9/17自由連句(ふらくた連句)「灯火親し」の巻

世間は連休になるのか。おれはならない。「覚悟? 覚悟ならないこともない」(なんで『こころ』のKのセリフやねん)

  「灯火親し」の巻
1 灯火親し 焚書少なき世のうちに  てるや
2 電子書籍を持ち歩きつつ  ほのか
月 月光で宝の地図が浮かび来る  よう
4 タイムカプセルいっぱいのどんぐり  たみか
5 海沿いにスフォルツァンドで吹く風の  朱夏
6 残酷だなあ等距離のきみ  てるや

7 湖面には波紋が生まれては消えて  よう
8 サップボードで英雄のポーズ  たみか
9 海を見ることのなかったベートーヴェン  ほのか
10 最後に聴いた音はなにいろ  朱夏
|11 連弾でオダギリジョーとキダタロー  たみか
|12 エンドロールはふたりで決める  よう

花 花という花の名無くて花である  よう
12 呼び捨てでいい私をよんで  たみか

今回はてるやがほとんど付句をすることのない連句でした。すごい。
小澤ほのかさんの9句、そう言われてみれば海を思わせる曲、ないねぇ。テンペストは捏造の噂もあるし。
袴田朱夏さんの句は、今回は音を別の感覚に変換する句で流れを変えていただきました。
寿々多実果さんの8句、ヨガのポーズもボードの上でやると、なんか英雄っぽくなくてユーモラスだ。
そして海月漂さんが挙げ句したように、たみかさんとふらくた連句をふたりでキメてしまわれました。お見事でした!

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