人間とは違う!猫、犬の血液型の話


皆さん、こんばんは!
SARAスクール「ペット・トリマーの資格」担当スタッフです。

今回は、「猫と犬の血液型」についてお話しようと思います。

人間の血液型というと、A、B、O、ABの4つに分類されますよね。
実際には分類方法によって300種類以上もの血液型があるのですが、
大まかな分類としては上記の4つからなるABO式です。

そして、あらゆる動物にも人間と同じように血液型があります。
では猫や犬の血液型はどうなんでしょうか?

猫については、A型、B型、AB型の3種類があって、
人間にあるO型は猫にはありません。

内訳をみると、A型が全体の約95%を占め、
次いでB型、AB型となっています。

そして面白いことに、猫の品種の1つである
アメリカンショートヘアは100%A型だとされているんです。

また、B型はペルシャ、スコティッシュフォールド、
ヒマラヤン、スフィンクス、アビシニアンなどに多いのだとか。

犬については、人間のABO式とは違ってDEA式となります。
DEA1.1、DEA1.2、DEA3といった呼ばれ方をしていて、
日本では9種類、国際的には13種類に分類されています。

ちなみに、犬は1匹で複数のDEA型を持っています。
かなり意外ですよね!

実は犬の血液型はまだ全てが明らかになっていなくて、
Dal式という血液型も研究されているようです。

このように、人間と猫、犬とでは血液型が異なるわけですが、
飼っているネコちゃん、ワンちゃんの血液型を知らない、
という飼い主さんは意外にも結構多いものです。

ですが、血液型を知っておくことはとても大切です。

人間と同じように、猫も犬も事故や病気などで輸血を必要とする際、
事前に血液型を知っていれば安全な輸血ができます。

また、血液型を知っておくことで子犬の命の危険を回避できます。
父親がDEA1.1(+)で、母親がDEA1.1(-)の場合、
生まれてきた子犬が母親の初乳を飲むことによって、
溶血反応を起こして死んでしまうことがあるのです(新生児溶血)。

事前に血液型を知っておけば、危険な交配を避けることができ、
尊い命を失わせてしまった、、、なんてことにはなりません。

動物病院で血液型を調べることができますので、
可愛いネコちゃん、ワンちゃんのために、
できるだけ早いうちに血液型を調べてもらうことをおすすめします。

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