9/7自由連句「白露かな」の巻

寒くなって、と書くほど本気の寒さではないが、涼しい、というのでもない。さずしい。あるいは、すむい。(混ぜればいいってもんでもない)

  「白露かな」の巻
1 崩壊へ いや構築へ白露かな  てるや
2 股のぞきするタージ・マハール  てるや
3 ひとしずくトリコロールのルに跳ねて  朱夏
4 薔薇は無くともベルサイユ行き  よう
5 あくびしてアルベロベッロのトラ猫は  たみか
月 あの有明の月を食べたい  朱夏

7 狼にならないならば我がなる  よう
8 今は禁止の吉野屋ビール  てるや
9 ユーミンを歌えばいつも外す音  朱夏
恋 浜省が沁みたらもう恋でした  てるや
花 百日紅の咲いているあいだの呼び名  てるや
12 三度目はもう振り向かずゆく  たみか

今回は前半は世界各地へ、後半は日本の歌謡曲のような趣でした。
海月漂さんの「狼にならないならば我がなる」は恋の誘い水だったのに、変な方に行ってしまって申し訳ない(笑)。
あと、ベルばらの時代はまだ薔薇が名物ではなかったんよね〜、という話もしたくなる「薔薇は無くともベルサイユ行き」の句。
袴田朱夏さんの「ユーミンを歌えばいつも外す音」中島みゆきとユーミンのオールナイトニッポンの悪口合戦を思わせる展開に笑ってしまいました。
寿々多実果さんの挙げ句「三度目はもう振り向かずゆく」さるすべりの咲く3ヶ月と対応しているようでもあり、いいフレーズと思いました。
テルヤの恋句、「もう」が字余りしてもうたなあ。ちぇっ。

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