意外に知らない!体温が保たれる仕組み

皆さん、こんにちは!
SARAスクール「美容・健康・ボディケアの資格」担当スタッフです。

私たちの体であっても知らないことって結構多いですよね。
体温がどのように保たれているかについても、
その仕組みをご存じの方はあまり多くないのではないでしょうか。

こういった体の知識を持っておくと何かと役に立ちますので、
今回は「体温保持システム」についてご紹介したいと思います。

私たちの体は、
食事から摂取した栄養分(炭水化物、タンパク質、脂肪)や、
体の中に蓄積されている脂肪などを材料にして、
“熱エネルギー”を作り出しています。

熱エネルギーを作る場所というのは骨格筋(筋肉)と肝臓が中心で、
熱エネルギーの約6割が筋肉、約2割が肝臓で作られています。

ちなみに、寒さで体がガタガタ震えるのは、
筋肉を動かして熱を作り出そうとしているからです。

そして筋肉や肝臓などで作られた熱エネルギーは、
血液によって全身に運ばれます。

熱エネルギーによって温められた血液が体を巡ることで、
その部分が温められるというわけです。

また、血液は体温保持に関してもう1つ重要な役割を持っています。
それは栄養や酸素を運搬することです。
熱エネルギーは栄養分を材料にして作られますが、
その時に酸素の存在も欠かせないのです。

こうして体が温められているわけですが、
極寒の地にいても、うだるような暑さの中でも、
私たちの体は適切な体温をキープしていますよね。

このメカニズムを調整しているのが、「自律神経」なのです。

自律神経が休むことなく、体の臓器や器官を調整していて、
暑い時には体の表面にある血管を拡張させて
熱を放出する「汗をかく」という方法によって、
体温が上がりすぎないように調整しているのです。

反対に寒い時には、皮膚や手足などの血管を収縮させて血液の量を減らし、
熱が放出してしまうことを防ぎます。

血液量が減った部分は体温が低下しますが、
生命を維持するために内臓の温度を保つことが最優先となりますので、
多少冷えて命に別状がない“手足”が先に冷えるわけです。

そして、外気が暖かくなると、手足にも再びたくさんの血液が巡って、
本来の体温を取り戻します。

このようにして、私たちの体は体温を保持しています。
体温保持システムは皆が持っている仕組みですので、
豆知識としてぜひ覚えておいてくださいね。

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