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けさのまにえふしふ

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けさのまにえふしふは、テルヤが朝に読んだ万葉集の歌について、ひとり読書会よろしく、あれやこれや呟いたものである。
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#真澄鏡

けさのまにえふしふ79

里遠み恋ひうらぶれぬ真澄鏡(まそかがみ)床(とこ)の辺(へ)去らず夢(いめ)に見えこそ(11-2501)  里遠 眷浦經 真鏡 床重不去 夢所見与 けさのまにえふ。「あなたの里が遠いので恋に心がしなえてしまった。真澄鏡のように、いつも床のべの夢に見えてほしい」 寄物陳思。なんか素直でいい歌よね。遠距離恋愛ちょっとつかれるわっていう。ふつう恋の歌っていうのは、逆じゃん? 距離なんておれの思いに比べたら(大したことない)、という。 下の句はちょっと訳にブレがあって「真澄鏡