気温差理論による2023日本ダービー

◎5ソールオリエンス
✡1ベラジオオペラ
◯2スキルヴィング
▲14ファントムシーフ
☆12タスティエーラ
△+4トップナイフ
△10シャザーン

まず気温差理論の説明

この説は自分でも「なんたること、眉唾よの」と思いつつ記録を続けているものなのだが、

1.皐月賞とダービーの気温差が9度以上
2.ダービーの気温が24度以上
の両方をクリアしたとき、皐月賞1~3着馬は、最高でも1頭しかダービーで複勝圏に入ってこない。気温差が激しいと皐月賞上位馬が崩れやすい。別路線組も多く来やすい。

というものだ。物凄く簡単に言うと、『ダービーが暑いと皐月賞上位組が負ける』となる。

ここさえ勝てば全てが許される最高峰レースにおいては、気温差というコントール不可能な事象も運良く味方につけ、コンディションを保った馬が勝つ。不運にも保てなかった馬はあっさり崩れ、高配当を演出する。

気温差による皐月賞上位のコンディションを推察し、別路線組や巻き返しの可能性を読むために編み出した。とりあえずダービー気温差理論と呼んでいる。

ということは、逆に言うと、『皐月賞とダービーの気温差が近いとき、皐月賞上位はそのまま通用しやすい』ということでもある。今年の気温差はどうやら小さい。

表は自分だけが分かれば良いと作成したため死ぬほど見づらく恐縮だが、以下はまとめた表。2016年頃から、ChatGPTを使用し作成してきた。訳分からんと思うので、別に見る必要は無い。まとめて数字にするとこんな感じ。

2000年以降、“該当”年の、皐月賞複勝圏→ダービー複勝圏を達成した馬の数(気温差が激しいとき。荒れ狙い)

頭数/発生回数
0頭→5回
1頭→5回
2頭→3回
3頭→0回

2000年以降、”該当せず”年の、皐月賞複勝圏→ダービー複勝圏を達成した馬の数(気温差が小さいとき。順当狙い)

頭数/発生回数
0頭→1回
1頭→3回
2頭→5回
3頭→1回

一目瞭然である。気温差が激しい年は、皐月賞複勝圏組が5回も全滅しているのに対し、気温差が小さい年のそれは、たった1回。

その1回も、ロジユニヴァースが勝利した、タイム2:33.7、上がり39.2というとんでもない不良の2009年となる。これは例外として良いだろう。

なお、皐月賞組決着は5回発生しているが、うち4回は気温差が小さい年である。皐月賞複勝圏による決着は1回のみ。

そして肝心の、今年の気温差だが、非常に小さい。「該当せず」となる。

2023年4月16日15時の船橋市気温は、23.1度。ダービーデーの府中市の気温予想は25度。わずか2度差だ。

これを踏まえ、気温差が小さい年(=皐月賞上位が来やすい)を抽出したものが以下となる。

データ提供はハンター協会

該当せずの年の結果をシンプルにすると、こうなる

・皐月賞上位が来やすい
・皐月賞上がり上位も来やすい
・皐月賞全滅は不良時のみ(今年は良濃厚)
・皐月賞上位組は来やすいが、着順はごく普通に入れ替わる
・皐月賞上位組は来やすいが、複勝圏3頭がそのままダービー複勝圏独占は1回のみ
・別路線組が2頭来たのは1回のみ。それも2002年の皐月賞15番人気ノーリーズン勝利→ダービー撃沈という大荒れの年
・別路線組は来て1頭。1頭は結構来ると思ったほうがいい。しかし来ないのも珍しくない。どちらかに決め打ちするよりは、両パターンを拾える馬券を組んだほうがいい。
・皐月賞2着馬は(1.2.1.6)といまいちかも
・皐月賞3着馬は(3.1.1.4)と巻き返し気配有り

