【海外記事】 TwitterのGodModeはまだすべてのエンジニアが利用可能、Appleや他のアカウントのハッキングを受けて
元記事
ベン・ラブジョイ
2023年1月24日
TwitterのGodMode(ハッカーが2020年にAppleを含む有名アカウントからツイートするために使用した内部ツール)は、同社のすべてのエンジニアが利用可能なままである。
Twitterは以前、セキュリティホールは修正されたと発表していたが、内部告発者によると、ツールの名称をGodModeからPrivilegedModeに変更したほかは、同社が行った変更は1つだけであり、それでもTwitterのエンジニアであれば誰でも制御不能なアクセス権を得ることができたという。
背景
アップル社の公式ツイッターアカウント@Appleは、2020年当時、多数の有名アカウントの1つだった。影響を受けた他のアカウント
ジョー・バイデン
ジェフ・ベゾス
ビル・ゲイツ
マイク・ブルームバーグ
カニエ・ウェスト
ウーバー
フロイド・メイウェザー
キャッシュアプリ
ウォーレン・バフェット
バラク・オバマ
ミスタービースト
そしてもう1人: イーロン・マスク
このハッキングがより注目されたのは、多くのアカウントが二要素認証を使っていたにもかかわらず、それが可能であったからだ。
結果的にハッカーたちはビットコイン詐欺を投稿しただけだったが、このように知名度が高く信頼されているアカウントから絶対に何でもツイートできるということは、はるかに深刻な結果を招いた可能性がある。
後に、このハッキングは当時GodModeと呼ばれていた内部ツールで行われたことが明らかになった。GodModeにアクセスできる者は、アカウント固有の認証を必要とせず、文字通りどのアカウントからでもツイートを投稿できた。GodModeはまた、既存のツイートを削除することも可能だった。
TwitterのGodModeはまだすべてのエンジニアが利用可能
Twitterはその後、調査を行い、問題に対処するための措置を講じたと発表した。しかし、内部告発者によると、変更されたのは、このツールへのデフォルトのアクセスを取りやめたことだけだった。このツールにアクセスしたいエンジニアは、コードの1行のフラグをFALSEからTRUEに変更するだけでよかった。
ワシントン・ポスト』紙によると、内部告発者がこの件を10月に議会に報告し、今回、議会スタッフによって同紙に伝えられたという。
内部告発者によると、エンジニアであれば誰でもこの変更を自分で行えるだけでなく、ツイッター社のセキュリティ担当者は誰がこの変更を行ったのか知る術がないという。
この報告書は、ツイッター社の元セキュリティ責任者であるパイター・ザトコ氏による、同社にはハッカーに対する防御に「極端でひどい欠陥」があるという主張を裏付けるものである。
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