今思えば

ネグレクトだったのだろうと一つ下の妹と話すことがある。住んでたアパートはゴミ屋敷のような状態で、ゴキブリを見かけるようなことはよくあった。当然そのような状態だから、身なりも不潔だったのだと思う。男の子たちからいじめられていたと記憶している。

子どもの頃の記憶だから忘れていることの方が多いと思うが、記憶にある限り小学校に入学したのもつかの間不登校気味で妹と家によくいた。学校にいかないことに対して親から何か言われた記憶はない。そもそもあまり両親とも家にいなかった。4つ年の離れた兄(母は再婚で父親が違う)が面倒を見てくれていた。

いつからかわからないが、時々何駅か離れたオートロックのマンションに母に連れられて行くようになった。その家はキレイで、そこに住んでいるおじさんも優しかった。

私と妹は同じ部屋で寝るのに、母がおじさんと一緒の寝室で寂しかった記憶はある。当時の私はおじさんと母の関係までは理解していなかった。

小学三年生の頃、両親の離婚が成立し父親に引き取られた。

父は、「おじいちゃん家に行くよ。」そんなようなことを言っていた。父方の祖父母宅はアパートから電車で一~二時間くらいの距離の所にあった。父と母どちらを選ぶとかではなく、ただそこから逃げたかったのだと思う。私と妹は父について行った。そして、そのまま、そこで暮らすことになった。

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