世界4大スパイスの豆知識「コショウ編」

皆さん、こんにちは!
SARAスクール「食の資格」担当スタッフです。

本日は料理の味方、スパイスについて紹介していきます。

といっても、スパイスは世界に数百種類あると言われていますので、
まずは基本的なスパイスの紹介から始めたいと思います。

ここで質問ですが、
皆さんは「世界4大スパイス」というものが何だかご存知ですか?

この4大スパイスは、
発見とともに世界に変えたと言われているほど料理に大活躍の香辛料です。

初回は、世界で最も使用されているコショウについてです。

コショウは、インド原産のツル性の植物で、
その果物にあたる部分がスパイスとして使われます。

コショウには、製法や収穫時期によって黒コショウ、白コショウ、
青コショウ・赤コショウの4種類に分けられます。

日本で一般的に使われている「コショー」とは、
黒コショウと白コショウを混合したものです。

今では当たり前のようにどの家庭にもあるコショウですが、
中世のヨーロッパでは家畜一頭の価格に値するほどの
かなりの高級品だったそうです。

スパイスは高温多湿の環境を好む植物で、南アジアを生産地としています。

そのためまだ運搬手段が未発達だった時代に、
はるか遠いヨーロッパの地までにスパイスが届けられる頃には、
価格が高騰してしまっていたのです。

更にコショウが重宝された理由として、
食料保存効果が高いという特徴があります。

これにはコショウに含まれる「ピペリン」という成分が関係していて、
この成分によって抗菌や防虫の作用が得られるということが
古くから知られていました。

当時のヨーロッパでは冷蔵庫などの保存技術が未発達だったことに加え、
大航海時代には長期間船上で食料を保存する必要があったことから、
食料保存効果のあるコショウは非常に重宝されていました。

ちなみに日本とコショウの歴史は1300前の奈良時代に始まりました。
当時の中国(唐)との交易で入手されたそうで、
最初は薬用として使われていたそうです。

初めは和食には馴染みのない味として人気の落ち込む時期もありましたが、
西洋料理が浸透していくにつれて次第に数が増えていき、
今では定番調味料のひとつとなったのです。

コショウは最も身近な調味料の1つですが、
ルーツなどについて知らなかった、、という人は
意外に多かったのではないでしょうか?

次回は世界4大スパイスの2つ目、
ナツメグについてお話していきたいと思います。お楽しみに!


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