そっち方面じゃなく。

世の中に美味しい料理はたくさんあるけど、「美味しいものを食べる」ということであれば、そっち方面じゃなく、体を動かし、本当にお腹が空いた状態で食べるごはんとみそ汁と漬物で十分美味しい。

料理だけにフォーカスすればいわゆるグルメ的な料理が美味しいとなるのだろうが、本来、食事や睡眠は生活の一部であり、一日の過ごし方と切っても切り離せない。

美味いビール飲みたいのなら銘柄云々よりも体を動かしたり、何かをクリアしたり、誰かを祝ったり、そんなことが大きく影響する。

けど、「お腹空かして食べれば何でも美味いよ」なんて言っても誰も喜ばない。シラケるだけ。だからあの店が良い、この料理が凄い、ここが人気だ、世界で少ししかとれない、そんな文言にどうしても日々煽らされてしまう。

美味しい料理の世界を突き詰めてる方々はリスペクトするしそこを否定したいわけじゃない。そういう話じゃない。

僕が言いたいのは、そっち方面じゃない世界があるよ、ってこと。この飽食の時代、「美味しいもの」の話になった時に、2日くらい断食して、ごはんと納豆食ってみ?って意見はそんなところではまず出ないんだけど、そういう選択肢もあるよ、ってこと。

お金かけなくてもできることがあるよと。

車も家も洋服も、たぶん全てのことに同じことが言える。

お金持ちがロールスロイスになぜ乗るのか?もちろんロールスロイスが大好きで乗る人もいるのだろうが、多くは「一般の人が持てないから」という自分はあなた達とは違うんだよ、という差別化の意味が少なくない。差別化による満足感。でも、差別化というのであれば、他にも方法はある。例えば自分でペイントするとか、何かしら手を入れて世界にたった一台しかない車にするのも差別化だ。

何十億円の邸宅に住むことも差別化だけど、安い中古住宅を一から自分が手を入れてリノベーションしていくってことも差別化だ。

このご時世、流れてくる情報はお金絡みのことであるのはしょうがないけど、結果、全てお金を使わないと達成できないと思わされてる。もちろんそれも間違いじゃないし、そういう世界も良いと思う。

でも、充足感や満足感のためには、そっち方面じゃなくて、そんなにお金がかからない世界がある。場合によっては、お金かけるよりも満足度が上回ることだってある。

僕はそんな風に思うんだけど、たいして収入もない僕が言っても負け犬の遠吠えと言われておしまいです(笑)。

NBAのどんな試合を観るよりも、自分のシュート力が上がる方が、できなかったスキルが身につくほうが、僕は面白い。NBAも観るんですけどね。

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