いよいよリーマンショックから15年
あの時のこと覚えているだろうか?
当時の総理は麻生太郎、取ってつけたように原稿読み上げて「100年に1度のミゾユウの経済危機」だといって失笑を買った。
実のところ、どんな危機だったのか?
株はそれなりに暴落して戻るまで何年かかかった。
日本では、不動産ファンドの会社なんかがいくつか潰れて、大きな資産がすってんてんになった人はそれなりにいたんだろうが、経済活動そのものは、何ら支障なく、変わらずまわってた。
そもそも実体経済をはるかに超えたカネが発行されてるから、もう、カネ不足な現象は、個人の収入にしか起きないんだな(笑)、もちろん、それこそ一番の問題だが、経済危機と個人生活の危機はあまり連動してない。日本は、全体で長い間、ジリジリと悪くなってきた。
今では人類はとてつもなく高い生産性をもってしまって、生きるために必要なものは、いくらでも大量に安くつくれてしまう。100均にいったら、その品ぞろえに圧倒され、驚愕しながら、それを悟れる。かつて経済学では、価格は需要と供給がつりあった地点で決まるとしたが、それ、いまだに言ってるんだろうか?現実は、この人は、いくらだったら払えるのか?でしか決まっていない。その値段に合わせて人を雇って、収支がそこそこあってるように見せているだけだ。
今、一応コロナと戦争でサプライ・チェーンが乱れたことがきっかけで、物価が上がりだしたが、そもそも供給力自体は何ら支障がない。原油は100年前から「あと100年でなくなる」と言われ、この先も言われ続けるだろう。そして、万が一100年後に本当に枯渇しても、何も困らない。代替技術はほとんど揃っていて、その気にさえなれば、急速に性能を高めながら安く量産されるだろう。
キンドルバーガーの経済危機10年周期説がハズれ続け、前回の危機から15年が経過してしまった。危機が来ない理由は、こんなところなんだろう。実際のところ、もう、危機なんて起きようがないくらいなんだ。
しかし、
もともとコロナは殺傷力が極めて高いウイルスだったはずだが、結局何だったのか?ウクライナ、勝負はとっくについているようにしか見えない。結局、民間人はほとんど犠牲になっておらず、それは本当に何より幸いなことだが、戦争自体は、まだまだ長引く予定にはなっているようだ。このよくわからない危機を理由にしてインフレ・スパイラルがおこり(演出され?)、物価上昇はまだ終わっていない。
そして、今まで長いこと、再び金利が上がる時代が来るとは誰ひとり予想していなかったが、やっぱり突如終わりを告げた。まるでバブル期に、誰ひとり土地と株の値段が下がる日が来ると思っていなかった時とそっくりじゃないか?これは危機の前兆と捉えるのが自然だろう。金利が上がったからといって、すぐに影響は出ない。しかし、FRBが利上げを始めてから、もう1年半もたつ。その効果が現れてしかるべき時だ。日本だけが低金利のままなのは、国債発行残高があまりに多く、金利上昇に伴うその評価損が甚大、金融機関が軒並み債務超過に陥るからだ。冷淡に虎視眈々と利益を狙う金融マーケットのハゲタカたちが、この現状を黙認し続けるとは私はとても思えない。
ブラック・サーズデーもブラック・マンデーも秋に起こっている。もちろん、リーマンもこの時期。株の暴落、銀行の破綻、はたまたソブリン、国債の暴落かもしれない。いつもほとんど前触れなく、ドカンときた。
そして、どうなるか?
ちょうど、コロナみたいに世界中の当局とマスメディアが大騒ぎしても、そもそもモノの供給に支障はない。円の暴落で食糧輸入に支障をきたす可能性は否定できないけど、食料自体は有り余っている。買えなかったら緊急支援要請でもしよう!(笑)パニックな気分になる必要はない。
そして、前回の経済危機、とくにヨーロッパの債務危機をきっかけに、デモクラシーが大きな進歩を遂げたことは、何度も伝えてきたことだ。次の危機がきたら、それをテコにもっと進歩するのは明らか、だからこそ、今まで起きなかったのかもしれないとさえ思う。
でも、それでも、やっぱりやってくるだろう!
きっと、世界の支配者たちの威信にかけて、何を目的にできるのかもよくわかんない、とりあえずグレート・リセット?
そのために、経済危機は、引き起こされるに違いない!
そして、ミルトン・フリードマンの言葉
「危機だけが本当の変革をつくる。危機が起きた時、取られる行動は、周りにあるアイデア次第だ」
いいアイデアをしっかり準備して、その到来をまとう!
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