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【読書】火怨 北の燿星アテルイ

みなさんは、

阿弖流為(アテルイ)というリーダーを知っていますか?

母礼(モレ)というリーダーを知っていますか?



阿弖流為

若くて逞しい。

家族想いで、仲間想いで、情に厚い。

一貫した情熱、勇気ある決断、瞬発的な行動力を持ち合わせている。

皆の方向性を指し示し、導いていく、誰もがついていきたくなる。



母礼

冷静沈着。

圧倒的な経験値と知識量と視野の広さ。

誰とでも渡り合える平和的外交力、交渉力。

的確に未来を見据えた、迷いなき判断力。

阿弖流為と同じく、義理堅く、人情深い。


リーダーとは?

わたしはよく考えます。

阿弖流為が、母礼が、

もしこの現代の世に生きていたとしたら、

どう行動し、どう生きただろうか、と。


阿弖流為と母礼は、

今の岩手県南部にある胆沢と呼ばれる地域をルーツに、

奈良時代末期から平安時代初期に、蝦夷(えみし)とよばれるひとびとをまとめ上げた伝説のリーダーです。


わたしは、この『火怨』を読んで、

「リーダーとは?」

について、とてもよく考えるようになりました。


この『火怨』で描かれているこの2人が、とにかく、かっこいい!

2人の姿かたちについてはもちろん、

本当にどんな人物だったのか、

この小説の中でのフィクションと言われたらその通りですし、

残されている史実からの憶測の域を出ないけれど、

『火怨』に表現されている、2人の、在り方、言動、価値観、人生観に

本当に心打たれます。


自分もこんな人になりたい!

こんなリーダーのもとで生きたい!仕事したい!

そう感じるひともきっと多いと思います。


自分もそこそこの年齢になり、

仕事上でも、社会的にも、いわゆる”先輩”と言われることも増えてきた中で、

この2人のリーダー像は本当に憧れです。


目標は明確だろうか?

いざという時にこれだけ勇気ある決断、行動ができるだろうか?

大事な家族や仲間をこれだけ命をかけて守れるだろうか?

みなさんも、自分に問いかけながら、

今の、未来の自分と重ね合わせながら、

古代日本に生きた2人の魂を感じ取る読書タイムを楽しんでいただけたらと思います!

#阿弖流為

#母礼

#蝦夷

#火怨

Sarah