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2023年個人的GOTY 5選

ここ10年を見てもこれだけ大作が集まった年は無かったんじゃないかと思うほど豊作だった2023年。
たぶん10年後にも「2023年は大作ばかり発売された年だったな…」と振り返っていると思います。

正直、AAAタイトルからインディーまで面白そうなタイトルが出過ぎて遊べていないものも多くありますが、触れられた中で自分が遊んでみて「これは良かった!」と感じたゲームを個人的GOTYとして5個、選びました。


※並びは順不同、ランキングではありません。

Starfield

ベセスダの古臭さと新しさが混在するSF超大作RPG

The Elder ScrollsシリーズやFalloutシリーズで知られるベセスダの25年ぶりの新規IPとして発表(そこから発売に5年かかりましたが)された『Starfield』。

お得意の圧倒的物量で畳み掛けてくる感じはさすがでしたし、街中を歩いているだけで受動的にクエストが発生して事件に巻き込まれていくあの感覚はベセスダゲーでしか摂取できない貴重な成分だと思っています。

ゲーム序盤でピッキングした部屋から出てきたやつに驚かされる

クエスト関係なく適当な星に降り立つだけでも「この建物はなんで廃棄されてしまったんだろう」と考察したり、今までの星にはいなかった見たことない原生物と戦闘したりと散策するだけで楽しさを発見できました。

しかし、NPCとの会話が2006年(日本だと2007年)発売の『The Elder Scrolls IV: Oblivion』からそれほど変わっていなかったり、敵の戦闘AIがポンコツなので建物内だとモグラ叩きになるだけだったりと進化を感じられない不満点もそれなりにあります。

モグラ叩きシーン

それでも探索する楽しさ、取捨選択で変わるシナリオの変化、作り込まれた重厚な世界観と遊ぶ価値は十二分にあるタイトルです。
寄り道だらけでまだメインクエストをクリアしていないので、2024年も引き続き遊びたいと思います。

Chants of Sennaar

言葉の通じない世界を観察して解読していくバベルの塔モチーフのADV

言葉が通じず何を言っているのか分からない世界で目が覚めた主人公が、住人たちの身振り手振りを元に少しずつ文字を解読していき、そこから更に新たな文字を推察してパズルを解いて世界の謎に迫るというもので、言語解読は大きな要素ではありますがどちらかというと”パズルのヒントを解くためのパズル”といった感じで、メインは見知らぬ世界を探索する雰囲気ゲーに近いADVでした。

謎解きが楽しい

「なぜ彼らと言葉が通じないのか」「なぜ塔の住人たちは断絶しているのか」など徐々に世界の謎が明らかになっていく過程が楽しく、階層が変わる度に雰囲気がガラリと変わるので最初から最後まで新鮮な気持ちで遊べました。

画面の至る所にちゃんとヒントは隠されています

デモ版で序盤が遊べるのですが、その面白さが最後まで続くので触ってみて好感触だったら即購入して問題ないです。

Atomic Heart

唯一無二のビジュアルが爆発する超能力FPS

この世界をどう表現すればいいのか、文字にするのが難しいですが、誰が見ても「こんなの見たことない」と言うであろう本タイトルにしかない個性あふれるビジュアルが魅力のFPSです。

悪夢のような世界

特殊能力を使い敵に様々な状態異常を起こさせながら倒していくのは『バイオショック』シリーズからの影響がありありと受け取れるのですが、ちょっと調整不足というか、小さい雑魚に囲まれることが増える中盤以降は周囲を持ち上げて落とす能力が万能すぎて他の敵を凍らせたりシールド張ったりはすぐに使わなくなりました。
敵との衝突判定があるうえにジャンプで乗り越えることができないので、避ける方向をミスって壁際に追い詰められると一方的にタコ殴りにされるのですが、とりあえず持ち上げられればその状況も回避できるので……。

