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日本の永住権申請準備【永住権獲得しました】

この度夫が日本の永住権を申請することになったので、準備について残しておく。

0.背景

申請の理由
・高度人材として来日した米国人の友人が来日2年未満で永住権を獲得したため、夫が「行けるんじゃない?」と思ったため
・就労ビザの更新について心配しなくて良いため

簡単なプロフィール
・30歳、男性、IT職種の会社員
・「技術・人文知識・国際業務」で5年の就労ビザ持ち
ポイントは70点台(昨年は年齢の影響で80点台)
・配偶者は日本人
・持ち家あり
・フリーランスや自営の期間は無し

1.申請までのプロセス

行政書士に相談
先述の友人が申請プロセスのサポートを受けていた行政書士を紹介してもらい、以下について相談した。
 ・永住権獲得の見込みはどれくらいありそうか
 ・夫の場合、どのようなドキュメントが必要か
 ・現在だとどれくらいの期間待つのか
相談した行政書士は英語も対応可、オンラインでもオフラインでも可、更にオーストラリアの永住権をお持ちで外国人の気持ちに寄り添えることが強みでとても信頼できる方だった。

進め方の決定
相談の結果、書類の準備は自分たち(主に妻)で行い、申請前の確認としてで行政書士にチェックいただくことにした。
なお、料金については書類の取得含めフルサービスで依頼すると約10万円、スポット依頼だと5500円/時間とのこと。

書類準備
準備した書類は以下の通り
1.永住許可申請書:法務省Websiteからダウンロード
2.証明写真:永住許可申請書に貼る写真。データを元にピクチャンで発行
3.身元保証書:法務省Websiteからダウンロード。保証人は妻
4.理由書:Wordで作成。A41枚
5.高度専門職ポイント計算表:法務省Websiteからダウンロード。高度専門職1号(ロ)の計算表を直近2年分作成
6.世帯全員の住民票:マイナンバー無し
7.住民税課税証明書(注1,2):区役所で取得。妻が取得の場合は要委任状
8.住民税納税証明書(注1,2):区役所で取得。妻が取得の場合は要委任状
(注1):引越しをしている場合は注意!私たちは前居住地の区役所に行って取得が必要だった
9.国税納税証明書(注2):納税証明書(その3)。会社員の場合は申告所得税及復興特別所得税しか発行できないため、2項目の未納証明を出してもらった。妻が取得の場合は要委任状
(注2):ポイントが低い場合は直近3年分発行が必要。夫の場合は1年分でよいと行政書士からアドバイスがあった
10.健康保険証のコピー:記号と番号は隠す必要あり
11.年金の納付証明:ねんきんネットにログインし「月別の年金記録を確認する」の全ページ
12.銀行の残高証明:メインバンクの窓口で発行依頼。印鑑で口座開設している場合は要銀行印
13.在職証明書:会社の管理部門に発行依頼
14.卒業証明書:最終学歴の卒業証明書
15.日本語能力試験証明書:母国に保管していたものをAdobe ScanでPDF化して送ってもらった
16.不動産登記事項証明書:持ち家のため、法務局で発行。今回は供託ねっとから発行依頼
17.推薦状:行政書士のアドバイスで作った補助書類。日本人の友人に信頼に値する人物であり永住の意義があることを書いてもらった
18.写真:行政書士のアドバイスで作った補助書類。日本に馴染んでいることを証明できるような写真とキャプションをWordに並べて作成

2.申請

夫が3月8日、立川出張所に申請手続きに行ってきた。
乗り換えの関係で品川より行きやすかったこと、上記の行政書士より「品川は外国人にフレンドリーではない」という意見があり立川にした。

出張所には9時30分に到着、その時点で40人以上待っており、夫は2時間待って呼ばれたとのこと。
出入国在留管理庁ホームページをPCから見ると、右側にTwitterが表示されており、混雑状況に関するTweetが確認できるので参考になると思った。
担当の方(若くて感じのよい方だったらしい)と簡単な書類チェックがあり、受理されたとのこと。審査期間については「4ヶ月から半年」と案内があり、書類の不備がある場合は品川から書面で通知があることも伝えられたとのこと。

3.書類追加要請

5月末に品川より書類が届き、開封すると以下の書類を追加提出してほしいという連絡だった。

・戸籍全部事項証明書:本来申請時に同封しなければいけなかったらしい。配偶者が日本人の場合に必要と思われる
・住民税納税証明書:「書類準備」で書いた通り最新年度は提出したが、更に2年分(合計で直近3年分)必要とのことで再度前居住地の区役所にて取得
・被保険者年金記録回答票:年金事務所の厚生年金担当窓口に行き取得。妻が取得の場合は要委任状
・配偶者の健康保険証のコピー:取得目的は不明だが、コピーして提出

上記を返信用封筒に封入し、品川に返送した。


4.通知書到着~永住権取得

6月22日に「通知書」という以下画像のハガキが到着。

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ネットで調べると、収入印紙8,000円という記載があれば永住権獲得は確定とのこと。

翌日、夫が立川出張所へ手続きに行ってきた。
ハガキの【必要なもの】欄にあるものが揃っていれば、呼ばれてから5分程度で「永住者」の記載が入った新しい在留カードを受領できたとのこと。
参考情報として、収入印紙を購入する郵便局は9時から営業だが、出張所に9時前に到着し早い順番を取れた場合はスキップされてしまう可能性があるということだった。朝一で順番を取ろうと思っている方は注意されたい。


5.おわりに

申請時は行政書士との打ち合わせから1週間、また申請からは3.5ヶ月というスピード感あふれるプロセスだった。
COVIDの影響で審査が長引くと言われていたが、結果としては周囲から聞いていた期間と比べ最速だったように思う。
無事永住権が獲得できたため、実際に提出した理由書、写真(個人が特定できる内容はマスキング)のサンプルを添付しておきたい。
これから日本の永住権を申請しようとする方に少しでも参考になれば嬉しい。


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