はんだごて

はんだごては何が使いやすいのか、自分が何を使っているか書いていきます。

結論として、もしおすすめを聞かれたら

こてはなんでも良いが、
こて先はBC/C型(円錐を斜めにカットされたシェイプで、全面がはんだメッキされたもの)を使いましょう。

としています。
正直これだけで言いたい事は終わりなのですが、
私が使っている物も含め、少し詳しく書いていきます。

はんだごて

なんだかんだ7-8年?は使っています。

goot RX-802ASを使用しています。

基本的にステーション型のものを使っています。
近い物でいうとHAKKO FX-951も良いのですが、
前者の方が電源投入から設定温度まで上がる速度が速いので助かっています。
ステーション型としても安価なラインだと思います。

なぜステーション型を使うのか。
一番の要素は持ち手とこて先先端までの距離になります。
一体型はこて先、持ち手の間にヒーターがあり長いのが扱いづらく感じてしまい、恐らく一体型はもう使えない(使いたくない)です。
他にも任意の温度設定ができる(現在温度の可視化)、こて先交換が容易等もありますが、
私の環境、用途での作業性を優先した形になります。

もちろん一体型にも可搬性、サイズ、価格などのメリットもありますので、
予算、用途に応じて選んで頂くべきかと思います。


こて先

3BC型 の物でほぼすべて作業しています。(3は太さです。)

チップ部品に対しても同様で、
部品密集度に応じて少しサイズダウンしたBC型、ナイフエッジ型も使うかもといった形に落ち着いています。

好みもあるので一概には言えませんが、
一般的に標準で付いている、B型(円錐)の物は避けてもらった方が良いかもしれません。
B型の用途、使いやすさを私は感じることができなかったので、
基本的にはこて先を変えてみる事を勧めています。

B型がなぜ使いづらいと感じるのか。
BC型は先細りがほとんどなく、斜めにカットされた形状に対して、
B型は円錐状で細くなっていきます。
先細りですと熱が伝わりづらい、はんだ溶融時にこて先温度が下がりやすいといった事があります。
これがBC型であれば起こりにくい事から、作業性が良いと言えるのではないでしょうか。
また、好みではありますが、
母材へのこて先の当てやすさも、BC型の方が作業性はよいと感じています。

上記の理由を考えると、決してBC型でないといけない訳ではなく、
D型などでも上記のような作業性の問題はないと言えます。
このあたりの形状の差異は好みで選んでいただければと思います。
(D型が好みという方もいらっしゃいました)

ちなみに、BC型にもBCF型というものがあり、
こちらもBC型の方が汎用性が高く、私は好みです。
(BCF型はカットされた面のみはんだメッキされている)

詳細の形状について省略してしまって申し訳ありませんが、
こて先形状の種類についてはHAKKOのHPにて詳しく解説されているので、こちらをご覧になるのがよいかと思います。


番外編

ハンダはほぼアルミット KR-19 RMAを使用しています。
好きな物を使っていただければ良いかなと思うのですが、
濡れ性などの作業性、仕上がりの綺麗さ(不良の発見のしやすさ)などといった点から使用しています。
あとは鉛フリーよりは有鉛ハンダの方が作業性は良いと言えます。

また、ハンダの太さも太めのものの方が私は好みです。(0.8mm、1mmのもの使用)
太い方がフラックスの量が違うのか(?)、作業性が良いのと、
細いとはんだ充填量に対して長さが必要なので、太い方が短く済む分作業速度は上がります。
量の調整は少しシビアになりますが、慣れれば気にならないかなと思います。
もし細いハンダしかない場合、インパクトドライバや電ドラを使って2-3重に撚ってもらえば一応代替する事も可能です。

念の為、いないとは思うのですが、
有鉛ハンダを使用したこて先掃除用のスポンジを洗面所などで洗うなどないようにしていただけたらと思います。(鉛を下水に流すことになります。)


といった感じになります。
私も含め、
はんだ付けを始めた頃に購入時のままB型(円錐)のこて先を使用していて、
そもそもこて先を変える発想がなかったりなどで作業性を欠いている印象があります。
そういったこと事から作業性について考えるきっかけ、扱いづらさの軽減の一助になれればと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

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