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流行語大賞ノミネート発表を受けての感想と解説

みなさんいかがお過ごしでしょうか。たびねりです。
本日、ユーキャン新語・流行語大賞のノミネート語発表がありました。例年11月4日の発表なのでこの日が土曜日である今年は、私は発表を6日と予想していましたが、今朝の日テレニュースで今日発表と聞き、予定をキャンセルして14:00の報道解禁を待っていました。ノミネート語の報道を見た瞬間、妥当7割、予想外3割ってことでしょうか。それでは一つ一つ解説していきます。

ノミネート語の一覧 ⭕️は私が予想を当てた言葉)

・I'm wearing pants!
・憧れるのをやめましょう⭕️
・新しい学校のリーダーズ/首振りダンス⭕️
・新しい戦前
・アレ(A.R.E.)⭕️
・頂き女子
・X⭕️
・エッフェル姉さん
・NGリスト/ジャニーズ問題
・オーバーツーリズム
・推しの子/アイドル⭕️
・OSO18/アーバンベア
・蛙化現象⭕️
・5類⭕️
・10円パン
・スエコザサ
・性加害
・生成AI⭕️
・地球沸騰化
・チャットGPT⭕️
・電動キックボード
・2024年問題/ライドシェア⭕️
・ひき肉です/ちょんまげ小僧⭕️
・藤井八冠
・ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー⭕️
・別班/VIVANT⭕️
・観る将
・闇バイト⭕️
・4年ぶり/声出し応援
・Y2K

ノミネート語の解説

1 )I'm wearing pants!
お笑い芸人、とにかく明るい安村氏による芸「安心してください、はいてますよ」の英語版。2015年に大ブレイクし、この年の流行語大賞トップテンを受賞したが、その後はお笑いタレントのジンクスなのか低迷。しかしここ数年、イギリスで彼の芸が大ブレイクし、まさかの8年越しノミネートとなった。

2 )憧れるのをやめましょう
WBC決勝直前に大谷翔平選手が言った言葉。トラウトなどMLBの大スターが揃うアメリカ代表と戦うのを前に、大谷は「(トラウトなど)憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」と勝つことを考えよと仲間に言った。その言葉を胸に侍の底力を見せ、決勝で勝利した日本が優勝した。


3 )新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
4人組ダンスボーカルユニット。10代の間で絶大的な人気を誇る。代表曲『オトナブルー』の首振りダンスがtiktokでバズった。

4 )新しい戦前
タモリが「徹子の部屋」に出演した際に語った言葉。

5 )アレ(A.R.E.)
プロ野球阪神タイガースの今年のスローガン、転じて、阪神ファンの間で、優勝を指す隠語のこと。岡田監督が就任会見で「アレを目指しますよ」と語り、ファンの間でも広まった。チームは6月までDeNAの首位を許すも、7月から急浮上、その後も破竹の勝利を重ね、ついに9月14日、18年ぶりの「アレ」を達成した。
 私自身8月まではWBC関連が年間大賞だと予想していたが、これほどまで阪神のアレフィーバーがマスコミで報道されたことから、こちらが年間大賞の可能性が高い。やくみつるとしても「アレ」を選んで岡田監督を「アレ」させるであろう。

6 ) 頂き女子
恋愛感情を利用し金を騙し取る詐欺をしていた女の通称。頂き女子りりちゃんこと渡邊真衣容疑者は今年8月、パパ活を利用して男性から金を騙し取るマニュアルを販売したとして逮捕された。そのマニュアルには恋愛感情を利用して信頼関係を築いた後「金が必要だ」と嘘をつき騙し取る手法が記載されており、社会に衝撃を与えた。

7 )X
Twitterの新名称。7月にX社CEOのイーロンマスクが突然厳しいAPI制限を課し、ほとんどTLが読み込めなくなりXが主流SNSである日本では大混乱となった。


8 )エッフェル姉さん
7月にあった自民党女性局のフランス研修でエッフェル塔を真似たポーズをした松川るい参院議員のこと。国民が負担増で苦しむ中、呑気に海外旅行をしているようにとらえかねられない行動が批判を浴びた。

9) NGリスト/ジャニーズ問題
今年4月から報道されるようになった,ジャニーズ事務所元社長のジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐり、事務所から記者会見業務を委託されたイベント会社が事前に質問を拒否するマスコミ名を連ねたリストのこと。NHKのスクープにより発覚しジャニーズ事務所の圧力体制が浮き彫りとなった。

10 )オーバーツーリズム
観光地にキャパを超えた人が押し寄せ、地域住民の生活や社会に大きな迷惑を及ぼすこと。関東では鎌倉、関西では京都が主なオーバーツーリズム地となっている。今年10月、政府はオーバーツーリズム対策を進めるよう指示した。

11 )推しの子/アイドル
赤坂アカによるマンガとそれを原作にしたアニメのこと。アニメそのものと主題歌であるYOASOBIの「アイドル」は大流行した。

12 )OSO18/アーバンベア
OSO18とは北海道釧路市、釧路町に現れたクマのこと。餌であるどんぐりが不作で食べ物を求めたクマが家畜を殺し、人を恐れず人里に侵入するようになったアーバンベアは^_^新たな脅威となっている。

13 )蛙化現象
本来は「好意を持つ相手が自分に好意を持っているとわかると冷めてしまう現象」のことを言うが、「好きだった相手の嫌なところを見て幻滅すること」という風に若者の間で意味が変わってしまった。若者の間でこの言葉が多く使われるようになり、マスコミにも多数取り上げられた。
トップテンはほぼ確実と思われる

