世界4大スパイスの豆知識「クローブ編」

皆さん、こんにちは!
SARAスクール「食の資格」担当スタッフです。

前回のナツメグに引き続き、今回は4大スパイスの1つ、
「クローブ」についてご紹介します。

そもそもクローブは家庭料理に使われるケースが限定ですので、
その名を聞いたことがないという方は多いかもしれませんね。

クローブというのは、フトモモ科のチョウジノキという植物の
花蕾(からい)というつぼみを乾燥させて作られるスパイスです。

クローブは強く甘い香りが特徴で、
その香りにはオイゲノールという成分が含まれ、
料理だけでなく、古くは害虫対策としても使われていました。

また、クローブの原産地はインドネシアのモルッカ諸島ですが、
インドネシアでは今もタバコの原料の1つとしても用いられています。

そんなクローブの歴史は古く、
紀元前から世界各地で利用されていたようで、
インドの古代医術であるアーユルヴェーダでも
肺や消化器などの治療として用いられていたそうです。

日本でも胃腸薬として用いられてきた歴史もあるのです。

その強く甘い香りから、絶世の美女といわれている、
かのクレオパトラも自身の存在をアピールするために
クローブのオイルを塗っていたのだとか。

このように料理以外にもさまざまな用途で用いられてきたクローブですが、
もちろん料理のスパイスとしても古くから利用されています。

日本においては残存する文献に、
魚のから揚げと思わしき料理に使用したとする記述がありますし、
インドではカレーの風味付けとしてや、チャイなどにも使われています。
メキシコやペルーなどの中南米の国々でも広く利用されています。

ただ、スパイスの中でも香りが独特であることから、
合う料理というのはそう多くはありません。

とはいえ、クローブには肉の臭みを消してくれる作用がありますので、
ポトフやビーフシチュー、豚の角煮などの肉料理に重宝します。

また、カレーの主要なスパイスの1つで、
風味をより一層際立たせてくれます。

クローブはスーパーなどで気軽に手に入るスパイスですので、
肉料理をよく作る方、一からカレーを作ろうと考えている方は、
家に1つ置いておくとよいかと思います。

ちなみにクローブはつぼみの状態で売られていますが、
食べると強烈な味、香りが口の中に広がるので、
間違っても食べないようにしてくださいね(笑)

次回は世界4大スパイスの4つ目、シナモンについてご紹介します。


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