これを基礎とし、2023ダービーを予想する。

今年の勝ち馬は父サンデー系で

過去20年で父サンデー系が14勝

非サンデーの6勝は、
・G2以上を上がり最速勝利
・皐月賞3着内かつ上がり3位内
のどちらかをクリアした馬。

非サンデー系が勝利するには、非常に高いハードル突破が必要。

今年の非サンデー系は11頭と、半数以上を占める。これを、

「11頭も削れるチャンス」と見るか、「サンデー系の牙城が崩れる好機」と判断するか。

上記の非サンデー系勝利条件を突破した馬は、

①ベラジオオペラ
⑫タスティエーラ
⑭ファントムシーフ

の3頭。この3頭は無理に切る必要は感じない。

シャザーンは、皐月賞の上がり2位と、すみれSの上がり最速勝利をどう見るか。

前走レベル別で消す馬

前走G3以下

(2.0.4.48)で、さすがに無理がある。勝利は、レコード勝利の毎日杯シャフリヤールと、G3だったときの京都新聞杯。

今年の毎日杯のレベルが高いとは全く思えず、2頭とも外枠。

消し
⑬シーズンリッチ(毎日杯1着/乗り替わり)
⑮ノッキングポイント(毎日杯2着/乗り替わり)
⑯パクスオトマニカ(プリンシバルS1着)

前走G2

3着以下は(0.0.1.31)で無視してよい(今年はいないが)。

2着も(1.0.2.63)で無視していいだろう。前走2着からの複勝圏2頭は内枠インベタ先行馬。今年のG2の2着馬2頭は、いずれも二桁馬番。

青葉賞2着の二桁馬番は(0.0.0.13)で全滅。

消し
⑪ハーツコンチェルト(青葉賞2着/二桁馬番)
⑰ドゥラエレーデ(UAEダービー2着/切っていいよね?ねえ、切っていいよね?)

1着でも(1.8.3.31)と勝利までは非常に厳しい。勝った唯一の馬はキズナ。前走上がり最速勝利は大前提。その上で京都新聞杯組はダービーで内枠を引くのが条件か。

青葉賞組は上がり最速なら(0.3.2.5)と複勝率50%の特注馬になる。スキルヴィングは買い。だが、やはり頭はちょっとどうだろうね。

買い
②スキルヴィング

京都新聞杯組は、ダービー1~4枠(1.3.0.6)の複勝率40%。回収値も106円とかなり買える。

しかし、5~8枠は(0.0.1.9)と一気に悪化。10頭中9頭が京都新聞杯上がり3着内勝利の猛者なのだが、まるで通用しない。ダービーで速い上がりも全く使えておらず、絶望しかない。大外のサトノグランツは、いかに川田とはいえ無理か。

消し
⑱サトノグランツ(京都新聞杯1着/5~8枠)

まとめると、今年の別路線組で通用しそうなのは、スキルヴィングのみ。

気温差理論による「今年は皐月賞組の優勢傾向」とも幸運なことに合致した。これにより、今年は皐月賞組メインで行く。

皐月賞組の取捨

今年は前走G1組11頭全てが皐月賞なので、データもそのように扱う。

その上で、気温差理論により対象とする年を、2021/2020/2018/2016/2011/2010/2005/2002/2001の9年とした。2009も対象年なのだが、ド不良のロジユニヴァース年であり、何の参考にもならぬため排除する。

この9回中8回は、前走皐月賞組が2頭以上来ている。皐月賞組によるダービー複勝圏独占は、多いと見るか少ないと見るか難しいが、3回。2002年のみ前走皐月賞組が全滅しているが、勝利馬タニノギムレットは、皐月賞3着→NHKマイル3着→ダービー勝利という異常ローテ。皐月賞組ではある。また、前述のように、ノーリーズン年である。

この、『皐月賞とダービーの気温が近い』9年のうち、前走皐月賞からダービー複勝圏に入った19頭の条件を探っていく。

皐月賞組 買い条件

皐月賞複勝圏→ダービー複勝圏を達成した馬は、15頭。皐月賞掲示板内→ダービー複勝圏を達成した馬は、16頭。

掲示板以下から巻き返した馬は、3頭。3頭とも皐月賞4番人気内だった。

皐月賞掲示板内かつ上がり3位内の馬のダービー成績は、(6.4.4.0)と、なんとパーフェクト複勝圏。大変なデータを見つけてしまった。今年該当するのは、これもなんと、皐月賞上位3頭。