14 )5類
2023年5月、新型コロナウイルス感染症が2類から5類に引き下げられたことによって、マスク着用の推進など感染対策が全て廃止された。コロナ禍は終わったと言える。

15) 10円パン
韓国慶州名物である10ウォン玉の形をしたパン「10ウォンパン」を模した「10円パン」が日本に上陸し、Z世代の間で大流行した。

16) スエコザサ
連続テレビ小説「らんまん」に登場したイネ科の植物。植物博士、牧野富太郎をモデルにしたドラマの主人公、万太郎が自身の妻の名前を植物名にするエピソードが放映された。

17) 性加害
性的な行為を無理やり行う加害行為。ジャニー喜多川氏により性加害問題は長年文春を除きメディアで一切報道されていなかったが、今年3月にBBCがスクープしたことをきっかけに文春以外の日本のマスコミでも報道されるようになった

18) 生成AI
与えられたモデルをもとに学習し、文章や絵を生成するAIのこと。絵が簡単に描けるようになる反面、AI学習による著作権侵害やあたかも実在するかのような動画や画像を作成し人を騙す行為など問題も起きている。

19) 地球沸騰化
2023年7月の世界の平均気温が観測史上最高となったことから生まれた言葉。国連のグテーレス事務総長が講演で「Global warmingではなくGlobal boiling」と発言したことから始まった。この数年の気温上昇がハイペースで進んでおり、農作物や生態系への影響が心配される。

20) チャットGPT
AIの一種であるChatGPTは、OpenAIが開発した文書生成型のモデルである。与えられたテキストの文脈に基づいて応答を生成することができる。大量のデータセットを学習し、さまざまなトピックに関する知識を持っており、それを活用して文章を生成することができる。ChatGPTの活用例はカスタマーサポートの自動化、文章の要約、翻訳、生成などである。ただし、あくまで機械学習モデルであり、時には誤った情報を生成することもあるので注意が必要。

21) 電動キックボード
2023年7月施行の改正道路交通法で16歳以上であれば原付免許なしでも乗れるようになった原動機付きキックボードのこと。

22) 2024年問題/ライドシェア
2024年4月から運転士、ドライバー職にも残業規制が導入されるため、バスの本数が確保できなくなったり、トラック輸送が供給不足に陥るのではないかと予測される問題。
ライドシェアとはアプリ上でドライバーと同じ目的地まで乗りたい人をマッチングし、相乗りでのドライブを支援するサービス。タクシーと違うのは普通のドライバーや車でも運行できるという点。現在日本ではこのような行為は白タク行為であり禁止されているが、数年後の導入を目指し議論が進められている。

23) ひき肉です/ちょんまげ小僧
中学生youtuberグループ「ちょんまげ小僧」のメンバー、ひき肉のあいさつのこと。そのテンションの高さ、声の甲高さ、リズムの良さが話題となり、子どもたちの間で大流行した。

24)藤井八冠
プロ棋士、藤井聡太さんは10月11日、王座戦に勝利し史上初の将棋八冠全冠制覇を達成した。彼は2016年の最年少プロデビューから29連勝など将棋界の記録を塗り替える数々のできごとをおこしており、今後が注目される。

25) ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー
WBC日本代表に選ばれた、日系アメリカ人のラーズ・ヌードバー選手言葉。ペッパーミルとは彼のパフォーマンスのこと。その名の通り、胡椒を絞る道具に模したパフォーマンスを行った。日の丸を背負いスーパーキャッチで世界に立ち向かい、大和魂を見せてくれた戦う侍の姿に多くの国民が感動した。

26) 別班/VIVANT
別班とはTBS「日曜劇場」で放送されたドラマ「VIVANT」で登場した自衛隊の秘密部隊のこと。別班は公式には否定されているが、実在するのではという噂がある。ドラマ「VIVANT」は初回放送までストーリーや役柄を明かさない方法で視聴者を惹きつけ、大きな反響を呼んだ。



27) 観る将
将棋をプレーするのではなく、見るだけのファンのこと。ニコ生などで将棋を気軽に観戦できる環境ができたことから2010年ごろに広まった。藤井聡太ブームによりその数が増えたとみられる。

28) 闇バイト
「高額な報酬を簡単に稼げる」と人を釣り、実際には詐欺、強盗などの実行犯という犯罪行為をやらされるバイトのこと。お金に困る若者が手を染め、警察に逮捕される事案が続出し社会問題となっている。今年1月に狛江で発生した強盗殺人事件で広く社会にしられるようになった

29) 4年ぶり/声出し応援
コロナが5類に移行し、4年ぶりにマスクなしで大声が出せるようになった今年は、プロ野球やJリーグで声出し応援が復活した。

30) Y2K
2000のことを指す言葉、Yがyear、2が2000でkが1000を表す若者言葉。Y2Kファッションなど2000年レトロ、平成レトロがZ世代に大流行している。

流行語大賞ノミネートを見ての感想
概ね予想通り,妥当な感じであった。とにかく明るい安村がイギリスで再ブレイクしているとは知っていたがまさか再ノミネートまで行くとは思わなかった。「頂き女子」「エッフェル姉さん」は正直ノミネートを予想していなかった。私がこのノミネートで初めて知った言葉が「10円パン」「Y2K」「観る将」「別班」である。スエコザサは朝ドラ枠として納得の選出であろう。「憧れるのをやめましょう」「闇バイト」「蛙化現象」「チャットGPT」「アレ A.R.E」「ペッパーミルパフォーマンス」は納得の選出であった。個人的には「なあぜなあぜ」「みそきん」「タイパ」がノミネートされなかったことが意外とされる。「増税メガネ」については、流行った時期が10月下旬と遅かったため入らなかったと考えられる。

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