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けさのまにえふしふ

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けさのまにえふしふは、テルヤが朝に読んだ万葉集の歌について、ひとり読書会よろしく、あれやこれや呟いたものである。
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けさのまにえふしふ81

面(おも)忘れだにもえ為(す)やと手(た)握りて打てども懲(こ)りず恋ふといふ奴(やっこ)(11-2574)  面忘 太尓毛得為也登 手握而 雖打不寒 戀云奴 けさのまにえふ。「せめて顔だけでも忘れられるかと、こぶしを固めて打ってみるのだけれど、なお懲りもしない。恋という奴は」 正述心緖。なんか笑っちゃうよね。中学生かっていう。奴(やっこ)とか卑下したりして、戯れ歌っぽいので、男らのあるあるの歌だろうね。 上の句がすごくごつごつしてて、散文っぽいのは、たぶん実際に散