皐月賞3着内かつ上がり最速馬の成績は、(4.1.0.0)と、こちらもほぼ完璧なため、資金配分を徹底した上で、三連単ソールオリエンス1,2着付のタスティエーラ,ファントムシーフ流し、計4点でいいのかもしれない。

前日オッズではあるが、40,40,90,120倍と、充分な数字が出ている。

皐月賞組 消し条件

皐月賞6着以下かつ上がり4位以下
(1.0.2.25)

気温差理論により、皐月賞の結果がダービーに直結しやすいと仮定し進めている。つまり、良いとこ無しで皐月賞凡走した馬の巻き返しも、やはり厳しい。

皐月賞6着以下から巻き返した3頭は、いずれも皐月賞4番人気内。かつ皐月賞前哨戦G2を上がり3位内で2着内。世代上位の実績を既に出していた。ぽっと出はいない。

今年の、皐月賞6着以下かつ上がり4位以下に該当する消し馬

該当(条件クリアできず。消し)
③ホウオウビスケッツ
⑦フリームファクシ
⑨グリューネグリーン

該当せず(条件クリア。買う)
④トップナイフ
⑪シャザーン(上がり2位)

該当だが、巻き返し条件クリア
①ベラジオオペラ(スプリングS上がり最速勝利/皐月賞3番人気)

掲示板に入ったが上がりは遅く微妙な成績の馬
⑥ショウナンバシット
⑧メタルスピード

この2頭が大変な悩みどころ。皐月賞人気薄4,5着で今回内枠だし、どうしたって穴人気する2頭。配当的にもそこまで美味しくない。巻き返し馬の大前提は、『速い上がりを使える』なので、この2頭はいまいち。

※と思っていたら、前日オッズで単勝80倍前後。これなら押さえたほうがいいだろうか。まるで分からねぇ。

また、皐月賞4,5着から巻き返したのは2010のローズキングダムのみ(皐月4着→ダービー2着)。ローズキングダムは朝日杯を上がり2位で勝利し、スプリングSも3着に敗れはするも上がりは最速。皐月賞2番人気の実績最上位馬だった。皐月賞の上がりも4位。こういう強さを既に発揮している馬しか来られないはずではある。

ショウナンバシットは、とんでもないスローの若葉Sを先行押し切り。8頭中6頭が、上がり1~3位内(34.0~34.3)にひしめくという団子レース。評価しにくい。

メタルスピードは、スプリングS上がり2位の2着。どちらも、まぁ通用するかもしれないけど、微妙~という感じ。父サンデー系という買い条件も混乱に拍車をかける。わかんねえ。

ここで、買いと消しと分からんを区別してみよう

買い


①ベラジオオペラ
②スキルヴィング
④トップナイフ
⑤ソールオリエンス
⑩シャザーン
⑫タスティエーラ
⑭ファントムシーフ

消し

③ホウオウビスケッツ
⑨グリューネグリーン
⑪ハーツコンチェルト
⑬シーズンリッチ
⑮ノッキングポイント
⑯パクスオトマニカ
⑰ドゥラエレーデ
⑱サトノグランツ

分からん

⑥ショウナンバシット
⑧メタルスピード

判断材料見つからず

⑦フリームファクシのみ判断材料を見つけられず分からん。どうしよ。皐月賞4番人気と評価はされているが、それもレーン込みという感じは強い。

以上を踏まえた上で───

本命 5ソールオリエンス

上がり3位以下で皐月賞を勝利した馬のダービー成績
(1.1.1.6)

上がり2位内で皐月賞を勝利した馬のダービー成績
(5.3.1.5)

上がり1位で皐月賞を勝利した馬のダービー成績
(5.1.0.2)

皐月賞を上がり1位かつ勝利し、上がり2位に0.5以上の差をつけた馬のダービー成績
(2.0.0.0)
コントレイル0.5差
ドゥラメンテ0.6差

ソールオリエンスは0.9差

こんなん負ける訳がないんよ。おめでとうたけし。兄弟で相席食堂に出演し、放送事故を起こしてくれ。

対抗 2スキルヴィング

青葉賞上がり最速勝利馬は、ダービー複勝率50%(0.3.2.5)。

過去5年ルメールが新馬・未勝利を除く府中芝2400m良馬場に騎乗したとき、複勝率は脅威の73%。上がり3位内を出せた場合は複勝率89%と意味不明な数字になる。ここまで細かく抽出する必要性はさておき、かつ3番人気内一桁馬番の際は、複勝率92%。4着内率100%

