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【MTG】始めて1年弱の初心者がPTQで優勝した話

この記事をご覧いただき誠にありがとうございます。saramiと申します。

MTGを始めて1年弱ではありますが、12月15日に開催されたPTQを無敗で優勝することができたのでnoteを書いてみたいと思いました。

この記事のテーマは、プレイングが弱く知識も少ない初心者であった私が、競技マジックで勝つために用いた方法論です。基本的に自分語りなので嫌いな方はすみません。

稚拙な文章ではありますが、少しでも私と同じように競技マジックに取り組む初心者の方のお役に立てれば幸いです。

目次
1.自己紹介
2.概論
3.本論
4.まとめ
5.最後に

1.自己紹介
基本情報:sarami(26歳・男性)
職業:会社員(院卒新社会人)
地元:横浜
趣味:釣り、自転車、キャンプ
特技:MTG辞める辞める詐欺
生活:平日は7時出22時頃帰宅
         基本的に土日に練習
TCG経歴:小学生の時にやったデュエマが最後
                シャドバは少しやって飽きた

それまで、仲の良い友人がマジックを長年やっていることは知っていました。しかし、お金のかかるイメージからいまいちやる気にはなれないでいました。

そんな心境の2019年1月、友人がデッキパーツのほとんどを無料で譲ってくれたため、青単を握ってマジックの世界に踏み込みました。(友人は神)

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(金欠に喘ぐ私にデッキを差し出す友人)


2.概論
上記のような初心者である私が競技マジックで勝つために考えた方法論が、このnoteのテーマです。簡潔述べると、以下の通りです。

「自身の持つリソース(資源)を理解し、それらを集中的につぎ込むこと」

これについて次章以降で述べます。


3.本論
プレイヤーには、様々な面でリソースの差があります。
ここで言うリソースとは、マジックで成果を挙げるために使用できる資源を指します。
具体例を挙げると、プレイの技術やカードに対する知識などは当然リソースに当たります。それ以外にも、時間、資金、練習環境、人柄など様々な要素をリソースとして捉える事ができます。
私はこのリソースの観点から自身の状況を把握し、それらを集中的につぎ込むことで、最大の成果を得られると考えました。

画像2(わずかなパンくずでも上手く使えば..)


具体的な話題に移すと、私がマジックを始めた頃(学生生活最後の3か月)は以下のような状況でした。

状況①
リソース項目:《五段階評価》
プレイ技術:E
カードの知識:E
時間:A
資金:D
練習環境:D


解説すると以下のような状況です。
技術:無いに等しい
知識:無いに等しい
資金:月5万円のバイト代から通学定期や携帯代、書籍費などを支出
練習環境:マジックプレイヤーの友人は一人、MOをやるために大枚(2万)をはたいて買ったPCはMOですら固まる
時間:修士論文提出以降は全て自由!神!!

こうした状況を客観的に捉えたとき、知識や技術で他のプレイヤーを上回ることは困難で、資金面で余裕は無く、練習環境も良いとはいえません。
そこで、私が選択した手法は、贅沢に時間を使って情報収集と練習を繰り返すことでした。(目標はGP京都2日目進出)

とにかく時間だけはあるので、一日10時間以上MOをプレイし続けた日もありますし、一週間連続で朝から夜まで晴れる屋TCで大会に参加し続けた時もありました。(参加費はもらったポイントで買ったカードをメルカリで売って維持していました。)
また、メタデッキのリストを、些細なバリエーションの変化も見逃さないように長い時間をかけて考察し、友人と二人で協力して詳細なサイドボードプランを練り上げました。
もちろんプロプレイヤーの発信する情報もひたすら漁り、参考となる部分を収集していきました。


こうした取り組みの結果、始めて3か月以内で以下のような成績を残すことができました。
信心亭ゲームデーtop4
GP京都ラストチャンストライアル4-0(2bye!!)
GP京都5-3(運命の8戦目敗退...)

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画像4(懐かしの陰湿デッキ)

この結果が良いか悪いかは個人の考えによると思いますが、自分としてはまずまずの成果を残すことが出来た、と感じました。
それと同時に私はこう想いました。

「マジックは長時間やりこめば勝てる!」

この思い込みが後の悲劇を招きました...


新社会人として就職し、私のマジックを取り巻く環境は一変しました。

状況②
リソース項目:《五段階評価》
プレイ技術:D
カードの知識:D
時間:D
資金:B
練習環境:D

就職して練習時間は大幅に減った反面、構築資金には余裕が出てきました。
憧れだった3色デッキも組むことができましたし、高額カードもジャンジャン投入しました。
一方、以前の教訓に縛られた私は、練習に充てる時間を何とか確保しようと、睡眠時間を削ってできる限り長い時間練習しようとしました。

しかし、結果は付いてこず...

ファイナルズ予選0-2
GP千葉(リミテッド)3-3
日本選手権構築3-2、ドラフト0-3
PTQ1-3
GP名古屋2-3(モリ◯ツデッキ)

こうした結果に対して、私は次のような感想を抱きました。

「デッキを組む金はあっても、マジックする時間がない...」
「練習する時間が無いからマジックで勝てない...」

努力しているのに結果は出ず、また、睡眠時間を削る生活で心身の限界も近く、仕事のパフォーマンスも落ちていました。
その時私は、練習する時間が取れず勝てないなら、このままマジックを辞めようと考えました。

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しかし、ここでリソースの観点が私に希望を与えました。

「デッキ以外でも資金をつぎ込んで、短時間でも高品質な練習をしよう!」

それまでマジックでお金を使うと言えばデッキばかりで、参加費や交通費に充てるという考えを持っていませんでした。
そこで、資金をつぎ込む方向を変えて、競技レベルの大会に多く参加し、短い時間でも質の高い経験を積むプランを練りました。
そして、大会参加のためならば遠征も繰り返し行いました。
また、情報収集のためには出費を惜しまず、有料noteも購入し続けました。

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(社会人なんだから金で解決だ!)


それら取り組みがいくつかの成果を結び、以下のような成績を得られました。
ファイナルズ予選トップ8(2回)
MO5-0達成
PTQ優勝(ゲームロスト無しの10-0!)

PTQについては参加者が少ない店舗を狙う巧みな(姑息な?)戦略もあり、ついに参加資格を得ることができました。

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(クソ陰キャ大勝利)


4.まとめ
以上をまとめると、自身が持つリソースを正確に把握して、優れた部分を集中的につぎ込むことで、マジックの成果を上げることができる、という方法論でした。


上記の取り組みと結果の因果関係は証明できないため、正確な理論であるとは言えません。
そうした考え方なので一概に他人にお薦めできるものでは無いですが、少しでも競技マジックに取り組む初心者の方の参考となりうる部分があれば嬉しいです。

5.最後に
初のプロレベルの大会となるプレイヤーズツアー名古屋は、これまで一切触れたことの無いフォーマットでの開催です。
イクサラン以前のカードの知識は0ですし、ドラフトの練習もほとんどしたことがありません。
そうした困難な状況ではありますが、二日目進出を目指して頑張っていきたいと思います。

もし一緒に練習してくださる方や、アドバイスを頂ける方がいらっしゃいましたら、Twitterなどでお声がけいただけると嬉しいです。応援、よろしくお願いいたします。

記事を最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!



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