ノーモーション

あ、あ、わたしのハートは ストップモーション♪♪
くわえともこです。
お前はビートたけしか!

で~あ~い~は スローモーション♫
こんばんは、近藤正臣じゃなくて近藤真彦の彼女だった
中森明菜です。

じゃなかった、ノーモーションです。

すいません、たまには昭和風にボケさせてください。

格闘技での話です。

ノーモーションとは予備動作無く攻撃を行う時に使われる語です。

一般に強いパンチを打とうとする時、体を攻撃対象とは反対の方向に振った後に動作を始める事が多いと思います。

それは格闘技に限らず、自然に行われる事です。

しかし格闘技では予備動作を行う事で、相手は予測し易くなり、攻撃が無駄になってしまいます。

予備動作を省く事によって予測を困難にさせてヒット率を高める為にノーモーションが導入されるのです。

これが一般的に言われるノーモーションですが、最近では少し異なった意味合いで頻繁に聞かれるようになりました。

僕はこれまでにサウスポー対策として「いきなりの右」を主張してきました。そしてボクシングやキックボクシングの中継でアナウンサーが突如として「いきなりのパンチ」と言う言葉を使用するようになりました。それもサウスポー対オーソドックスの試合において。

僕のnoteのサウスポー対策に関する記事のビュー数が、深夜から早朝にかけて伸びているのを感じていた頃です。現在もサウスポーの記事は人気コンテンツです。人気YouTuberの話題も何故か僕のnoteと被っていた時期がありました。これはネタに使われているとはっきり感じていました。僕は同じようなネタでもなるべく他のインフルエンサーらとは意識的に異なった切り口で記事を書くように心がけているので、その人たちがドーピングの話題に向いている時に敢えてギャンブルの話をしたりするとその人達がギャンブルの話題を取り入れたりするのですぐにああ見ているなと気付きました。

旧Twitterでは格闘技関係のフォローバックやいいねをあまりしないので無視されていますが、noteの記事は割と読まれています。匿名での購入も度々あります。それでもXで話題にされる事はありませんが。たぶん元プロ選手やインフルエンサーのスタッフが購入していると思われます。それでなければそれ用のアカウントをわざわざ作って購入なんてしませんよね。

僕がサウスポー対策として主張している「いきなりの右」はあまり語呂の良い言葉ではありません。そのようにずっと思ってはいたのですが良い言葉が見つかりません。

最近になって「いきなり」を使っていた実況アナウンサーが「ノーモーションの右」と言う言葉を使い始めました。本来ノーモーションのパンチと言うのは別の意味で存在していたので気に留めていませんでしたが、頻繁に使用するようになったので注意して聞いていると、どうやらサウスポー対策としての「いきなりの右」に代わる言葉として「ノーモーションの右」と言い始めたのだと気付きました。

「やられた」と思いました。こちらのほうが確かに語呂が良い。スマート。ただ、正確に言えばサウスポー対策としての「いきなりの右」はノーモーションではありません。むしろフェイント的に予備動作をしてからのほうが、相手がディフェンス予測をするので、そこからジャブの左を挟まずにいきなり右を出す事が「いきなりの右」がサウスポー対策の肝になる部分なのです。

一般にサウスポーが苦手だった細川バレンタインのようなオーソのプロ上がりは「左をもっと使え」と言っています。基本はそうなのですが実際にはそれをやってもオーソの選手はサウスポーを苦手としています。最近ではそれをポジショニングで説明しようとする人もいますが、実際に選手時代にはそれができなかった人が言っています。確かに足の位置、ポジショニングも大事でしょう。サウスポーが苦手だった選手はオーソの左ジャブのタイミングでサウスポーがいきなりの左ストレートを合わせている事に気付いていないのです。

オーソが習慣のように打つ左ジャブからのワンツー。ジャブを交わしながら同時にサウスポーが強いいきなりの左をカウンターでヒットさせる場面は格闘技ファンなら頻繁に目撃しているはずです。ジャブは確かに世界を制するほど重要なものであるのは間違いではありませんが、オーソ対サウスポーの場合は事情が異なってくる事に気付く人は案外少ないのです。ですから武尊のようにオーソ同士なら見事な試合をしても、相手がサウスポーになると苦戦ばかりするのです。間合いが異なれば攻撃順も変化する事を考慮して工夫しなければなりません。

攻撃を当てる為にはタイミングが重要です。どんな攻撃もただ速いだけでは相手に読まれてしまうものです。野球でも速球だけでは打ち易く、かえってホームランされてしまうものです。変化球を混ぜたり、コースを突く事で速球が活きてくるのです。

ボクシングやキックボクシングも様々なフェイントを上手く使いこなす選手は頭が良いから上に行く。これが格闘技の格闘技たる所以で、ただのゴリラではトップにはなれません。

実況アナもサウスポー対策としての「ノーモーションの右」はやめたほうがいいと思います。


僕も引き続き「いきなりの右」よりかっこいい語を探します。


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