また、父サンデー系はやはり強い。1,2着にサンデー系が綺麗に並んでこそダービー。

5→2→印
5→印→2

の2パターンは絶対に買う。この2頭軸が基本。

ただスキルヴィング頭でも配当はしょぼしょぼなので、2→5→印は、まぁ押さえくらいで。買わないかも。

✡ 1ベラジオオペラ

まだ前日だからか知らんけど、全く人気無くて驚いた。単勝50倍とは。

スプリングS上がり最速勝利なら、この大舞台に挑む資格は充分。皐月賞は分かりやすい先行壊滅。巻き返し期待。

4番手 14ファントムシーフ 5番手 12タスティエーラ 

オカルティック気温差理論によると、今年は皐月賞上位陣そのまま決着の可能性が高い。それにソールオリエンス1,2着付から、この2頭流しは思ったよりつく印象。

特にファントムシーフは、ダービーで明らかにパフォーマンスを上げてきそうな皐月賞の負け方。それに、ダービー6勝という誰も見たことの無い景色を眼下に納めている人を相手に、「乗り替わりで勝利した騎手は~」と得意げな顔で宣うのは、オレはバカだと宣伝してまわるのと一緒だ、とアカギさんも仰っている。

しかしそれでもやはり気になるのは、双方、父サンデー系でもミスプロ系では無いという点。

父サンデー系と父ミスプロ系(キンカメ系)の産駒は、この舞台で最高のスピードを出すために、想像もつかない大金と時間と労力を惜しみなく投入されている。果たして父サトノクラウンと父ハービンジャーが、日本で長きに渡って頂上決戦を繰り広げ続ける2大血統の間に食い込めるのだろうか。

武さんが何をやってもハービンジャーでは、サンデーとキンカメのトップランクが繰り出す上がり3ハロンには物理的に届かない気がする。頭は難しいか。

△+4トップナイフ △10シャザーン

1位とは大きく離されたとはいえ、皐月賞上がり2位勢を舐めてはいけない。

ただ岩田望は、去年のダービーで1枠1番を引いたのに、なぜかインベタしないという2点の騎乗をしたのが気がかり。頭真っ白になってたんだろうな。1年で成長はしただろうが、果たして。

トップナイフは、やはり鞍上が怖い。かつて、ワンアンドオンリーの皐月賞を練習に使い、使える脚を見極め、ダービー勝利に導いた男。皐月賞4番人気4着上がり最速で、にやにやしながら帰ってきたのは衝撃的だった。クラシックを勝つどころか掲示板にも載れない騎手がいくらでもいる中で、皐月賞を、ダービーのためだけに使い切る胆力と技術。負けても降ろされない立場。こんなものを持っている人間は何人もいない。

皐月賞は出遅れ終戦だったが、代わりに、上位陣との脚の差は充分に測ったはず。それを踏まえ、どの位置からどの脚を使えばいいか、ノリはかなり正確かつ具体的に把握しているだろう。

⑥ショウナンバシット
⑦フリームファクシ
⑧メタルスピード

は分かりません!

買い目

三連単(この通りに買うかどうかは不明)

オッズは前日21時頃のもの。

広め

5→
1,2,12,14→
1,2,4,10,12,14(20点)

2,14→
5→
1,2,4,10,12,14(10点)

武史頭のルメ2,3着付(本線)

5→2→1(90倍)
5→2→4(120倍)
5→2→12(25倍)
5→2→14(23倍)

5→1→2(210倍)
5→4→2(290倍)
5→12→2(35倍)
5→14→2(31倍)

皐月賞組決着

5→1→4(650倍)
5→1→12(410倍)
5→1→14(350倍)

5→4→1(680倍)
5→4→12(500倍)
5→4→14(440倍)

5→12→1(190倍)
5→12→4(240倍)
5→12→14(40倍)

5→14→1(170倍)
5→14→4(200倍)
5→14→12(40倍)

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