所見の生産性を上げる
図解全バカ連動note第二弾です。
今回は教員にとって最もヘビーな仕事の一つである所見についてです。
所見と言えば、学期末にヒィーヒィー言いながら書くものだと僕はずっと思い込んでいました。
でも、ある時気付きました。
「後でまとめてやるから大変なんじゃね?」
ということで、学期中にコツコツと書き溜める仕組みに変えたところ、圧倒的に楽になりました。
そう、学期末ではなく、早い時期から所見を書く自分のことを「アーリーショケナー」と呼び出したのはこの頃からだったのです。その後、全国各地でアーリーショケナーが続々と生まれました。
では、具体的なことについて確認していきましょう。
さあ、これで君もアーリーショケナーの仲間入りだ!
①所見ヤッホイ指数を実装せよ
所見は、その日に子どもが活躍したことをその日のうちに書き留めることが大事です。そのためにはすぐに記録できる仕組み作りが大切です。
そこで、考えたのが所見ヤッホイ指数実装型記録表です。
↓ここからExcelファイルをダウンロードできます。
所見ヤッホイ指数とは、読んでその字のごとく、所見を打ち込む度に、所見ヤッホイ指数が上昇していき、達成度が可視化されるというものです。
詳しくは自著である全バカの下のページをご覧ください。
②所見フレームワーク
所見を書く際、毎回ゼロベースで考えるとかなりの労力を要すことになります。そこで、自分の中にフレームを持つことで、子どもの姿を見ただけで、文章化していくということが可能になります。
基本は以下の5文で所見を作ります。
①学習面での具体的な姿→②抽象化して表現
③生活面での具体的な姿→④抽象化して表現
⑤Iメッセージとして、これからの期待や励ましを添える。
これだけです。
でも、子どもの頑張る姿を見とっても、それを言語化することに悩むこともあるかもしれません。そんな時の方法について次で説明します。
③所見ワード検索
学習指導要領(解説)や指導書を参考にすると便利です。
紙ベースではなく、PDFデータであればワード検索を使えます。そうすることで、欲しい文言にすぐにアクセスすることができます。指導が得意な教科ならいざ知らず、そうでない場合はどんな言葉を使ったら良いのか悩みがちですが、指導要領なら必ず適切な言葉に辿り着けます。
目的意識
そもそも通知表って、公簿ではないため、本来は必ずしも作らなければならないものではないのです。
ただ、個人的にはこの仕事は無くなればいいとか思っていなくて、どちらかと言えば子どもの頑張りを認め、それを読んだ子どもへの勇気づけになるなら価値ある仕事だと感じでいます。
逆に、形だけ書いてポーンと渡すのであれば価値はないのではないでしょうか。生産性という観点で考えると、いくら早くできても価値を生んでいないのだあればそれは無駄な仕事にしかなりません。
子どもがもらった時、「あぁ、先生は僕のここを認めてくれてるんやなあ」と感じることのできるメッセージを、より効率的に紡ぎ出せるといいですよね
そういった目的意識ありきで、生産性を追い求めることは大切だと感じます。