお話。

 ヒロインのテアちゃんが誇り高くてかっこいいです。自分を同情から買おうとするシュナにお金で買われるつもりはないって言うのかっこいい。自分の意志ではなく商品として扱われて得る自由に意味はないと言い切れるの強すぎでは。宮崎監督の作品女の子がかっこいいから好きです。誇り高いというか、すげぇ頑固というか。女の子はつおいんだぞって感じ。

 ジブリの映画ににたシーンもちょこちょこあるので、ジブリ好きな人はいっぺん手にとって損はないのではないかなと読書記録のくせに推して見る。手にとって紙で読むのが楽しい本。岩波文庫ぐらいのちっこいサイズだし薄い本なので持ち運びも楽。僕の大好きな本です。

 ところで月人の見た目ちょっと怖いかなって思います。っていうか月人の材料ってアレ(ネタバレにつき規制)では……「

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