見出し画像

鳴子温泉 ゆさや旅館

昨年秋に宿泊した、宮城県の鳴子温泉にある”ゆさや旅館”のお話。
Gotoトラベルを活用して、祖父母とともに
東北の秋は、東京の2月とも負けない肌寒さ。
よって温かい湯が至高のひとときとなる。

ゆさや旅館

到着した時、建物が歴史を感じる佇まい。

画像1


穏やかな笑顔が素敵な男性のお出迎え。(実は社長自らのお出迎えであったことを後ほど知ることになる。)

中に入ると、
レコードから流れていくるモダンなメロディー
タンスの香りが、古いおばあちゃんの家を思い出す。
そこはタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。

画像2



創業400年という伝統が1分1秒、呼吸をするたびにヒシヒシと伝わる。
(木造2階建て純日本建築は国の「登録有形文化財」となっている)


名湯温泉

名湯とも呼ばれる『うなぎの湯』
地下65メートルから99.5度で湧出する芒硝泉でアルカリ泉とも呼ばれます。
湯に浸かった瞬間、温度の高さにびっくりするも、時間が経つと不思議と馴染んでいく肌触り。
トロトロとしたお湯が、肌に密着し吸い付く感覚を覚えました。まさに、うなぎ。

画像5

入浴後は体の力が全て抜け切ってしまったかのようにほっこりして温まります。

他にもさっぱりした硫黄泉の共同浴場「滝の湯」

画像6


離れの自然に囲まれた貸切露天風呂「茜の湯」

スクリーンショット 2021-01-28 15.57.16

スクリーンショット 2021-01-28 15.57.24



全部で3種類の温泉が堪能できる贅沢な旅館。

おもてなしを感じるひととき

お客が入浴を満喫している間は、番頭の方が玄関で『シャカ、シャカ』と靴磨きをしている。
すごく珍しい風景。
通路を通るたびに、社長もスタッフもお客一人一人に『どうでした?』と絶えず声をかけて会話をする。
時には、いい意見もあれば、耳が痛い意見もあるのだろうが、お客ファーストな姿勢が伝わっていくる。
『あぁ、こうやって歴史を築けてきているんだな。』


料理

入浴がひと段落して、次はお料理だ。

食前酒、八寸、焼き物、焚き物、お刺身など一つ一つが洗練された料理がズラッと並びます。
メインは季節によって4種類以上から選べるようになっている。
今回は黒毛和牛のステーキ、黒毛和牛のしゃぶしゃぶ、合鴨の山菜味噌焚き鍋をチョイス。
黒毛和牛はしつこくない旨さ。
合鴨が旅館の自慢とのことで、これも美味です。

まとめ

部屋の中も、歴史を感じる風景、匂い、音がたくさんある。
新品・リニューアル、そんな言葉は存在しない。むしろ必要ないんだ。

僕が言ったら、おかしいかもしれないが、これが伝統を継続させる力をフルで見せつけられたのかもしれない。
決して綺麗とは呼べないが、自然の神秘と歴史、ロマンを人間の5感を丸ごと刺激される旅館はそうそうない。

コロナでも負けず、伝統を続いて欲しいと切に願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?