マガジンのカバー画像

ゆきとシオン

61
私たちは再会を何度も繰り返す。 sarajyaの写真とシオンの言葉
運営しているクリエイター

#写真

べき・・は足元をふらつかせる。

君に知っててほしい。 今君の目の前に広がる世界が、世界なんだ。 君が感じるざらつきや君の鼻腔をつく空気の冷たさ、それが世界なんだ。 君の目に映る緑。 君の手に握る石の尖り。 君の頬に迫ってくる粉雪の舞い。 君の足の指先に残る砂のまとわり。 それが君の世界なんだ。 どうあるべきだとか、どれがフツーだとか、そんなことはすぐに、そして簡単に崩れる。 脆いものなんだよ。 君が君の世界の中心にいて、君がつむぐ物語が君の世界。 だから。 君はそれを確信しなくちゃいけない。 君