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「熱海五郎一座」でこぼこ覚え書き・その1

ゆずるさん🐣のブログで、「エニシング・ゴーズ」お稽古に向かうお写真がアップされた。女優さんとしての初主演作品となるミュージカル、ご本人の意気込みも決意も並々ならぬものであると感じさせる、きりりとした表情。「熱海五郎一座」の千秋楽から数日、まだまだタミの気持ちは余韻に浸っているけれど、ご本人はすでに新しい段階へとしっかりと歩み出しておられる。

今さらのような気もするし、タミの皆さんのブログやツイートはどれも秀逸で、本当に公演の様子や感想については、もう改めて書く必要はないくらいだけれど……。やはり、ちょっと書き残しておきたい気持ちがあって、野暮は承知で書いてみることにした。

2021年6月24日。紅ゆずるさんが退団公演で宝塚大劇場に立っておられたのを観た、最初で最後の日からちょうど700日目。退団後初のコンサートを、梅田芸術劇場の天井桟敷から観た日から502日目。コロナ禍で、最後の最後まで迷いながら、やっぱりこの目で観たくて、新橋演舞場へやって来た。

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背が低いので、前の人の頭で視界が遮られるのだけは避けたい。いろいろ調べて、桟敷席を取ることにした。ゆずるさんのせり上がりの登場、出番が多い花道側は売り切れてしまっていて、何とか右側(上手側)の桟敷席を確保できた。(コロナ禍でなければ、お弁当もここでゆっくり楽しめたのだが……。)

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視界は全く遮られることなく、舞台はクリアに見える。舞台の近さ、緞帳が間近に見えることに改めて驚き、朝4時起きで出発した寝不足のアタマもあってか、「……本当だろうか、夢じゃないだろうか……」と、貧乏性な思考が頭をもたげる。行くか、やめるか、一カ月近く悶々としてきた反動もあった。 しかも、自宅リビングでテレビを見る角度とほぼ同じだったので、「……本当に演舞場に来てるんだろうか。家にいて幻を観てるんじゃないか」とまで思う始末(笑)

お芝居が始まった。タミの皆さんの臨場感あふれる感想ツイートを毎日拝見し、楽しみにしていた舞台。さすがは三宅さんの脚本と「熱海五郎一座」のお歴々の演技、ナマの迫力に圧されっぱなし。

そして、待ちに待ったゆずるさんの登場シーンがやってきた。YouTubeのゲネプロ映像で何度も何度も観ていたシーンが、目の前で展開されている。「……おお、これがあの登場シーンなのか…… (๑°ㅁ°๑)!!」と……。花道からの登場シーンはオペラグラスで拝見するしかない距離だったが、松笠元帥に「さあ、どうぞ!」とポーズをとるシーンは上手側だったので、オペラなしでお顔がはっきり見えた。

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劇場に行く前は、「ゆずるさんの姿を見たら、泣いてしまうのではないか」と思っていたが、これまた信じられないような感覚にとらわれ、「……ゆずるさんだよね……歩いてる……演技してる……そこに居られるんだよね、間違いないよね……」と、ひたすら目で追い続けていた。

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群舞のセンターで踊る凛々しさ、「おい、貴様ァ!!」という迫力のある声は宝塚の男役時代を彷彿させながらも、茶目っ気のある女性の横顔も感じさせる。Aラインの白い軍服なんて、現実にはちょっとあり得ない意匠なんだけど、綺麗さとカッコよさのバランスが絶妙。松笠元帥を演じる渡辺リーダーさんも上背があって体格がよく、軍服姿も貫禄がおありになる。お二人のシーンは、なかなかお似合いだなあと思ってみていたのだが……。元星久美さんが初めて女の子っぽく「きゃ~ん💕」みたいに言ってみせるところ、とても楽しみにしていたゆずるさんの姿は、私の位置からは、渡辺リーダーさんにすっぽり隠れてしまい、軍服の端っこと髪の毛がちょこっと見えるだけだった……。無念……! 済みません、渡辺さん、あの瞬間だけはお恨み申しました……。

1500文字も費やして、まだ観劇し始めのところまでしか書けていない……💦 いったん、ここで「その1」として区切ることにします💻

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