この中ボスほんと嫌い

あまり質の高くないパズルのせいでテンポは少し悪いですが、どのロケーションも異質で素晴らしく先を見たくなる気持ちの方が強くて最後まで遊べた良作でした。
DLCは未プレイなので、機を見てプレイしようと思っています。

COCOON

多層世界を行き来する柔軟な発想が必要なパズル

オーブの中に秘められた世界を旅し、パズルを解いてオーブを守るガーディアンを倒して外の世界へと飛び出すパズルアドベンチャー。

オーブごとに特徴があり、頭を使わないと進めません

オーブを使った謎解きが斬新で、オーブの中にオーブを持って入り設置してまたその中のオーブに入り違うオーブを設置して装置を動かしてまた一番外のオーブに戻り装置を起動させて……とオーブがゲシュタルト崩壊しそうなパズルが終盤に出てきますが、難易度曲線が丁寧でそれまでにやってきたことを考えたらちゃんと解けるものばかりだったので、考えるのに時間がかかっても理不尽なパズルは無く最後までいけました。
良い頭の体操になりましたね。

オーブの中にあるオーブが見える

『LIMBO』、『INSIDE』のリードゲームデザイナーが開発を手がけているだけあって、テキストやムービーでストーリーは語られず考察する楽しみもあります。

『COCOON』の名の通り虫がモチーフになっているので、ポリゴン調のSFチックな見た目ではありますが虫が苦手な人には少しぞわっとくる演出もあるのでそこだけ注意です。

グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版(スマホ版)

これが本当の決定版となったGTA IIIシリーズ三部作

元々は2021年にPCとCSで突如配信された『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』。今のGTAの方向性を決定づけた歴史に残る傑作が現代に蘇るということで、5からGTAに触れた人や当時ハマっていた人たちがこぞって購入したわけですが、あまりのバグの多さと安定しないパフォーマンスに大炎上。
かくいう自分もすぐにPS5版を購入して「なんだこれは…とりあえずアプデを待とう……」と即封印し、そのまま起動するのを忘れていました。

スクショ撮りながら遊んでいないのでストアの画像で失礼

しかし2023年12月にNetflixが会員向けにスマホ版を配信するということで、「スマホやタブレットで遊ぶならまだ我慢できるかな」と思いダウンロードしてみたらまさかのPC / CS版で不満だった部分が改善され本当の決定版となっていたんですよね。

PS5版だと光と影の表現でメリハリをきかせようとしたのか、コントラストが高すぎたせいで夜の路地裏でのカットシーンなんかは何が起こっているのかわかりづらく(特にサンアンドレアスのCJは黒人だから表情も読み取りにくい)、バグかと思うくらい激しい雨も降ったりしていたのですが(この雨は話題になったのですぐ修正された)、このスマホ版は遊ぶのに致命的な不具合は取り除かれたうえに原作に近いライティングを再現した「クラシック・ライティング」が実装されたことで”原作ファンが望んだリマスター”が実現されています。

とはいえリメイクではなくリマスターなので古臭さは残る

GTA6の1stトレーラーが公開されて再燃したGTA欲を満たしてくれる作品として、このスマホ版『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』は良いタイミングでの公開でした。
Netflix会員なら追加料金無しで遊べるのも良かったです。

面白い作品が多すぎる本当に豊作の年だった

2023年初頭に「やりたいゲームが多すぎる! 2023年期待のゲーム16選」という記事を書いたのですが、発売延期したり結局買わなかったりでこのうちの半分も遊べませんでした。

5月末にゲーミングPCを手に入れてから今まで遊びたかったけどPCオンリーで遊べなかったゲームにも手を出すようになったせいで、新作だけでなく旧作も色々手を出してたんですよね。
いやぁ、遊ぶものが多くて困った困った。

まだメインクエストが終わってない『Starfield』や年末に出てまだ遊び始めたばかりの『Baldur's Gate 3』など2023年を引きずりつつ、2024年にも期待してる作品が多く出るので「遊ぶ時間がないよ〜!」とうれしい悲鳴に悩まされたいと思います。

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